〈コンプソンズ〉の面白さについて
vol. 6 2020-03-15 0
みなさま、毎日の拡散、ご支援、本当にありがとうございます。あと47日間、毎日コラムを更新していきますので、ぜひチェックしていただければ幸いです。日刊スポーツさんが、このクラウドファウンディングに関して掲載してくださいました!
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202003050000653.html
コロナ中止、延期損害団体支援クラウド第1弾始動-日刊スポーツ
このクラウドファウンディングは、MotionGalleryさまのご厚意により、利用手数料を無料にしていただき、決済手数料5%のみで実施できております。
https://motion-gallery.net/blog/suportprogram
新型コロナウイルスに起因する、イベント中止・延期・代替開催及び、損害を受けた興行場・飲食店・宿泊施設等の支援プログラムを開始します。-Motiongallery
コロナの影響は、演劇界だけでなくさまざまな業界に被害を及ぼしています。そんな中芸術は「不要不急」のものと思われてしまいがちです。ですが、演劇、芸術ならびに、イベントなどを仕事にしている人は本当にたくさんいます。一例ですが、演劇のつくりかたに関しては、このような記事を書かせていただきました。
https://motion-gallery.net/projects/sakichi2020/updates/27853
演劇のつくりかたと、若手劇団に関して
ぜひ、拡散のご協力、ご支援をいただけますと幸いです!
さて、ご挨拶が長くなってしまいました。昨日より、演劇祭参加団体で上演がかなわなかった劇団を、特に思い入れのある委員がひとつひとつ紹介しています!
本日は、情報量と富みすぎたウィットを武器に突き進む、こちらの劇団を紹介します!
コンプソンズ
《概要》
2016年、金子鈴幸・星野花菜里が主宰として明治大学 実験劇場を母体に発足。ある実在の出来事を題材に事件から事件、あるいは現実から虚構を縦横無尽に渡り歩く作風が特徴。速射砲の如く繰り広げられるナンセンスギャグとこじつけによって物語はあくまで物語としての結末を迎える。(HPより引用)
みなさんは映画や演劇を観に行くとき、なにを基準に選んでいますか?前評判?好きな作家さんや俳優さん?ぼくが コンプソンズ第一回公演「アイコ、セブンティーン」を観に行こうと思ったのは《おしゃれな雰囲気》を感じたからでした。さわやかなフライヤー、都会的なタイトル、横文字の団体名・・・観に行かない理由がありませんよね。ですが劇がはじまると、ぼくは完全に面を食らいます。メーン!一本取られた。いや三本は取られたかもしれません。コンプソンズはそんなもんじゃない。いや厳密に言えば“そうであり”、“そんなもんじゃなかった”のです。どういうことでしょう。そんなコンプソンズの一本取られたポイントを、ぼくなりにご紹介いたします。
1熱量と情報量がすごい
コンプソンズの作品を観ているとき、我々観客の脳みその温度は確実に上昇します。俳優陣は常に滝のような勢いでセリフを喋り、駆け回り、袖にはけたと思ったら違う人物になって舞台上に現れる。これだけでもクラクラしてくるのですが、内容がそれに追い打ちをかけてきます。というのも、コンプソンズの作品にはありえない量の “固有名詞”が飛び交い、登場人物のほとんどが“著名人”なのです。だれもが知っている人、物事、知らない人、物事、により舞台上が埋め尽くされ、物語が突っ走っていく感覚。言うなればヤフーニュースとオールスター感謝祭を同時に見ながらスマブラを遊んでいるような状態。この熱量と情報の洪水に飲まれていく高揚感は、コンプソンズでしか味わうことができないと思います。
2社会への切り込みがすごい
コンプソンズのすごさとしてもうひとつ欠かせないのが、 作品の持つ社会的な視点です。同世代の団体には珍しく社会的、政治的な要素が作中多分に盛り込まれており、それが(いい意味で)荒唐無稽なお話しと現実を結びつける鎹となっています。
こう言うと、なにか小難しいことが展開されていくのかというと全くそうではありません。そのような要素は巧みに練られた脚本によって噛み砕かれ、多くはハイテンションなギャグになり、舞台上で遊ばれていきます。
笑い飛ばせる部分もあれば、時々ざくっと突き刺さる部分もある。テレビやツイッターを眺めるより有意義で有益な体験があなたを待っています。
3そしてやっぱりおしゃれな雰囲気がすごい
そしてぼくのファーストインプレッションにもどってくるのですが、やっぱりコンプソンズは《おしゃれで都会的な団体》だとぼくは思います。
HPを閲覧してもらえるとわかるのですが、外からみたコンプソンズからはとても爽やかな風が吹いてきて、とても上記のような熱風は感じません。これがかっこいいのです。 全身全霊で闘うものが、そうでないときは涼しい顔をしている。内に宿した情熱を表には見せずに振る舞っている。これが都会的なかっこよさというものです。ぼくはこのギャップにやられました。みなさんもぜひこの冷静と情熱のあいだを垣間見て、やられてみていただきたいです。
コンプソンズは公演中止が決定してから、今までのコントを無料公開しています。
上の動画は過去作品のダイジェストですが、コンプソンズのYouTubeアカウントからはたくさんのコントを観ることができます。ぜひ、団体の雰囲気をチェックしてみてください!
また、コンプソンズは団体への個別支援も募っております。こちらのブログからご覧ください。
公演中止のご案内とご支援のお願い
コンプソンズが演劇祭で上演するはずだった演目のタイトルは 「何を見ても何かを思い出すと思う」です。
ぼくはこのタイトルが大好きで、どんなお芝居になるかなあとわくわくしていました。コンプソンズはいずれ王子では収まらないような団体になっていくとは思いますが、ぜひまた王子でもあのクラクラを体験したいです。
その日が来るように、ぜひともご支援をよろしくお願いいたします。
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他の団体紹介はこちらから!