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映画『東京巡礼』をクラウドファンディングで実現!

ユリシーズの次なる挑戦は映画
―映画『東京巡礼』を完成させ、原初舞踏を世界に送り出したい―

舞踏家の最上和子と映像作家の飯田将茂を中心に創作を続けてきた団体ユリシーズが、東京を舞台にした映画を制作します。原初舞踏による深い身体性を都市空間の中で描き、ユリシーズならではの表現によって世界の主要映画祭に挑みます。

コレクター
112
現在までに集まった金額
1,917,000
残り日数
52
目標金額 2,500,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2025年11月25日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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目標金額 2,500,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2025年11月25日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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PRESENTER
ユリシーズ

2019年に映像作家の飯田将茂と、舞踏家の最上和子を中心に結成。プラネタリウムの暗闇に舞踏を投影するドーム映像作品『HIRUKO』の制作を皮切りに、舞踏と映像の組み合わせによる様々な作品を発表する。映像や撮影における視点を、踊りを現代的に成り立たせることの手掛かりとしながら、既存の身体表現のフレームに捉われることなく、踊りが成立する場の根拠と、芸術としての新たな社会性の創出に挑み続ける。「身体は人間に残された最後の土地」という最上和子の言葉をもとに、その内部の大海を旅する船をイメージして、2022年に団体名を新たにユリシーズと名付ける。

【70%達成!】「これからの映像世界」について

vol. 2 2025-10-01 0

ユリシーズ代表の飯田です。

達成率が70%を超えました!たくさんのご支援、応援ありがとうございます。またご支援に際しいただいた皆様からのメッセージも大変励みになっております。
いい映画にしたい、という思いがどんどん強くなってきています。僕としてはさいたま国際芸術祭2020に出品したドーム映像作品『double(ドゥーブル)』(2021年)以来のひさしぶりの長編映像作品です。この間の様々な変化も感じながら、初の映画ということもあってかなり気合が入っています。
引き続き応援よろしくお願いいたします!

さて、ユリシーズというチームで活動するに至った最初のきっかけは、プラネタリウムの全天に舞踏を投影したドーム映像作品『HIRUKO』(2019年)の制作です。
最上さんと知り合う前から僕はこのドーム映像というメディアに魅力を感じて映像作品を作ってきました。ドーム映像って何?という感じだと思いますが、今回はリターンの1つでもある、僕が担当する映像講座「これからの映像世界」について少しお話しします。

ドーム映像に僕がもっとも惹かれる理由は、映画という歴史が選択してこなかった映像文化のもうひとつの可能性を秘めている、ということです。
映画の誕生は今から130年ほど前になります。リュミエール兄弟が「列車の到着」を撮影した最初期の映画では、その50秒ほどの映像を初めてみた観客が列車が眼前に近づいてくる様子に驚いて座席を立って逃げ出したという有名な逸話があります。今の僕らの感覚からしたら全くあり得ないリアクションです。このことは単に彼らが文明的に劣っているという話ではなくて、彼らと僕らとの決定的な違いとは、彼らは「映像」を知らなかった、ということに尽きると思います。

映画の誕生は驚きと共に、この世界の現実がカメラによってフレーミング可能であることを宣言する事件でもありました。近代的自我が花開いた時代です。現実を切り取り、表象していく快楽は世界を熱狂させながら映画を育て上げ、いまの映像文化の基盤や言語、文法を作り上げます。
そして、その後の映像の過剰な広まりによって、いつしかこの視点は、僕らがものを見るときの視点や構えにまで浸透して置き換わってしまってるんじゃないか、僕らが「映像」を常識的に知っている状態とは、なにか「見る」ことの大切な役割を手放してしまっていて、この先ってけっこう文化としてどん詰まりなんじゃないか。そう思えるほどに人類史的にも偏った視覚の時代を生きているような感覚が、僕の中にあります。

僕はしばしばこのことを映像の原罪、と言って受け止めています。映像作家として、半ば本能的に映像メディアを表現手段に選択しながら、その衝動の中心には、この世界の秘密に触れたい、世界を味わい尽くしたいという核なる関心とエゴがあります。それが、今のままだと、そこに到達できそうにないという気がしています。これが単に個人のエゴや映像に限った話ではなく、「見る」という行為そのものと、視覚文化全般に関わる問題であると思うからこそ、原罪という大袈裟な言い方をして受け止めようとしています。

プラネタリウムという場所は言うまでもなく星を見るための場所です。いまでこそ映画館同様にプロジェクターによるドーム映像が繰り返し上映されていますが、ここに人が集まることには「星をただ見る」という根強い動機があって、今なお光学式の星空専用の投影機によるプラネタリウムが人気です。天井に投影された光の点を皆で見上げて星に見立てる。あるいは星の出現そのものを願う。この空間には明らかに映画館とは違う「見る」ことの構えが発生しています。星座の並びこそあれ、我々は星そのものから意味を受け取る必要がなく、底なしの星空に向かってただ「見る」ことに徹している。『HIRUKO』や『double(ドゥーブル)』といった作品で、僕が目指したドーム映像とは、まさにこの場所が守り続けてきた「見る」ことの役割を、舞踏という、姿や動きの表象を追っては決して見ることのできない内在世界に対しても開いていきたい、ということ。近代から現代にかけて駆け上がってきた映画が選択しなかった道を、映像を通して「見る」ということのもう一つの驚きを実現し、より豊穣な世界へと至りたい、というものです。

没入感のあるプラネタリウムの広大なスクリーンは、単に映画のスクリーンの拡張ではなく、向き合い方によっては、新たな視覚体験のカギとなります。昨今のイマーシブメディア全般が映像世界に引き込むことを追い求めているのに対して、それとも違う、「見る」ということの能動性によって実現する、もうひとつの没入感です。
今回のクラウドファンディングのリターンに設定した僕の映像講座では、そのあたりをドーム映像制作の実践と、それを実際にプラネタリウムに投影することを通して体験できるような内容を用意してます。ぜひご参加いただけたら嬉しいです。これからの映像世界について、ここで書いた以上のことをより掘り下げてお話ししますので、参加者の方々と一緒に深めて行けたら幸いです。

最後に、映画『東京巡礼』について。
「映像」を知ってしまった僕らは、それを忘れて「列車の到着」に驚くことはできません。「映像」を知ったうえで、次の世界を模索していく必要があります。プラネタリウムのドーム映像に向き合ってきたことで、全く違った映画を生み出せそうな気がしているのですが、どのような形になって、どう受け取られるのか、未知の領域に踏み込む思いです。そうでもしなければ原初舞踏を映画にすることは難しいでしょうし、それができた時にこの映画は映画の次元を少し越えるかなと期待しています。そして監督としては、何よりいい映画を作りたいということに尽きます。ぜひみなさまも映画『東京巡礼』にご期待ください。

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  • 1000

    お気持ち支援 1000円

    • Web感謝状(1通)
    • 2026年01月 にお届け予定です。
    • 1人が応援しています。
  • 1500

    オリジナルポストカード4枚セット

    • オリジナルポストカード4枚セット(1セット)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年01月 にお届け予定です。
    • 2人が応援しています。
  • 3000

    東京巡礼展覧会ドキュメントセット(クラファン特別版)

    • 東京巡礼展覧会ドキュメントセット(クラファン特別版)(1セット)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年01月 にお届け予定です。
    • 1人が応援しています。
  • 4000

    「東京巡礼」試写会参加権

    • 「東京巡礼」試写会参加権(1名)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年05月 にお届け予定です。
    • 18人が応援しています。
  • 4000

    ユリシーズロゴ付トートバック

    • ユリシーズロゴ付トートバック(1点)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年01月 にお届け予定です。
    • 3人が応援しています。
  • 5000

    お気持ち支援 5000円

    • お礼ビデオメッセージ(1つ)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年02月 にお届け予定です。
    • 0人が応援しています。
  • 8000

    原初舞踏・稽古DVD Vol.1 装束編

    • 原初舞踏・稽古DVD Vol.1 装束編(1枚)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年04月 にお届け予定です。
    • 0人が応援しています。
  • 8000

    原初舞踏・稽古DVD Vol.2 「我-それ」から 「我-汝」へ編

    • 原初舞踏・稽古DVD Vol.2 「我-それ」から 「我-汝」へ編(1枚)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年04月 にお届け予定です。
    • 1人が応援しています。
  • 10000

    「東京巡礼」エンドロールクレジットにお名前を記載

    • 「東京巡礼」エンドロールクレジットにお名前を記載(1名)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年05月 にお届け予定です。
    • 1人が応援しています。
  • 10000

    お気持ち支援 10000円

    • お礼ビデオメッセージ・ロング(1つ)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年02月 にお届け予定です。
    • 3人が応援しています。
  • 残り11枚

    15000

    飯田将茂の映像講座「これからの映像世界」@プラネタリウム

    • 飯田将茂の映像講座「これからの映像世界」@プラネタリウム 12月14日(1名)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年01月 にお届け予定です。
    • 4人が応援しています。
  • 残り10枚

    15000

    東京巡礼 体験ワークショップ 参加権 26年3月後半実施予定

    • 東京巡礼 体験ワークショップ 参加権(事前zoom会・映像ワーク付き)(1名)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年03月 にお届け予定です。
    • 20人が応援しています。
  • SOLDOUT

    15000

    原初舞踏ワークショップ基礎編 参加権 11月30日(日曜)

    • 原初舞踏ワークショップ基礎編 参加権 11月30日(1名)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年01月 にお届け予定です。
    • 15人が応援しています。
  • SOLDOUT

    15000

    原初舞踏ワークショップ基礎編 参加権 12月21日(日曜)

    • 原初舞踏ワークショップ基礎編 参加権 12月21日(1名)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年01月 にお届け予定です。
    • 15人が応援しています。
  • 15000

    原初舞踏・稽古DVD 2種セット

    • 原初舞踏・稽古DVD Vol.1 装束編(1枚)
    • 原初舞踏・稽古DVD Vol.2 「我-それ」から 「我-汝」へ編(1枚)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年04月 にお届け予定です。
    • 12人が応援しています。
  • SOLDOUT

    40000

    原初舞踏ワークショップ特別編 参加権 26年2月14-15日

    • 原初舞踏ワークショップ特別編 参加権(座学&実践の2日間・振り返り用記録映像付き)(1名)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年02月 にお届け予定です。
    • 15人が応援しています。
  • 100000

    お気持ち支援 100000円

    • 飯田将茂&最上和子より直筆お手紙(1通)
    • お礼ビデオメッセージ・ロング(1つ)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年02月 にお届け予定です。
    • 1人が応援しています。
  • 残り3枚

    200000

    ユリシーズ主催イベント招待権(ワークショップ・講座以外)

    • ユリシーズ主催イベント招待権(ワークショップ・講座以外)(1名)
    • Web感謝状(1通)
    • 2026年01月 にお届け予定です。
    • 0人が応援しています。