働くことー自分ができることを探すこと
vol. 7 2015-10-19 0
「いま東京で ”働くとは何か” を考える本」取材7/100
みどり荘2のお隣、自由大学の学長岡島悦代さんにインタビューをしました。
学長含め自由大学のクリエイティブチーム(運営チーム)は皆、組織に所属するという形態ではなく、フリーランスの集まり。チームワークと自分の裁量の両方のバランスが絶妙で心地よく仕事ができる環境だという。
生まれてからずっとなにかもやもや、自分を表現しなくてはともがいていた中、大学2年生の時に図書館でみたキューバ革命のポスターに魅了された。デザインで表現することの力を感じたそうだ。それから大学に行きながら夜間のデザイン学校に通い、初めに就職したのはデザインスタジオ。それからウェブ製作やカフェの立ち上げなど多岐に渡り、漸くたどり着いたのが自由大学。自分の感覚を殺さずに生きるのと同じように働くところに巡りあった。
雑誌やCDのジャケット製作等大きな仕事もしたけれど、対面でコーヒーを入れてそれに対価を払ってもらえるという体験の方が消費者との距離が近く、自分がやったことが「仕事」になったと感じられる体験だった。自由大学も講義を自分で企画してそれに受講者が集まる、そして受講者とともに講義を展開する。これもコーヒーを入れたときのような感覚だという。
「働くことは、自分が出来ることを探すこと」。自分がやりたいことでも好きなことでもない。でもそれが一番自然な感じで出来る、と。