NPO法人TENOHASI事務局長 清野賢司よりメッセージです
vol. 6 2017-09-29 0
ⒸKazuo Koishi
みなさん、こんにちは。 ハウジングファースト東京プロジェクトです。
いよいよクラウドファンディング締め切りまで残り7日間となりました。
これまであたたかなご支援をいただきましたみなさま、誠にありがとうございます。
今回はハウジングファースト国際シンポジウム東京で司会をつとめる、NPO法人TENOHASI事務局長 清野賢司からのメッセージをお届けします。
クラウドファウンディングの締め切りまであと1週間を切りました。募金も集客も苦戦しているようです。この言葉がまだほとんど知られていない現状では無理からぬことでしょう。けれど、そのために苦しんでいる方がいます。
先日の夜回りで出会った青年は、スマホアプリを作るIT系の仕事をしていたそうです。しかし人間関係が苦手で、失職。住んでいたアパートも家賃滞納で出されて路上生活に。真面目過ぎの雰囲気と経緯等から、アスペルガー症候群系の障害が疑われます。
彼が路上生活から脱して再びスキルを生かした仕事をしようとして役所の支援(生活保護や自立支援事業など)を利用しても、行かされる先は集団生活の寮。彼に耐えられる環境ではありません。
彼が直に入れる個室のアパートは、東京広しと言えども、私たちの運営するたった6室のシェルターしかないのが現状です。だから、彼は今日も野宿しています。
誰か、一億円を私たちに預けて下さい。アパートを200室、法人契約で借りて彼のような方に提供します。家賃は働くか生活保護で出して頂きましょう。いや、行政がそれをやってくれて、アメリカと同様に90%の方がそこで安定した暮らしを営まれたら、福祉事務所のケースワーカーの皆さんももっと笑顔で働けるでしょう。空き家も減って大家さんも助かるでしょう。
NPO法人TENOHASI事務局長 清野 賢司(セイノ ケンジ)
清野 賢司
NPO法人TENOHASI事務局長
1961年さいたま市生まれ。東京都の公立中学校と特別支援学校の社会科教員を30年勤めてこの春早期退職。総合学習の授業をきっかけに参加したTENOHASIの活動に専念。著書に「総合学習に役立つみんなの世界遺産 (2) わたしたちの国・日本」ほか。