応援メッセージ:柴田一成さん(映画監督、プロデューサー)
vol. 42 2014-03-10 0
この連載では、CATiCをサポートしてくださっている素敵な方々からの応援メッセージを載せています!
映画監督、プロデューサーとして活躍される柴田一成さんからメッセージをいただきました!
CATiCが立上がる前の代表・教来石の様子を知っておられます。
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私が教来石さんと出会ったのはとある映画業界中心の飲み会でした。
当時彼女は本を出版したり、脚本を書いたりしていて話の接点は色々あったのですが、まさかカンボジアに映画館を作るという発想をお持ちだとは思いもよりませんでした。なので初めてその話を聞いたときは「また突拍子もない夢だなあ」と、感心する一方であまりに現実味がないというかイメージが浮かばなかったのを覚えています。
ところがしばらくすると本当にプロジェクトが立ち上がり、彼女は実際に現地で上映を行っているではありませんか。なんという行動力。普段のおっとりした姿からは想像ができません。貧しい国の人々に感動を与えたいなどというと、そこには偽善や傲慢といった言葉が想起されがちですが、彼女はほんとうに純粋に子供たちに映画という手段で豊かさや希望を持たせようとしているんですね。最近、ますます世の中が自分さえよければいいという風潮にある中でこうした運動をする人たちが存在するだけで救われます。
思えば、自分自身もいかに映画に影響されてきたことか。映画がなかったら今の自分はないですし、それはすなわち映画によって人生を変えられた人間がまさにここにいるという証拠です。ですから、まだ映画に触れたことのない子供たちが、色んな作品に出会って喜んだり考えさせたれたり励まされたりする姿を想像するととても楽しい気分になります。
夢に向かって頑張る、と口で言うのは簡単ですが、実際にはCATiCの方々は大変な思いをされていると思います。機材や運営、権利的な難しさなど、想像するだけでもめまいがします。ですが、みなさんの活動によって既に多くの子供たちが脳内に革命を起こしているはずです。近い将来にその子たちが大きくなって、知らないうちにさらに大きな流れを作ってくれるだろうことを祈りつつ、応援のメッセージとさせて頂きます。
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン プロデューサー 柴田一成
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映画のことをお話される時は少年のような目をされる柴田さん。
いただいたメッセージを励みに、映画の力を信じて頑張っていきます!
柴田さん、ありがとうございました!
過去の記事
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■第二回: 応援メッセージ:鎌倉幸子さん(シャンティ国際ボランティア会)
■第三回: 応援メッセージ:直志浩仁さん(株式会社 浩仁堂 代表取締役)
■第四回: 応援メッセージ:鈴木文夫さん(映写技師)
■第五回: 応援メッセージ:大野晴生さん
■第六回: 応援メッセージ:甲斐秀幸さん(新日本映画社)
■第七回: 応援メッセージ:原田尚さん(株式会社リコー)
■第八回: 応援メッセージ:三輪悟さん(上智大学アンコール遺跡国際調査団 研究員)
■第九回: 応援メッセージ:藤枝昭さん(株式会社オーエス)
■第十回: 応援メッセージ:加藤ひろあきさん(ミュージシャン・翻訳家)
■第十一回: 応援メッセージ:橘珠里さん(モデル)