応援メッセージ:鎌倉幸子さん(シャンティ国際ボランティア会)
vol. 14 2014-02-16 0
この連載では、CATiCをサポートしてくださっている素敵な方々からの応援メッセージを載せています!
シャンティ国際ボランティア会広報課長兼東日本大震災図書館事業アドバイザーの、鎌倉幸子さんより応援メッセージをいただきました!
鎌倉さんは、カンボジアでの駐在中に図書館事業に携わり、現在は東北で「移動図書館」の活動をされています。
そんなご経験から、これまでCATiCはたくさんのアドバイスをいただいてきました。
優しさとパワフルさを兼ね備えた鎌倉さんからのメッセージです。
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1975年から1979年まで続いたポル・ポト政権下では芸術家の9割が虐殺されました。人間はロボットのように強制労働につけばいい、心に喜びや感動は必要ないとされ、アートを徹底的に否定しました。
私は1999年4月から2007年3月までカンボジアに赴任し、小学校に図書室を作るプロジェクトを担当していました。作家や画家もいなくなってしまった国で、ゼロから絵本を作るのは難を極めました。やっとできた絵本を活用してもらえるように、図書館員の先生方向けに「読み聞かせ」の研修会を実施しました。先生が学校に戻って絵本を読んだとき、内戦しか知らなく表情なくうなだれる子どもたちの顔が一斉に笑顔になったそうです。
古代エジプトのテーベの図書館の入り口には「魂の診療所」というサインが付けられていたそうです。
カンボジアと聞くとまずは「衣食住」が必要なのでは、と言われます。ただ「衣食住」という体の栄養を満たした後で心の栄養を取るのではなく、それは同時並行で進められるべきだと信じています。
また衣食住は生きる手段ですが目的にはなりません。文化・芸術は生きる手段でもあり、生きる目的を見つけるツールにもなりえます。
映画の上映をする小学校の入り口が、カンボジアの子どもたちにとっての「魂の診療所」になることを願ってやみませんし、CATiCの活動を応援しています。
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
鎌倉幸子
シャンティ国際ボランティア会のHP
http://sva.or.jp/
https://www.facebook.com/ShantiVolunteerAssociation
https://twitter.com/sva_1981
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鎌倉さんの「移動図書館」のご活動は書籍にもなっております。
本の意義のみならず、事業の着想を得てから立ち上げまでの事細かな行動が記されていて、
同じような活動をやろうと思った方が真似できるような素晴らしい内容です。
ぜひ読んでみてください!
鎌倉さん、ありがとうございました!!!
過去の記事
■第一回: 漫画家の今谷鉄柱さんから応援の絵をいただきました
■第二回: 応援メッセージ:鎌倉幸子さん(シャンティ国際ボランティア会)
■第三回: 応援メッセージ:直志浩仁さん(株式会社 浩仁堂 代表取締役)
■第四回: 応援メッセージ:鈴木文夫さん(映写技師)
■第五回: 応援メッセージ:大野晴生さん
■第六回: 応援メッセージ:甲斐秀幸さん(新日本映画社)
■第七回: 応援メッセージ:原田尚さん(株式会社リコー)
■第八回: 応援メッセージ:三輪悟さん(上智大学アンコール遺跡国際調査団 研究員)
■第九回: 応援メッセージ:藤枝昭さん(株式会社オーエス)
■第十回: 応援メッセージ:加藤ひろあきさん(ミュージシャン・翻訳家)
■第十一回: 応援メッセージ:橘珠里さん(モデル)
■第十二回:応援メッセージ:柴田一成さん(映画監督、プロデューサー)