【応援コメント9】建築デザインの吉原雅人さんからコメントをいただきました!
vol. 10 2024-06-04 0
店の設計デザインをお任せした、吉原組代表の吉原雅人さんから応援コメントをいただきました。
吉原さんとの出会いは昨夏、京都に越す前から大好きで通っていた「とんかつ清水」でのことでした(18時からはとんかつ店というよりBAR仕様になる)。店主の清水さんはカウンターで隣り合う客の、「誰と誰を隣り合わせにするか」という采配の天才。その日も私がひとりで飲んでいて、あとでいらした吉原さんを私の隣へ誘導。建築設計士というので、「えー、私(堀)の父も建築設計士だったんです」から話が始まり、なんと出身大学も同じ(私はムサビ、彼はムサビの大学院ですが)で、親近感を覚えました。
そして今年の1月に物件が決まったとき、吉原さんの顔が素直に浮かびました。吉原組のInstagramを見て、材木や石をとても上手に扱う人なんだなという印象が残っていたからです。なにしろ私の最初の店のイメージは、「一枚板のカウンター!(価格がどのくらいかははわかっていない)」「床はフローリング!」「壁は漆喰!」という程度。吉原さんなら自分のような金なし子の相談もいろいろと乗ってくれるのではないか、とかなり気軽な感じで声をかけてしまいました。(ああ、なんと世間知らずな……!)
その後の展開はいただいた下記コメントに譲るとして、お店の仕上がりは本当に、心から、満足しています。素敵すぎて、自分の店じゃないみたい(笑)。早くこの素敵な空間に似合う自分にならねば。
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〝なんてテンポのよい方なのだろう〟
これがホリさんの第一印象。
出会いはまだ短く去年の夏頃、某BARでの隣席。
ボクは建築の道にすすむことなどを話したのを覚えている。
彼女はライターのことを中心に、
ドヤ街の医療、雑誌『SWITCH』のこと、取材した方々のことを話された。
この日の夜は短時間で映画を一本みたような不思議な感覚。
その後、食事会にお誘いいただいたり、同じBARで偶然会ったりと御縁が続き
ある日、日本酒BAR(後にSALON)を開くので、
ついては「デザインをお願いしたい」と依頼があった。
ボクらのクライアントはいつも少々奇抜な方が多い(よい意味で)。
そこで客観的に眺めてみたところ完全にド真ん中(よい意味で)。
「ボクらのデザインは期待を裏切りますよ」という条件で請けさせていただく。
ドラマのように目まぐるしい日々が始まった。
〝ホリさんしかオペレーションできないカタチ〟ってなんだろう。
ボクはこの答えがすべてだと考えた。細かいデザインなどは二の次。
ただ、この答えにはきっとリスクもはらんでいる。
やはり勃発した。
ファーストのプレゼンで「期待を裏切った」からだ。
ホリさんの理想とボクらのプレゼンがほぼ180°違う方向に。
一瞬凍りつく間。
ウチは切られるか?
ただここからが我らがホーリーは他のクライアントと大きく違った。
彼女にとって青汁のように苦いプレゼンをグーッと飲み込んで数分熟考の末、
「ありかも」
と一言。
なんてテンポのよい方…
大概の方は「持ち帰られるか」「御社考えさせてもらいます」のどちらかである。
「ありかも」は彼女にとって妥協ではなく
〝新しい自分〟を一瞬でそこに見たのだとボクは思っている。
この度のプロジェクトは彼女にとっても大勝負。
勝負するなら「大一番で!」という心意気が伝わってきた。
クラウドファンディングにもチャレンジされるとのこと。
彼女の〝勝負〟にボクも夢をのせたい。
2024.06.04
YOSHIHARAGUMI.INC 吉原 雅人