「日本とアジアの森林を持続可能に」メールニュース vol.2
vol. 2 2020-04-17 0
「日本とアジアの森林を持続可能に―2つの映像作品の制作プロジェクト」ご支援者のみなさまへ
新型感染症をめぐって、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大される、という事態となりました。PARCでも職員の在宅勤務体制を取っておりますが、ご支援者のみなさまにも、すでにさまざまなかたちで影響が及んでいるのではないかと存じます。なかなか先が見通せない、苦しい日々が続きますが、どうかお体を大事になさってお過ごしくださいませ。
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1、PARC映像作品の期間限定無料公開
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新型コロナウイルスの感染拡大防止にともない、多くの学校が長期の休校措置をとり、図書館をはじめとする市民の利用施設も休館となっている現状を受けて、アジア太平洋資料センター(PARC)では、PARC制作の映像作品の期間限定無料公開を行うことにいたしました。
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/free_edu.html
これらの作品はこれまでに、全国の大学や高校の授業で教材として利用され、市民の学習会でも上映されてきました。感染症への対応に追われるなかで、学生にとってはもちろん、多くの市民にとっても学びの場が失われてしまっているのではないか、と私たちは懸念します。そして、これらの作品をインターネットで無料公開することで、世界とのつながりを多くの方々とともに考え、よりよい未来を描くための議論の輪を作っていくことに貢献できれば、と考えます。
【現在公開中 4月29日(水)まで】
『スマホの真実 紛争鉱物と環境破壊とのつながり』
『パームオイル 近くて遠い油のはなし』
【来週4月22日(水)公開予定】
『種子 みんなのもの? それとも企業の所有物?』
『海と森と里と つながりの中に生きる』
以降も5月6日(水)まで各週に順次作品を無料公開していきます。
ご支援者のみなさまも、この機会にぜひ多くの作品をご視聴くださいませ。
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2、パーム油、スマホ…身近なモノの裏側にある環境破壊
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『パームオイル 近くて遠い油のはなし』は、現在制作中の翻訳ドキュメンタリー『ボルネオ事件』で描かれる熱帯林消失とも深くかかわるアブラヤシ・プランテーションの問題を扱った作品です。2009年に制作された作品ですが、日本をはじめ世界でさまざまな製品に使用されているパーム油のほとんどがインドネシアとマレーシアの2国で生産され、その大量の輸出のために熱帯林が伐採される、という構図は変わっていません。
制作中の『ボルネオ事件』では、木材の伐採だけに終わらず、ダム建設やプランテーション開発というかたちで熱帯林が破壊され続けるマレーシア・ボルネオ島の状況に対して、先住民族の人々が声を上げる過程が描かれています。
また、スマートフォンをはじめとする電子機器の製造に使われる希少金属(レアメタル)の採掘現場の問題を取材した『スマホの真実 紛争鉱物と環境破壊とのつながり』でも、多国籍企業の開発によって脅かされる人々の暮らしがテーマとなっています。私たちが企業の製品を買うお金や銀行に預けるお金が、海の向こうで環境破壊や人権侵害をもたらしている構図は、輸入木材をめぐっても指摘されている問題です。両作品をご覧いただく際には、木材をめぐる問題との重なりも意識していただけると幸いです。
さらに次週22日には、Motion Galleryのクラウドファンディングで日本語版制作が実現した翻訳作品『種子 みんなのもの? それとも企業の所有物?』と、現在制作中の『壊れゆく森から、持続する森へ』とも重なる、日本の森への取材から自然と人の暮らしとの循環を描いた作品『海と森と里と つながりの中に生きる』を無料公開します。
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/free_edu.html
こうしたPARC作品は、DVDをご購入くださるみなさまやクラウドファンディングでご支援くださるみなさまのおかげで実現しております。
ご支援者のみなさまからも、ぜひ多くの方に作品の無料公開についてお知らせいただき、あわせてクラウドファンディングへの参加を呼びかけていただけると幸いです。
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特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
共同代表:内田聖子
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