宣伝部の日記帳
vol. 9 2018-04-04 0
皆様こんにちは。
宣伝部のポニーです。
今回のワークショップでは、エッジの効いた映画を数多く配給している、
エレファントハウスの増田英明さんに講義をしていただきました。
時に厳しい言葉を投げかけながらも、映画に対する深い愛情のこもった、とても為になる講義でした!
まずは映画の配給を巡る過去のデータを元に、現在の日本映画の状況について説明をして頂きました。
日本映画の興行収入は、過去10年を遡って約2,000億円と大きな増減をしておらず、劇場の各種割引を勘案した日本人の映画の鑑賞数は、平均約2回。とのこと。
もっと観てほしいな...。
そして興行収入の大半は大手の配給会社が占めており、我々が売り込もうとしている自主制作などの作品の比率は、僅か5%。
この小さな枠を巡って、インディーズの監督達は凌ぎを削っているのですね...。
しかし、ここは長年日本映画の状況を見つめてこられた増田さん。
この小さな枠を奪い合うのではなく、この枠自体を拡げて様々な映画を観客が楽しめるようになって欲しい。と仰っていました。
スマホで好きな動画がいつでも見れる現在。
だけど、内容の多様性って守られているのかな?とお話を伺いながら改めて考えさせられました。
しかし!一人で見るスマホの動画も飽きて来るだろうから、あの真っ暗なある種の異次元空間に足を運んで他人と世界を共有する。という習慣をそろそろみんな、求めているんじゃないかと個人的には勝手に思っています。
そして、肝心のリバースダイアリー。
この映画については、プロットや映像の出来が、単に自主制作映画という枠で括るには勿体無い作品なので、皆さん(我々宣伝部!)頑張ってくださいとの言葉を頂きました。
そうなのです。この作品は、登場人物達の感情が絡み合った、複雑なストーリーが用意されおります。
本当の自分と日常の中で演じている自分、そして人が抱えている孤独を、描きたい、というようなことを監督は仰っていました。
本当の自分を隠している、演じている。という感じがとてもよく出ている映画です。
序盤の、主人公達の演じている感のある演技、
これこそが演出なのだと、鑑賞後に納得する不思議な映画です。
この映画は、良い意味で期待を裏切る作品だという感想を、試写などの機会でもらうことが多いようなのですが、「期待を裏切る」ではなく、最初から期待をして頂いて、たくさんの人に劇場に足を運んで頂く!それが私達、宣伝部の使命に違いない!と思い込んで頑張るべきなのだと思います。
監督の世界観に完全に寄り添うことは、未熟ものの私としてはなかなかハードル高きことですが、たくさんの人に観て頂く、そしてこれからの映画の多様性につなげていく。そんな志を持って頑張っていきたいと思います。
クラウドファンドも残り「37日」!
すべての特典に前売券が付きますので、是非是非よろしくお願いします!!!