翁島小学校での公開制作
vol. 9 2017-02-09 0
Wall Art Festival の醍醐味は、アートが出来上がっていく過程を見られること。そこに込められるすごい熱量を感じられること。それを子どもたちにもたらしたくて、WAFを開催しています。
いつもは、壁画が描かれる教室に熱気の渦が巻き起こるのですが、壁画制作でない今回、どうやってその場を作ろうか、頭を悩ませていました。
そんな私たちを快く受け入れてくれたのは、猪苗代町立翁島小学校。図工室をお貸しいただき、子どもたちが自由に見に来て良いことになりました。2.5日間の公開制作の間、授業間の休み時間や昼休みに子どもたちが見学にやってきました。上の動画は、その様子をまとめたもの。
「こんなに細かく描くんだ」
「すごく時間かかるね」
「牛ふんを布に塗ってるんだよ」
「白一色で描いてるんだね」
それぞれの視点をもちながら、友だちと感想を言い合い、絵が描かれていく様子を目の当たりにしている子どもたちの純粋さと言ったら・・・言葉では言い表せないくらいです。
「発展している日本のことだから、子どもたちはどんな風だろうと思ったけれど、自分たちの絵をじっと真剣に見てくれて、好奇心旺盛なところはインドの子どもたちと同じだな、と思いました」と、ワルリアーティストたちは話していました。映像にある通り、子どもたちは初めて会うインド人たちにも物怖じすることなく、彼ら3人と関わっていました。彼らにとって、日本の子どもたちに囲まれ、触れ合ったことは非常に刺激的だったそうです。中には、「彼女はいますか?!」と突撃質問してくる子も(笑)
子どもたちからフレッシュなエネルギーをビビビと受け取り、励まされ、作品は最終段階へ移っていきました。この時に感じ取った温かさは、絵の一番大事なところへ反映されていきます。そこのところは次回の記事で。
僕は、この子たちが猪苗代のことを好きになっていってほしいな、幸せを感じられる未来をつくりたいな、と純粋に思いました。全力で、とびきりの絵本を作りたいと思います。
okazu