乾物旋風!風に吹かれる側より風を起こす側にいる方がおもしろい!
vol. 29 2017-09-24 0
自由大学「乾物のある生活」8期の金子安也女です。書籍ではサンデーブランチに合う乾物レシピと写真を担当させていただきました。
<講義受講のきっかけ>
私が「乾物のある生活」を受講したのは3年以上前のこと。当時は乾物といえば、切干大根くらいしか想像できないほど馴染みのない食材でした。そんな脇役のような乾物が一つの講座として成立するという未知の部分に惹かれて受講を決めたのをよく覚えています。講座が始まってからは毎回教授のサカイさんと田平さんが手際よく作る乾物料理の美味しさに、乾物の勉強より、ただお二人が作った夕ご飯が食べたい一心で講座に皆勤しました(笑)。
<講義を終えて感じたこと>
講義の最終回では「乾物のある生活とは丁寧な生活すること」と確信しました。当時は、平日は家を散らかす日、週末は家を片付ける日のような生活になっていて本当に嫌でした。でも、豆を水で戻して煮ていた時に「あ、なんか私って丁寧に暮らしている感じがする」と心が満たされました。スーパーに行けば豆の水煮や缶詰は簡単に手に入るのに、わざわざ乾物の豆を煮る時間を持つことが心に余裕をもたらしました。ゆっくり豆を煮る風景って平和だと思いませんか。
<その後の乾物との関わり>
それからは豆を中心に乾物にはまりました。近所では買えないような珍しい豆や豆の本を買ったりして。気づいたら豆以外にも昆布、干し椎茸、切干大根、麩、米、パスタ、胡麻、ナッツ、身の回りが乾物だらけであることに気づきました。実は乾物ってすごく身近な食べ物だったんだと実感しました。
<プロジェクトに参加を決めてから>
プロジェクトへの参加を決めた理由は二つ。教授のサカイさんの誘いの言葉から、この書籍にかける本気がすごく伝わってきて、本当に乾物旋風が起きるかもしれないと思ったのです。そして旋風が起きた時に、風に吹かれる側よりも、風を起こす側にいるほうが間違いなく面白いと思ったこと、また「フードロスを無くす」という考えに共感したことが理由です。
<撮影はドキドキワクワクでした>
私が担当したサンデーブランチのシーンは我が家のリビングで撮影しました。撮影の順序に合わせて料理を仕上げていきながら、「料理の撮影ってこんな感じなのね」ってドキドキワクワクでした。たくさんのプロフェッショナル達が集結し、私の作った料理を格好良く写真におさめていただいて本当に光栄でした。
<撮影を終えて>
最初はこのプロジェクトを応援する感じでしたが、今は私のプロジェクトになって来た気がします。「地味で古臭いと言われていた乾物たちよ、今こそ真の力を発揮するがよい。目覚めよ!」という一大スペクタクル映画のような気持ちでいます(笑)。手前味噌ですが、サンデーブランチのシーン、本当にいい感じに仕上がったと思います。是非、書籍をご覧いただき、私のレシピを試していただきたいです!
<これからのこと>
まもなくクラウンドファンディングは終了しますが、書籍が発売されてからが本当のスタートには間違いありません。この本に出会った一人が、その人の友達や家族など2人に伝えて、その2人が更に誰か2人に伝えてくれたら、、、2の十乗は1,024なので、ジワジワと乾物旋風が吹くかもしれません。書籍以外の形でも、私ができる方法で乾物のある生活を紹介する活動を続けたいと思います。
みんなで「乾物のある生活」を楽しみましょう!日々を丁寧に生き、よりいっそう豊かな人生となりますように。