演劇のつくりかたと、若手劇団に関して
vol. 2 2020-03-11 0
この「アップデート」にも「いいね」がつけられるようで、昨日の記事にも「いいね」をつけていただいており・・・ありがとうございます。
今日は、いまご支援をお願いしている、「若手劇団」とは、一体どんな組織なのか、そして1週間の公演がなくなることで、なぜ大きな赤字が出るのか、
演劇になじみのない皆さんにはわかりにくいかと思い、お話しさせていただきます。
ただ話してもそれもわかりにくいかと思ったので、演劇の作り方を簡単にまとめてみました。
※色んな作り方がありますので、考え方も含めてあくまで一例です!例えば、ウェブ関係や映像(プロジェクター)関係など全く書いておりませんが、映像が必要であれば、その人を探して依頼→映像の打ち合わせ、制作、修正などが入ります!
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すごく大きな劇団だと、スタッフは座付き(劇団所属の人という意味です)で、公演に出られない若いキャストも沢山抱えている、ということもあります。
でも、今回佐藤佐吉演劇祭2020に参加した劇団の多くはそうではありません。「劇団」とは言っても、団体としては脚本家・演出家と数人の役者だけ、あるいは脚本・演出家が1人でやっていたりします。
公演に必要なその他の人はどうしているかというと、役者は客演としてオーディションやオファーで集めて、スタッフはギャラを出して雇っているのです。
劇団からの「オファー」の形態は、その役者さんはフリーか?事務所所属か?そのスタッフは個人か?チームか?会社か?などなど様々な条件で変わってきます。が、少なくとも数ヵ月前からオファーして、チラシを作り、打ち合わせをし、公演準備をはじめています。
若手劇団にとっての公演中止とは、劇団員の彼ら自身がつらいだけでなく、そうやって前々からオファーをかけて一緒に準備をすすめていたスタッフや客演にも、つらい思いをさせてしまうことになります。
また、中止によって生じた赤字は、数人の劇団員、あるいはたった一人の主宰にのしかかります。だからこそ、彼らの生活設計が狂い、劇団存続の危機をまねくのです。
参加団体の出自は様々で、一人で思い立って立ち上げたところもあれば、学生の時の仲間で立ち上げたところもあります。しかし多くは20代で、まだ大学在学中の主宰もいます。
公演中止は、彼らには微塵も瑕疵のないことです。でも、これがきっかけで、簡単に劇団が破綻しかねないほど、重い負担を背負いました。どうか、そんな才能をつぶさないために、ご支援をいただければと思っています。
今日から毎日コラムを書くことにしました。よかったら拡散にご協力いただけますと幸いです。
また明日お会いできればいいなと思っています!