応援メッセージ:加藤ひろあきさん(ミュージシャン・翻訳家)
vol. 35 2014-03-06 0
この連載では、CATiCをサポートしてくださっている素敵な方々からの応援メッセージを載せています!
この応援メッセージシリーズも、10人目となりました。
たくさんの方々からのご声援、本当に嬉しい限りです・・・
10人目の方は、ミュージシャンであり、インドネシア語通訳・翻訳、映画俳優、イベントMC・・・などなど、
多彩な才能を発揮していらっしゃる加藤ひろあきさんです。
CATiCメンバーには3人の東京外大生・OBがいますが、
加藤さんも東京外大インドネシア語専攻のOBでいらっしゃり、
圧倒的な人気を誇っていた学園祭ライブでの姿は今でもはっきりと覚えています。
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皆さん、初めまして。
ミュージシャン、インドネシア語通訳・翻訳・講師を生業としています、加藤ひろあきと申します。
私は現時点(2/28現在)でCATiCという団体に出会って、まだ一カ月ほどしか経っていません。
運営しているメンバーも、多く知っているわけではありません。
それでもなぜ、この活動をここまで応援しているのか。
それは、代表:教来石さん、そして私をこのCATiCに導き合わせてくれた上村悠也くんの純粋で、熱い想いがあるからです。
私自身、2006年にインドネシア・ジャワ島大地震を震源地近くの街で被災しました。
幸運にも無事だった私はその後、現地で、救援物資と音楽を届けるというボランティアに参加しました。
生かして頂いた恩返しがしたかったのです。
とはいえ、親、親友、恋人を失ったり、コミュニティーごと崩壊してしまったりした人たち、特に子どもたちに一体何ができるのだろう。
散々悩んだ挙句、辿り着いたのは、
自分にできることを、精一杯心を込めてやるしかないということでした。
悩んで、止まっていても何も変わらないと思ったのです。
僕の場合はそれが歌でした。
そんな悠長なことをやっている場合ではないと批判されることも覚悟でした。
ただ、その時の歌には「この瞬間を少しでも楽しんでほしい」、「少しでも希望を持ってほしい」という真っ直ぐな想いしか乗っていなかった。
そう、そこにあったのは、ただその想いだけなのです。
歌が空腹を満たすことはありませんし、彼らに物質的な利益をもたらすこともありません。
それでも、その想いの結晶が聞き手に届き、何かが変わり始めるのを私は体感しました。
その体験にこのCATiCの活動への想いが重なるのです。
その純粋な、祈りにも近い想いこそが誰かの人生に光を、希望を、夢を、愛を与えるのだと、僕はアーティストとして信じたいのです。
歌と映画でジャンルは異なりますが、芸術表現に込められたPowerを心から信じています。
CATiCの今後の活動の更なる発展と、それを通して触れあったカンボジアの子どもたちの輝かしい未来を願って。
皆さまも是非、ご支援の程よろしくお願い致します。
加藤ひろあき
official website: http://hiroakikato.com/index.html
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間もなく3.11・・・震災から3年目の日がやってきます。
東日本大震災直後、CATiCメンバーであり加藤さんの後輩である上村が、復興を祈って作成したムービーがあります。
Hope ~被災地復興を願って~
http://www.youtube.com/watch?v=8xr0pqYG0lQ
このムービーのBGMとして快く楽曲を提供してくださったのも加藤さんでした。
そんな素敵過ぎる加藤さんが去年翻訳されたインドネシアで大人気だった小説があります。
『虹の少年たち』
(著:アンドレア・ヒラタ、翻訳:加藤ひろあき・福武慎太郎)
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貧しかった、でも、夢があった。
苦しかった、でも、充実していた。
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貧しさの中でも色彩豊かな才能を放つ少年たちの物語は、まさに「虹」のようです。
本当に素晴らしい作品です。
ぜひ読んでみてください!
加藤さん、素敵なメッセージをありがとうございました!
過去の記事
■第一回: 漫画家の今谷鉄柱さんから応援の絵をいただきました
■第二回: 応援メッセージ:鎌倉幸子さん(シャンティ国際ボランティア会)
■第三回: 応援メッセージ:直志浩仁さん(株式会社 浩仁堂 代表取締役)
■第四回: 応援メッセージ:鈴木文夫さん(映写技師)
■第五回: 応援メッセージ:大野晴生さん
■第六回: 応援メッセージ:甲斐秀幸さん(新日本映画社)
■第七回: 応援メッセージ:原田尚さん(株式会社リコー)
■第八回: 応援メッセージ:三輪悟さん(上智大学アンコール遺跡国際調査団 研究員)
■第九回: 応援メッセージ:藤枝昭さん(株式会社オーエス)
■第十回: 応援メッセージ:加藤ひろあきさん(ミュージシャン・翻訳家)
■第十一回: 応援メッセージ:橘珠里さん(モデル)
■第十二回:応援メッセージ:柴田一成さん(映画監督、プロデューサー)