働くことを人生を豊かにするものの一つと捉えている
vol. 6 2015-10-16 0
「いま東京で ”働くとは何か” を考える本」取材6/100
オフィス空間が働くことと密接につながっていて、いかに居心地がよく効率的な環境のもとで働きたいというニーズが高まっているなかで、まさにそのようなオフィスデザインを手がけているTRAIL HEADS(トレイルヘッズ) 山口陽平さんにインタビューをしました。
やりたいことがはっきりしないまま不動産販売会社に入ったが、空間を作る場に面白さを感じ、空間デザインの会社に転職、昨年独立し、みどり荘メンバーに。長いことオフィス設計専門の会社やオフィス家具の会社がオフィスを作っていたけれど、その中にデザインやクリエイティブの要素があまり入っていなかった。オフィスとは全く関係のないデザイナーやクリエイターが関わったらもっといい場が出来るのではないか、と考えてその方向で仕事をするようになり、気づいたらそれが凄く求められる状況になっいた。それが今やっていること、という。
独立してちょうどいい仕事とお金と生活のバランスになったそうだ。収入をあげて生活レベルを上げようということも可能だけれど、そこに重きを置くのではなく、それよりももっと自由に働くことと家族との時間、そして大好きなアウトドアスポーツをすることのバランスをいかにとるかが重要なポイント。そして、この3つ(仕事、暮らし、遊び)はそれぞれが相互作用をもたらし、結果仕事にもかえってくると信じている。
会社のテーマとしているのは、「死ぬまで仕事を楽しくしていよう」。仕事として捉えるから定年や終わりを求めるけれど、そもそもそれが人生を豊かにするものと捉えると死ぬまでやってたいと思えるはず。それには仕事だけじゃだめで、それと他の2つの軸(暮らし、遊び)がうまく融合した生き方みたいなのが理想。そして、そうなった生き方が出来たときに再び「働くとは」というのの答えがしっかりと見つかるのではないか、と思っている。