CATiCとカンボジアと代表への想い(みお)
vol. 19 2014-02-22 0
この連載では、CATiCメンバーが交代で登場。それぞれがそれぞれの思いを徒然なるままに綴ります。
はじめまして。CATiCのメンバー黒田美緒です。主に英語や代表のお手伝いをしています。
年齢も職業も別々なメンバーのみんながどこでCATiCを知って、どうしてメンバーになろうと思ったか、気になる人もいるかもしれません。
「みおちゃんカンボジア人の友達いる?」
何の前触れも脈絡もなく突然そう聞かれた時、私はタイのホテルでインターンとして働いていました。
「カンボジア人の友達はいないなぁ。どうして?」
「カンボジアに映画館を作ろうと思って。」
おもしろそう!
詳しい内容も事情も何も知らないのにそう思って、それが私が初めてCATiCにかかわった瞬間でした。
私がタイに来るときに利用していたエージェントのfacebookグループがあったので、カンボジアのホテルで働いている人にコンタクトをとりました。
こんにちは。(略)
突然なのですが、私の友達がカンボジアの映画館がない村に映画館を作ろうとしているらしく、11月に下見に行くそうです。 私も聞いたばかりで詳細がわからないのですが、すごく素敵な企画なので何らかの形で参加したいと思っています。 そういうわけで(略)力になって頂く事は可能でしょうか?(略)
本当に突然でぶしつけすぎるメールでした。
自分でもよくわかっていないことを人にお願いするなんて、迷惑メールとして処理されてもおかしくないですよね。
でも、そんなメッセージに「ぜひ!」と答えてくれたのです。
私がCATiCのメンバーとして本格的に手伝えるようになったのは実はつい最近のことですが、おかげで名物無茶振りを体験できるほどにCATiCに馴染み始めました。
代表さおりんは私にとってすごく大好きで大切な友達です。私がCATiCのメンバーになって、そしてずっと続けていきたいと思う理由は単純で、さおりんや頼りになる素敵な仲間たちと一緒にカンボジアに移動映画館を作るなんてすごく楽しいし、自分たちが楽しいと思えることでカンボジアの子供たちの未来が広がったらもっと素敵だと思うから。
CATiCを知る前に旅行でカンボジアに行った事があります。その時、カンボジアこそが「微笑みの国」だと思いました。本場タイで暮らした後も、その印象は変わっていません。本当に老若男女問わず、みんながすごく優しい笑顔をしていました。
ポルポト政権が実権を握った暗黒の時代から、まだ50年も経っていません。それなのに、そんな時代を経験しながらも微笑みを失わなかったのはなぜなのでしょうか。直接聞くことはできませんが、どんな事があっても微笑みを忘れないでいられるその強さと優しさを少しでも学べたらいいなと思います。
大分長くなってきました…でも、ちょっとだけクラウドファンディングの話をさせてください。
私たちは非営利団体です。でも、決してお金持ちではありません。
映画を上映するのにはお金がかかります。
機材、交通費、人件費(現地の通訳など)、そして上映権。
入場料など映画を見に来る人たちから一切お金をもらわなくても(当然もらいません)、映画を上映するためには上映権という権利を購入する必要があります。
私たちはきちんと上映する許可を得ていますが、許可を得たらいつでもどこでも何度でも映画を上映していいわけではありません。都度上映権を購入する必要があるのです。
そのために、みなさんの力を貸してもらいたくて今回クラウドファンディングという初めての方法に挑戦しています。
今までは知り合いや繋がりのある方々にイベントなどでお会いする事が多かったですが、クラウドファンディングを行うことによって面識のない方からも応援していただく機会が増えました。
メッセージを添えて下さる方もいて、私はそのメッセージを読むのが大好きです。何度読んでも飽きません。全てのメッセージに想いが詰まっていて、その想いの先にカンボジアの子供たちの笑顔が見えるからです。
なぜ映画なのか、それよりも先に支援すべき事があるのではないか。
そうかもしれません。もしかしたらマカロンやチョコレートをあげた方が喜んでくれるのかもしれません。
でも、HPに乗っているようなキラキラした笑顔は、映画だからこそ見られる笑顔なのかもしれない、なんて思いました。
私は今回初めて上映会に参加しますが、子供たちのあの笑顔を自分の目で見られるかと思うと今からわくわくしてたまりません。
映画は空腹を満たしてくれなくても、たとえストーリーを忘れてしまったとしても、友達や家族とみんなで映画を見た、という記憶が子供たちの心にキラキラした思い出として残ってくれればいいなと思います。
そして、この体験が子どもたちの夢を広げてくれたらもっと嬉しいです。
まとまりのない文章になってしまいましたが、最後にひとつだけ。
代表さおりんが前回のイベントで「死ぬまでCATiCを続けたい」と言っていました。私も、大好きで愉快なCATiCメンバーとずーっと活動を続けていきたいと思います!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
CATiCメンバー 黒田 美緒(英語&さおりんサポート担当)
過去の記事
■第一回: ヘタレ論(ささけん)
■第二回: CATiCとカンボジアと代表への想い(みお)
■第三回: CATiCのミッションって何ですか?(とみー)
■第四回: 大阪のぴーまんより(ぴーまん)
■第五回: もしかして私達の活動はカンボジアの為にならないものかもしれない(ルフィ)
■第六回: CATiCの魅力って?私が考えるCATiCの魅力。(ロイ)
■第七回: 1周年イベントを振り返って(やすけん)
■第八回: 「カンボジア」×「映画」(るー)
■第九回: 私を180°変えたカンボジア(みきてぃ)