YIDFF2019監督派遣 報告その1(東沢小学校編)
vol. 14 2019-11-14 0
皆さんからご支援・応援いただきました山形国際ドキュメンタリー映画祭2019監督派遣事業。
各地で実施された現場から報告が届き始めました。実施から約1ヶ月後の報告となり大変お待たせいたしましたが、ご了承くださいませ。本日は、山形市立東沢小学校で行われた映像ワークショップのレポートを掲載させていただきます。ご覧下さい。
【山形国際ドキュメンタリー映画祭 監督派遣2019 山形市立東沢小学校】
10月16日、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019アジア千波万波『あの雲が晴れなくても』のヤシャスウィニー・ラグナンダン監督による映画ワークショップが東沢小学校で行われ、5年生28名が参加しました。
東沢地区は「ホタルの里」としても有名で、大きなホタルの絵が掲げられ、美しい山々が見渡せるホールが会場でした。(写真がなくてすみません。本当に素晴らしい眺望でした。)
集まった児童は、会場に設置された16mm映写機に興味深々。「いつ作られたものなの?」「いくらぐらいするの?」と早速質問が飛び出します。
映写機とフィルムのしくみについての説明のあと、監督が今日みんなで作る「映画」について説明をします。「透明な16mmフィルムに絵を描いてみましょう。次に、描いたものを演じて、それをビデオで撮影します。最後にフィルムの映像と、演技の映像をひとつのスクリーンに重ねます。」フィルムに絵を描く? 演技する? さてどうなることやら。
まずは、ひとり1秒ぶんの透明な16mmフィルムが班ごとに配られますが、何を描いてよいやら、なかなか踏み出せません。監督は、「私たちインド人はね、考えてから描き出すんじゃなくて、描き出してから考えるのよ。」と、児童たちの背中を押します。
お次は「演技」。カメラを向けられてちょっと戸惑いもありましたが、「りんご」「ハート」「猫」「野球の試合」などを即興で演じていきます。監督もエキサイトして、最後は子どもたちと踊るように撮影していました。
そうしているうちに給食の予定の時間を過ぎてしまい、バタバタと上映に入ります。みんなで描いたフィルムの映像に演技の映像が重なります。ちょっと早回しの映像はチャップリンのサイレント・コメディのようで笑いが起こりました。とても不思議な、今まで見たことのない映画が出来上がりました。
監督は「とても純真な子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごせました。素敵な体験をありがとう。」と仰っていました。
監督に話しかけたそうにしている子もいて、もっと監督とお話する時間を作れたら良かったですね。進行が押して給食の時間を短くしてしまってごめんなさい。楽しんでくれたかな。
最後に、監督派遣を受け入れ、バタバタとした進行にもお付き合いいただいた校長先生はじめご協力いただいた東沢小学校の先生方、本当にありがとうございました。
派遣監督:ヤシャスウィニー・ラグナンダン
通訳:若井真木子(アジア千波万波コーディネーター)
サポート:黄木可也子(yellowwoods)
進行、文責:黄木優寿(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局)