応援メッセージ:藤枝昭さん(株式会社オーエス)
vol. 34 2014-03-05 0
この連載では、CATiCをサポートしてくださっている素敵な方々からの応援メッセージを載せています!
2013年に創業から60周年を迎えられた株式会社オーエス様。
なんと、そんなオーエス様からとっても素敵な映画上映用のスクリーンをご提供いただくことができました!!!
代表のベッドのシーツで上映していた過去の2回の上映ツアー・・・
ついに、CATiCの歴史が塗り変わります!
今回は、そんなオーエスのマーケティングディレクター・藤枝昭さんより応援メッセージをいただきました。
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私どもオーエスは1953年創業のスクリーンメーカーです。現在は総合的な映像システムの世界で様々に業務展開していますが、映写スクリーンが弊社の柱である事は変わりません。ちょうど60周年を迎えた今期、ある方のご紹介で“カンボジアに映画館を作る”活動の説明会に参加させていただきました。そこでCATiCの活動を初めて知り、真剣な活動でしかも純粋で実行力もある活動である事を認識しました。改めて知った事は、カンボジアには僅か14館しか映画館が無い事(2006年ユネスコ調べ)、電化率20%と言う事でした。
最盛期には国王自らが監督を務めるほどの人気があった映画も内戦の為にすたれ、現在カンボジアにある映画はホラーが中心で、子どもの夢を育むような映画はあまりないそうです。CATiCはその国の子供たちにとにかくいい映画を見せたい。映画館を作るのが先の事になっても、今少しでも多くの子供たちに映画を見せたいという気持ちで、具体的な活動としてやなせたかしさん原作の「ハルのふえ」の上映を実現した、と言う事が私の気持を動かしました。そしてその映画上映会で使われていたスクリーンがベッドのシーツであった事は決定的でした。
関東に大雪の降った土曜日、交通事情の悪い中、代表の教来石さんと上村さんをオーエスのショールームにお招きして、スクリーンの数々を実際に見ていただきました。また更に詳細なCATiCの活動を教えていただき、改めて映画館を作るための課題をお互いにお話する事が出来、大変有意義な時を得る事が出来ました。
映写スクリーンのメーカーとしては、とにかくシーツよりもいい条件の本物のスクリーンで見てもらいたい。と言うのが説明会に参加した時の最初の想いです。すぐに社内でサポートすることへ賛同を得て動き始めました。ところがスクリーンというのは只の布ではなく、折り畳みが出来ません。きれいな平面を出そうとすると取付方法も様々です。結局直近の2014年3月の上映会へは生地だけの提供となりましたが、生地の周囲からテンションをかけて平面性を出してもらおうと言う狙いで、生地の周囲にハト目加工をしました。カンボジア国内への持ち込みやすさも考慮したつもりです。
私の記憶する最初の映画は4歳の時に父親と行ったゴジラの第一作目。怖くて劇場の椅子の背に隠れ、最初の登場シーンだけが強烈な印象として残っています。7歳の時にはディズニーのバンビを見てアニメーションの虜になりました。小学生の時に見た「赤い風船」が2008年リバイバル上映された時には、そのプロローグを見た瞬間に子供の時代に戻る事が出来嬉しくなりました。映画の記憶はいつまでたっても色褪せない大事なものだと思います。
私どもオーエスは映画を愛する方たちの為に、ご家庭のホームシアターの構築にも多くの実績があります。これからのCATiCの活動に弊社のノウハウが生かせればと思います。子供たちに美しい映像を見てもらうために、少しずつでも条件を整えてゆくお手伝いが出来ればと思います。
2014年2月
株式会社オーエス 藤枝 昭
HP http://www.os-worldwide.com
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綾瀬に素敵なショールームがあり、そこでの藤枝さんのご丁寧で情熱のこもったご説明を伺い、スクリーンの奥深さ初めて知りました。
「藤枝さんが小中学校の理科の先生だったら、理系科目が好きになれていたのに・・・」
と悔やまれるほど、好奇心をくすぐられるお話でした!
シーツではない、一流の技術が生み出した本物のスクリーンで、来月子ども達に映画を届けに行きます!
藤枝さん、本当にありがとうございます!
過去の記事
■第一回: 漫画家の今谷鉄柱さんから応援の絵をいただきました
■第二回: 応援メッセージ:鎌倉幸子さん(シャンティ国際ボランティア会)
■第三回: 応援メッセージ:直志浩仁さん(株式会社 浩仁堂 代表取締役)
■第四回: 応援メッセージ:鈴木文夫さん(映写技師)
■第五回: 応援メッセージ:大野晴生さん
■第六回: 応援メッセージ:甲斐秀幸さん(新日本映画社)
■第七回: 応援メッセージ:原田尚さん(株式会社リコー)
■第八回: 応援メッセージ:三輪悟さん(上智大学アンコール遺跡国際調査団 研究員)
■第九回: 応援メッセージ:藤枝昭さん(株式会社オーエス)
■第十回: 応援メッセージ:加藤ひろあきさん(ミュージシャン・翻訳家)
■第十一回: 応援メッセージ:橘珠里さん(モデル)
■第十二回:応援メッセージ:柴田一成さん(映画監督、プロデューサー)