井戸端会議。いつだって、いまからはじまる。
vol. 59 2019-07-20 0
今日も湿気が高い。
釜ヶ崎の萩之茶屋南公園、通称・三角公園に
馬とともにやってきたい人がいて、この数日、その調整をしていて
今朝も、ちょっとバタバタしていた。
干し草を食べるユーゴンくん。
ともかく、ユーゴンくんもわたしたちも昼ごはんをすませると、
ユーゴンくんは堺市へ向かい、わたしたちは釜芸の準備にとりかかる。
スタッフは熱をだしてひとり、休み。
軍手や長靴を並べる。お茶やお菓子を用意する。
受付、感想用紙、カンパ箱。
はじめての参加者、常連の方、久しぶりの方も登場する。
蓮岡さんのアフガニスタンの想像を越える井戸掘り集団の話や
釜ヶ崎の0さん「釜ヶ崎にきて55年になるねん」から、はじまった彼の半生は
ユンボもない時代に掘ってきた人の話。
時代のながれで、入札競争が激しくなり、安く受けてしまうことで会社が倒産し、
ホームレスになったことも話してくれた。
Kさんは、140以上の仕事をしてきたという。
この人もホームレスの生活を10年ちかくされたそうだ。
ふたりで、土木の専門用語をつかって話していると、まわりは
わかんないのだけど、みていて楽しい感じだ。
話は録音したので、おじさんたちの話はぜひ冊子に収録したい。
それから、井戸掘り体験をしようとするときに、
ちょっとしたトラブル発生。
Kさんが、ぬかるみで転倒して頭を打ったので、救急病院へ行くことに。
血を流しているものの
「怪我は慣れてるんで」と、落ち着いたもので、さすが。
病院に行ってもらっている間に、井戸掘り体験は進行した。
ただ、今後のスケジュールのことは、Kさんもいなかったので、
また後日、考えて発表することにとに。
Kさんの怪我は、たいしたことはなかったので、ひと安心する。
そのあと、わたしは保険屋さんとやりとりをしながら、世間を勉強している。
夕ご飯を食べると、あんちゃんを誘って、
新世界にふたたびユーゴンくんに会いにゆく。
ほとんど何も話さないけど、井戸掘りが好きなあんちゃんは、
ほんとうに馬が好きだ。
馬の額をゆっくりと撫ぜて、
声ではない声で、馬とおしゃべりをしているあんちゃんをみていた。
あんちゃんはいつも、井戸掘りの道具をきれいにきれいに洗ってくれる。
*
夜、井戸の底は、しずかに夜を映している。
*
クラウドファンディングは、あと7日 77%!
もうひとふんばりです。応援どうぞよろしくおねがいします!