応援メッセージ:三輪悟さん(上智大学アンコール遺跡国際調査団 研究員)
vol. 32 2014-03-04 0
この連載では、CATiCをサポートしてくださっている素敵な方々からの応援メッセージを載せています!
CATiCがご縁をいただいた方からの応援メッセージです!
97年より上智大学アンコール遺跡国際調査団に参加し、99年よりシェムリアップに駐在。
西参道保存修復プロジェクトの現地責任者を勤める三輪悟さんよりメッセージをいただきました!
===================================
2012年の暑い日のこと、とある会合にて「今晩映画上映会ありますから見たい方
は・・・」との情報を得た。
「CATiC」という初めて耳にする名称の組織で、何だか不思議な団体だな?
と感じたが、とにかく会場へ行ってみた。
すると「カンボジアに映画館を作ろう!」と謳っている。話を聞くと、実際にはハコものではなくて、移動 映画館のことを指すらしいことが分かった。また対象が普段映画を見る機会の少ない村の子供たちであることに興味を持った。
自身が映画好きでカンボジアでも多くの作品を見てきたが、よい作品に巡り会う機
会が少ないことを残念に思っていた折、
「映画を通じて子供たちに夢を!」という文句に魅かれた。
「子供が元気な国には未来がある」との自身の考え方とも相通じる考え方だ。
できれば実現させて欲しい。
しかもより良い形で実現させてほしい、そんな気持ちがわいてきた。
そこで、自身のカンボジアでの経験を踏まえて、
少し思いついたことをCATiC代表の教来石さんにお伝えすることにした。
カンボジアの夜は暗く静寂である。
しかしこれを逆手に取ると都会では叶えられない演出を可能にするチャンスにもなる。
村外れで映画を見た後、そぞろ歩きしながら赤土の道を家路につく。
友人や家族と映画談議を交わしながら。
その10分か20分の間、ふと見上げると空には満天の星空が広がる。
天の川がくっきりと見え、時折当たり前のように流れ星が舞う。
地球とそれを包み込む大気、そして宇宙を感じる瞬間だ。
そんな贅沢な環境がカンボジアにはある。いつかきっとカンボジア人たちにもそ
の贅沢の意味が分かる日が来るに違いない。
CATiCの皆さんには一歩一歩、歩んでもらいたい。
歩み続ければ、いつか必ずそれぞれのゴールにたどり着くはずだ。
是非村の子供たちに夢を、ささやかな夢を届けてもらいたい。
皆さん方の思いはいつかきっと実を結ぶはずだと信じている。
===================================
第一回の上映時にシェムリアップでお会いして以来、
良質なアドバイスをたくさんいただき、素晴らしい方達もご紹介いたきました。
三輪さんのおかげで、弊団体は大きく飛躍することができました。
本当にありがとうございました。
CATiCは今まで昼の上映しか行っていませんでしたが、
今回、三輪さんが書いてくださったような夜の上映会を実現できる予定です。
現地レポート、どうぞお楽しみに…!
過去の記事
■第一回: 漫画家の今谷鉄柱さんから応援の絵をいただきました
■第二回: 応援メッセージ:鎌倉幸子さん(シャンティ国際ボランティア会)
■第三回: 応援メッセージ:直志浩仁さん(株式会社 浩仁堂 代表取締役)
■第四回: 応援メッセージ:鈴木文夫さん(映写技師)
■第五回: 応援メッセージ:大野晴生さん
■第六回: 応援メッセージ:甲斐秀幸さん(新日本映画社)
■第七回: 応援メッセージ:原田尚さん(株式会社リコー)
■第八回: 応援メッセージ:三輪悟さん(上智大学アンコール遺跡国際調査団 研究員)
■第九回: 応援メッセージ:藤枝昭さん(株式会社オーエス)
■第十回: 応援メッセージ:加藤ひろあきさん(ミュージシャン・翻訳家)
■第十一回: 応援メッセージ:橘珠里さん(モデル)
■第十二回:応援メッセージ:柴田一成さん(映画監督、プロデューサー)