猪苗代のワルリ画に込められたストーリー 「炭焼きの話」
vol. 8 2017-02-05 0
おじさま二人に炭焼きについて教えてもらいました!この動画、注目は音です!
猪苗代の地形は、平野が広がる湖側と磐梯高原と呼ばれる山側に分かれます。標高800mにある吾妻地区高森に在住の佐藤さんに案内していただき、炭焼きをしているところにお邪魔しました。
標高800mなだけあって、高森はほとんど山の中。昔は炭焼きをする家が多かったのですが、今では限られているそう。タイミングよく炭焼きをしていたおじさまたちは、途絶えていた炭焼きを10年ほど前から復活させたとのこと。稲の刈り取りが終わり、雪が降り始めるまでのわずかな期間を利用して炭を焼いています。詳しい人にやり方を教えてもらって、試行錯誤を繰り返し、今の形ができたそう。窯は、石と土でできています。
いろいろな話を聞かせていただいた古民家に必ずある囲炉裏。
「普通の家には、囲炉裏は一家に一つだけ。だから、家族がみんな集まってくる。家庭のマグマのようなものかもね」と、語り部の鈴木さん。燃料となるのは、炭です。
山から薪を持ってくる人。高森には川も流れていて、魚も獲れます。
ちなみに、ワルリの村では頭に薪を乗せて運びます。
囲炉裏を囲んで、家族団らん。
上の動画でも言っているように、金属音がするのがいい炭。
24時間、まる1日かけて焼きます。
窯の温度は1,000度以上。
窯には種類があって、使う樹木の種類によってもできあがる炭に特徴がでます。
ここで使われていたのは、主に楢の木。
炭焼き、かなり奥深そうです・・・!
ワルリの村では、落ちている枝などを集め、そのまま燃料にしますが、炭化したら長持ちさせることができて消費量を減らすことができるんじゃ・・・炭焼き窯、作ってみたいな・・・とokazuの想像が膨らみました(笑)
鈴木さんによると、「子どもの頃(昭和21年生まれなので、今から60年くらいまえ)、親が地中の窯から出した炭を運ばせられたんだけど、学校の前を通るのが恥ずかしかったんだよね。誰かに見られたらやだな〜とか思ってね。」ふむふむ、子ども心は今も昔もそんな単純じゃないですね。
それにしても、炭焼きには山と人との関係がよく表れているなと思いました。間伐することで山が健やかに保たれ、人には暖をもたらす。お互いを支え合っていることがよくわかります。灰も様々に使われていたことでしょう(灰の使われ方はもう少し調べてみたいです。ワルリの村では多様に使われます)。
パチパチと火が燃える音、窯から出す時のとてもきれいな音が耳に残っています。
そしてバーベキューをしたくなったのでした。
okazu