新潟県の挑戦の結晶 酒造好適米『越淡麗』
vol. 2 2020-11-16 0
挑戦の歴史
新潟県は昭和初期に当時全国唯一となる県立の醸造試験場を設立し、早くから軟水の新潟県に適した醸造方法の研究を重ねてきました。
高度経済成長期を堺に日本の労働環境や食生活の変化もあり、それまで好まれていた濃醇な味のお酒からスッキリと水のように飲める淡麗辛口が評価されるようになりました。その変化をいち早く察知した新潟県では、醸造試験場を中心に県を挙げて「淡麗辛口」の酒へと舵を切ったのです。
平成の日本酒ブームで「淡麗辛口」は美味しいお酒の代名詞となるほど有名な言葉となり、新潟のお酒=「淡麗辛口」というイメージも定着していきました。
『越淡麗』
『錦鯉 丹頂 The RISING SUN』の麹米には、新潟県の挑戦の結晶『越淡麗』を100%使用します。
米どころながら大吟醸酒造りには他県産の「山田錦」を使うことが多かった新潟県において、15年もの歳月をかけ平成16年に誕生した悲願の酒米です。「越後」と「淡麗」という言葉を組み合わせた名前を付けるほど力の入った、新潟県の先人たちのまさに「挑戦」の結晶と言えるお米なのです。
麹室の中に入ると「栗香」と呼ばれる栗のような甘い香りに包まれます。麹米を口に含んでみると、嚙むごとに単なる甘さだけではない米の旨みを感じます。万遍なくベストな状態になるよう丁寧に作業をし、良い麹を育てていきます。
■動画追加しました!
前回vol1.で甑の様子をお伝えしましたが、その際動画のアップロードができず(^-^;)
このたび動画アップロードもできるようになりましたので、前回の投稿に甑の動画も追加しました!ぜひそちらもご覧ください!