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『慰問文集』再々発行プロジェクトをクラウドファンディングで実現!

戦時中の子どもたちが書いた"平和への願い"を再びなぞる。
『慰問文集』再々発行プロジェクト。

「慰問文」とは、戦地の兵士を励ますために書かれた手紙のことです。子どもたちは、戦場の父や兄にどんな言葉を送ったのか? 80年前に綴られた『慰問文集』をなぞり直す、手づくりのメディアづくりが、岐阜の小さな村から始まります。

コレクター
84
現在までに集まった金額
1,161,001
残り日数
46
目標金額 1,550,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2019年11月28日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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目標金額 1,550,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2019年11月28日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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8ミリフィルム、写真、手紙といった、“市井の人びとの記録”。その潜在的な価値に着目したアーカイブづくりを企画・運営しています。「文房具としての映像」という考え方の普及を進めるremo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]を母体として、2005年より大阪で始まりました。目下、全国各地の市民団体、大学機関、美術館などとの協働をつうじた草の根のアーカイブづくりに尽力しています。時間的/空間的な隔たりを前に、イメージはどのように働くのかという問いを一貫して探求しています。近年の主な実績としては『はな子のいる風景』(武蔵野市立吉祥寺美術館、2017)など。

このプロジェクトについて

「慰問文」とは、戦地の兵士を励ますために書かれた手紙のことです。子どもたちは、戦場の父や兄にどんな言葉を送ったのか? 80年前に綴られた『慰問文集』をなぞり直す、手づくりのメディアづくりが、岐阜の小さな村から始まります。

*1…下記の本文のなかで、刊行時期に関する記述を変更した箇所を示しています。詳細はこちらをご覧ください。(2019年10月10日追記)

渡辺譲さんが中国から持ち帰った慰問文集は、戦後、遺族によって果物店の箱に入れられて保管されていました。(美濃加茂市民ミュージアム所蔵)

はじめに 言葉は、どこまで届くのか──。

あなたは、「慰問文」を知っていますか?

慰問文とは、前線の兵士を鼓舞・慰労するために、国内に暮らす人々が戦場に送った手紙の総称です。戦時中は、日用品や写真、お守りなどを入れた「慰問袋」に添えられて、戦地の各部隊に送達されていました。

1939(昭和14)年、夏。日中戦争の真っ只中、岐阜県加茂郡伊深村の子どもたち約40名は、村から出征した“兵隊さん”の無事を祈って慰問文集をガリ版で刷り、中国に送りました (発行)

1979(昭和54)年、夏。文集が発行されてからちょうど40年後、「伊深親子文庫」に集う母親たちは、3ヶ月をかけてその文集を一文字ずつ鉄筆でなぞって複製し、村中に配布しました (再発行)

2019(令和元)年、夏。文集が再発行されてからちょうど40年後、私たちは、その村で80年前に起きていたこと、40年前に起きていたことをなぞり直し始め、来夏をめざして自主出版します (再々発行)[*1]

この取り組み(『慰問文集』再々発行プロジェクト)では、書籍の制作・発行・流通にかかる費用の一部をクラウドファンディングで募ります。「平穏への願い」をあなたに届ける手づくりの本づくり。

そのプロセスに、あなた自身もご参加ください!

昭和14年に発行された慰問文集。尋常小学校1年生だった堀畑さんは、自分の手をかたどり、戦地の父に送りました。昭和18年、父の高一さんは39歳で戦死されます。(美濃加茂市民ミュージアム所蔵)

昭和14年当時、伊深尋常小学校4年生だった渡辺寛(ゆたか)さんも、戦地の父に慰問文を書いた子どものひとり。


渡辺寛さんの父は、静岡の野戦重砲兵連隊に配属されていました。中国に向かう前に三嶋大社(静岡県)で撮られた記念写真。

1.  兵士が戦場に散る前に読んだ、子どもたちの言葉

1939(昭和14)年6月、日中戦争の最中、岐阜県加茂郡伊深村の伊深尋常小学校の児童約40人は、麦刈りや田植え、蚕や兎の飼育状況など、その村の現況を伝える風景をそれぞれに綴ります。そして、故郷から海を渡って中国に駐留している伊深村出身の“兵隊さん”に送ったのです。

宛先となった“兵隊さん”。それは、田んぼや畑を耕す農家の人びとでした。宛先となった“兵隊さん”。それは、子どもたちにとって、父であり、兄でした。宛先となった“兵隊さん”。しかしそれは、部隊に届くため、慰問文の題名の多くが“兵隊さん”なのでした。

1979(昭和54)年8月、慰問文集が発行されてからちょうど40年後の終戦記念日。地元の読書サークル「伊深親子文庫」の主婦たちは、3ヶ月をかけて文集の一文字一文字を鉄筆でなぞります。平穏を願う心をガリ版で複製し、村中に配布したのです。

中国の“兵隊さん”に送ったはずの慰問文集。しかしそれは、村内から見つかりました。中国に駐留していた村出身の兵士が、大切に保管していた文集を一時帰国した際に家族に預けたのでした。昭和20年、その兵士はフィリピンのルソン島で戦死し、文集だけが家族の元に遺りました。

兵士の遺族から託された慰問文集。その再発行がきっかけとなり、親子文庫のもとには、兵士の手紙や日記が続々と集まってきました。それ以来、文庫の皆さんは、寄せられた手紙や日記をみずからの手で複写した冊子『戦争の記録』を毎年8月15日に、途切れることなく発行していきます。

昭和54年に再発行された慰問文集。(美濃加茂市民ミュージアム所蔵)


伊深親子文庫の佐野綾目さん(右)と、村井美喜子さん(左)。

親子文庫の活動記録の中には、慰問文集を再発行した際の新聞記事も保存されていました[昭和54年8月14日、毎日新聞・岐阜版](美濃加茂市民ミュージアム所蔵)

2.  私的な記録に着目する、草の根のアーカイブ

私たちAHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ](アハ)は、2005年の活動開始以来、「8ミリフィルム」や「家族アルバム」といった個人の記録に着目し、その収集・公開・保存・活用を進めてきました。

「アーカイブ」を書き換える──。AHA!は、公的な価値を認められたモノをどう扱うかといった旧来の静的な発想ではなく、これまで光があてられてこなかった私的な記録と記憶に注目することで、アーカイブという営為を動的に捉え直そうとしてきました。

近年では、市民が記録した8ミリフィルムのデジタル・アーカイブ『 世田谷クロニクル1936-83』のウェブサイトや、日本最長寿記録を樹立したゾウのはな子とそれをめぐる人々の69年をまとめた記録集『はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす』を企画制作しました。

とりわけ『はな子のいる風景』は、市民から提供された私的な写真に価値を見出すという着眼点、ブックデザインの質の高さ、手作業により製本されたという特殊な造本が各方面から高く評価され、第52回造本装幀コンクール(2018)では、三賞のひとつである東京都知事賞を受賞しました。

私たちは皆、自分以外の他者の視点をつうじて、新しい学びや気づきを得ています。誰かの残した記録を読み直す、誰かの歩みのあとを追う。AHA!は、残された記録を「なぞる」という方法によって、 他者の経験を追体験する機会を提供する活動なのです。

AHA!が企画制作した『はな子のいる風景』。拡大された写真の上に、原寸大の写真(複製)が貼り付けられています。その写真をひっくりかえすと、さらに、貼り込まれた写真とは異なる関連写真が現れます。

『はな子のいる風景』の約30点の貼り込み用の写真パーツ。本づくりの仕上げである製本作業は武蔵野市内の作業所さんによるもので、1点ずつ丁寧に貼り込まれています。今回の本づくりも、製本ワークショップ参加者の皆さんとともに仕上げていく予定です。

AHA!の活動のひとつ、8ミリフィルムの提供者宅に映写機を持ち込んで行う「出張上映会」の様子(2016年)。数十年もの間、押入れに眠っていたフィルムに光をあてます。遺品整理や住居の取り壊しに伴って開催されることもしばしばあります。

3. 「平穏への願い」をなぞる仕組みづくり

残念ながら、40年にわたって兵士の手紙や日記をなぞり続けてきた『戦争の記録』は、2017(平成29)年8月15日の第38集の発行をもって休刊しました。また同時に、伊深親子文庫の活動も一区切りを迎えました。

しかし、私たちAHA!は、失われつつある戦争の記憶を未来につなぐため、戦時中に書かれた手紙や日記、また、その言葉たちをなぞった親子文庫の『戦争の記録』を再びなぞり直すプロジェクトを、複数年にかけて取り組みます。 戦争を知らない世代による「記憶の継承」の問題を、伊深に残された「私的な記録」から考えることができるのではないかと考えたからです。

その最初の試みとして、慰問文集の発行から80年、再発行から40年が経つ今夏(2019)、慰問文集の再々発行に着手します。 なぜ、子どもたちは慰問文集を書いたのか? また、どんなことを書いたのか? なぜ、親子文庫の皆さんは慰問文集をなぞったのか? また、なぞりながらどんなことを感じたのか? 残された文献資料や当時の関係者の語りを手がかりに、その村で80年前に起きていたこと、40年前に起きていたことをたどっていきます。

そして、文集をなぞることによって聞こえてきた言葉、みえてきた風景を、私たちの調査の痕跡としてドキュメントにまとめます。さらには、伊深尋常小学校や伊深親子文庫のように、みずからの声をみずからの手で届ける自主出版という形式をとり、来夏をめざして刊行します [*1]

一冊の本を作り、届ける。そのプロセスを、クラウドファンディングという仕組みをつうじて出会った皆さんと分かち合いたいと思います。

戦死された渡辺譲さんが、慰問文集とともに戦地で大切に保管されていた家族からの手紙(軍事郵便)。検閲済みの印があちこちに見受けられます。(美濃加茂市民ミュージアム所蔵)

昭和54年以来、途切れることなく毎年8月15日に発行された『戦争の記録』。元兵士の手紙や日記、伊深に戦時疎開してきた人々の日記などを、親子文庫の皆さんは約40年間なぞり直し続けました。

AHA!メンバーによる複写作業の様子。リターンの現地調査の一日特別体験(後述)では、このような複写作業に立ち会う体験もプランの一部として検討しています。

書籍の概要(予定)

発行日 :2020年8月(予定) [*1]
仕 様 :本ページ、および、AHA!の ウェブサイトSNSにて順次公開予定
部 数 :1000部
企 画 :AHA! [Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
編 集 :松本篤、水野雄太
デザイン:尾中俊介
発 行 :remo [NPO法人記録と表現とメディアのための組織]
制作する書籍は、より多くの方の手元に届けるため、一般販売も行う予定です。
定 価 :3800円+税(予定)
販売方法:直接販売、および、書店やショップでの販売

書籍づくりに関わるメンバー

松本篤(まつもとあつし/Matsumoto Atsushi)
1981年生まれ、大阪府在住。remoメンバー。AHA!世話人。“市井の人びとによる記録”に着目したアーカイブプロジェクト・AHA!を2005年に立ち上げる。記録と記憶に関するワークショップの設計から、ウェブサイトの制作まで、さまざまなメディアづくりに関わる。『はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす』(武蔵野市立吉祥寺美術館、2017)企画・編者。

水野雄太(みずのゆうた/Mizuno Yuta)
1990年生まれ、埼玉県在住。AHA!世話人。2015年に岐阜県立の情報科学芸術大学院大学[IAMAS]を修了。編集プロダクション勤務を経て現在に至る。建築やアート、デザインに関するウェブサイトや書籍の編集を行う。

尾中俊介(おなかしゅんすけ/Onaka Shunsuke)
1975年生まれ。福岡県在住。グラフィックデザイナー(Calamari Inc.)、詩人。主な仕事に、遠藤水城『陸の果て、自己への配慮』(pub、2013)、『芹沢高志+港千尋|言葉の宇宙船』(ABI+P3共同出版プロジェクト、2016)、『はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす』(武蔵野市立吉祥寺美術館、2017)など。

remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]
メディアを通じて「知る」「表現する」「話し合う」といった3つの視点で活動する非営利組織。2002年に大阪で設立。メディア・アートなどの表現活動を促すほか、「文房具としての映像」という考え方の普及、映像を囲む新しい場づくりなどを行っています。例えば、1)6つのルールに則って撮影された映像を鑑賞しながら話し合う映像の句会「remoscope」、2) はじめて出会った人たちが脚本から鑑賞までの映画づくりを3時間で行う「ご近所映画クラブ」、3)みずからの声をみずから伝えるメディアづくりを海外の事例から学ぶ「Alternative Media Gathering」などの活動があります。

AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
8ミリフィルム、写真、手紙といった “市井の人びとの記録”に着目したアーカイブづくり。remoの事業のひとつとして、2005年に始動。目下、全国各地の市民団体、大学機関、美術館などとの協働をつうじた草の根のアーカイブづくりに尽力しています。近年の主な実績としては『はな子のいる風景』(武蔵野市立吉祥寺美術館、 2017)や、『世田谷クロニクル1936-83』(生活工房、2018)など、場づくりから書籍制作まで、さまざまなメディアづくりに取り組んでいます。時間的/空間的な隔たりを前に、イメージはどのように働くのかという問いを、一貫して探求しています。

現地調査の様子。

慰問文集を持ち帰った渡辺譲さんの弟、麟一さんの海軍入団の際に撮影された記念写真。昭和19年、麟一さんはトラック島にて戦死されます(享年26歳)。

4. 支援金の使いみち:目標金額は155万円

出資者の皆さんには、本プロジェクトの予算のうち、書籍の制作にかかる費用(デザイン費・印刷製本費)、及び、クラウドファンディングのプラットフォーム手数料を応援していただきたいと思っています。取材や編集などにかかる費用は、書籍の売上から充てる予定です。

・書籍デザイン費:30万円
・書籍印刷費:100万円
・書籍製本費:10万円
・プラットフォーム手数料など:15万円

合計155万円

慰問文集を持ち帰った渡辺譲さんの母、きぬよさん。長男・譲さん、次男・麟一さんを戦争で亡くされました。

5. リターン(お礼の特典)について

完成した本(送料込)

完成した本を1冊お送りします。

選書リスト:戦争に関する1000の本(送料込)

伊深親子文庫が発行していた『戦争の記録』には、その年に発行された戦争関連の図書目録(子ども用、大人用)が掲載されています。40年間分の図書目録およそ1000冊をリストにまとめます。

製本ワークショップに参加(希望者のみ)

本の製本作業をワークショップ形式で行います。企画者からは、貼り込みや差し込みのパーツに込められた思いなどをお話します。本が完成する最後の瞬間をぜひ見届けてください。

・開催時期は2019年12月ごろ(予定)

・会場は東京と大阪(予定)

・途中参加、途中退席も可能

・細かい作業はちょっと苦手?なあなたも大歓迎

本にご氏名を掲載(希望者のみ)

完成した本にご氏名を掲載させていただきます。

季刊『なぞりがき』(年4回/送料込)

『なぞりがき』は、プロジェクトと出資者の皆さんをつなぐ重要なメディアです。四季折々の伊深町での現地調査のプロセスや、本に盛り込めなかったいくつものサイドストーリーをお届けします。

・現地調査の進捗

・連続トークシリーズ『なぞるとずれる|Trace and Slip』の書き起こし(後述)

・その他のスペシャル・コンテンツも掲載

・第一弾は、2020年の8月ごろに、出資者のもとにお届けします(予定) [*1]

刊行記念トークイベントに参加 (希望者のみ)

完成した本をお披露目するトークイベントにご招待します。企画者からは、本の解説、制作秘話などをさせていただきます。

・完成本をその場でお持ち帰りいただくことも可能

・本の販売も行います

・会場は、東京・名古屋・京都を想定しています

・会場までの交通費は自己負担でお願いします

AHA!の制作物5点を贈呈(送料込)

AHA!がこれまでに企画した制作物をプレゼントします。

・『はな子のいる風景』を含めた5点をご用意します

・簡単なみどころ解説つき

本の定価の50%で仕入れ可能(送料別) *クラウドファンディング限定

完成した本を定価の半額でご購入いただける、クラウドファンディングだけの限定特典。書店さまや個人で本の流通を応援していただける出資者の皆さんに向けたリターンです。

・5部以上から1部単位で買い取り可能

・買い取り回数は制限なし

・買い取り総部数は30部まで

・送料はご負担いただきます

・「選書リスト:戦争に関する1000の本」が付録としてついてきます

トークイベントを共同で企画 *クラウドファンディング限定

企画者がお話しするトークイベントが開催できるクラウドファンディングだけの限定特典。書店さまや個人で本の流通を応援していただける出資者の皆さんに向けたリターンです。

・企画者1名がトーカーとして参加

・1回実施、謝礼込

・開催日程はご相談のうえ決定します

・交通費・宿泊費は別途ご用意ください

現地調査を一日特別体験

企画者が伊深の現地調査の魅力を案内いたします。

・日帰りプランを想定しています

・開催日程、プラン内容はご相談のうえ決定します

・現地調査の最寄駅であるJR美濃太田駅で集合・解散

・1回につき定員3名まで受け入れ可能

・美濃太田駅までの交通費はご負担ください

・お土産つき

神戸から伊深に疎開してきた佐野一彦さんが日々つけていた日記(写真の日記は神戸時代のもの)。大学ノートの表紙に、お菓子の包装紙をみずから装丁されていました。神戸や伊深での戦時中の暮らしがみえてきます。

神戸時代の佐野さんの日記。どんな野菜を畑に育てているかが記録されています(左上)。リターンの「現地調査を一日特別体験」では、このような資料を見ていただくこともプランのひとつとして検討しています。

果物店の箱には、慰問文集のほかに、渡辺譲さんが戦地で大切に保管されていた家族からの手紙(軍事郵便)がぎっしりありました。(美濃加茂市民ミュージアム所蔵)

6.  関連イベント:「なぞるとずれる|Trace and Slip」

クラウドファンディング中は、「なぞること」や「本をつくること」をテーマにした連続トーク・シリーズ『なぞるとずれる|Trace and Slip』を開催します。日常の営みから、創作活動に至るまで、実はあらゆる場面に遍在する「なぞる」という行為。また、「なぞる」ことに伴って生じる「ずれる」という現象。

本トーク・シリーズでは、多彩な各回の話し手を媒介にして「なぞる」ことの深淵に触れていきます。なお、各回のトーク・イベントの内容は、書き起こしされ、クラウドファンディングのリターンのひとつである季刊『なぞりがき』の中に収録されます。

イベント中は、現地調査の進捗も随時ご報告します。プロジェクトの雰囲気を知っていただく格好の機会です。ぜひこちらもご参加ください。

イベントの会場や参加費などの詳細は、 こちらをご確認ください。

vol.01 戦場からの便りを読む 8月2日(金)

話し手:新井勝紘(あらいかつひろ/Arai Katsuhiro)

1944年生まれ。元専修大学文学部教授。専門は日本近代史。民衆の視点に立って、自由民権運動史、軍事郵便を中心とした戦争の記録と記憶に関する研究、戦後地域文化運動史などに取り組む。主な著作に、『ケータイ世代が「軍事郵便」を読む』(監修、専修大学出版局、2009)、『五日市憲法』(岩波新書、2018)など。

vol.02 レイヤーとレイアウト 8月29日(木)

話し手:尾中俊介(おなかしゅんすけ/Onaka Shunsuke)

本プロジェクトのデザイナー。プロフィールは前述。

vol.03 なぞる体、ずれる体 9月28日(土)

話し手:伊藤亜紗(いとうあさ/Ito Asa)

1979年生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。専門は美学、現代アート。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書、2015)、『どもる体』(医学書院、2018)など。最新刊は『記憶する体』(春秋社)。

vol.04 『読書実録』を読む 10月26日(土)

話し手:保坂和志(ほさかかずし/Hosaka Kazushi)

1956年生まれ。小説家。1990年「プレーンソング』でデビュー。『この人の閾(いき)』(1995)で芥川賞、『季節の記憶』(1997)で谷崎賞、『未明の闘争』(2013)で野間文芸賞、『ハレルヤ』(2018)所収の「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。最新刊は『読書実録』。

vol.05 アーキビストなしのアーカイブ 11月22日(金)

話し手:松本篤(まつもとあつし/Matsumoto Atsushi)

本プロジェクトの企画者。プロフィールは前述。

元伊深村役場庁舎。出征する兵士を見送った場所であり、約40名の英霊を迎え入れた場所でした。戦後は、親子文庫の活動拠点であり、私設の図書室が運営されていた場所でした。現在はカフェとして、地域住民だけでなく、伊深を訪れた人々を迎え入れてくれる、憩いの空間となっています。

7. 想定されるリスクとチャレンジ

このプロジェクトは、本が完成したら終わり、ではありません。全国の書店やショップはもちろん、本プロジェクトの主旨に賛同いただける施設や組織(博物館、親子文庫などの市民サークルなど)などとのネットワークをつくり、戦時中の子どもたちの言葉を届けることをめざしています。

また、「なぞる」というアプローチに根ざした書籍づくりを分かち合える仲間づくりにも挑戦したいと思っています。書籍という「装置」をつうじたコミュニティづくりの環境整備をぜひご支援ください。

・目標金額に満たなかった場合
予算内で部数やページ数などを減らしたうえで、書籍の制作を進めます。

・目標金額を満たした場合
ウェブサイト制作や、機関紙の制作など、戦争の記憶を継承するための仕組みづくり(環境整備)、および、次号の刊行(続編)のための取材費に充てさせていただきます。

『戦争の記録 第三集 特集:父からの手紙』(昭和56年)より。

現地調査の過程で出会った手紙(軍事郵便)。戦死の前日まで、兵士と家族とのやりとりは続いていました。

さいごに 言葉は、あなたまで届くのか──。

戦争を知らない世代による「戦争の記憶」の継承、その仕組みづくりが本プロジェクトの最終的な目標です。先人たちによって40年おきに刻まれてきた平和への祈念。その思いを絶やすことなく次の40年につなぐために、戦時中に残された子どもたちの言葉をともになぞり直しませんか。

手づくりのメディアづくりに、ぜひあなたもご参加ください!

伊深村から出征した戦没者の遺影。福田芳雄さん(右)は、日中戦争で亡くなられた最初の村民でした。

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