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釜ヶ崎芸術大学「ゲストハウスとカフェと庭ココルーム」の庭に井戸ををクラウドファンディングで実現!
アフガニスタンの知恵と日本を掘ってきた釜ヶ崎の労働者の経験とともに水脈をたどる記録をつくる。Digging with wisdom and experience from Afghanistan and Kama.
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1969年生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読を始める。92年ゆるやかに活動を始め、01年「詩業家宣言」を行い、さまざまなワークショップメソッドを開発する。03年新世界フェスティバルゲートでココルームをたちあげ「表現と自律と仕事と社会」をテーマに幅広く活動。08年に移転し、西成区釜ヶ崎で喫茶店のふりをしながら、「釜ヶ崎芸術大学」、「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」を運営する。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表。大阪市立大学研究員。著書「釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店ココルーム」(フィルムアート社)。2014年度 文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞
アフガニスタンの知恵と日本を掘ってきた釜ヶ崎の労働者の経験とともに水脈をたどる記録をつくる。Digging with wisdom and experience from Afghanistan and Kama.
(English below)
井戸の水を汲んだことはありますか。
大阪の下町・西成・通称釜ヶ崎の路地に、蓋をされ、使われなくなった井戸があります。
小さな穴からのぞいてみると、底には水があります。
大きな震災から時が流れ、エネルギーや非常時への思いも、日常では薄くなっている気がします。
いのちをつなぐ水。
生存をささえる水を、自らの手で汲んでみたい。
さいわい、上町断層の下にある西成は、水の豊かな街。
釜ヶ崎のちかくには、白龍神社、黒龍神社があり、龍神の守り神がいます。
未来の人たちへつなぐ水は、蛇口をひねるだけではないと思うのです。
釜ヶ崎芸術大学で取り組む井戸掘りは、大きく2つの関わりを持っています。
アフガニスタンで井戸を掘ってきた蓮岡修さんに講師役をお願いしています。
彼は、2000年から本格化した未曾有の大旱魃の最中に、ペシャワール会の水源確保事業に参加して、枯れても住民たちの手で再生できる井戸作りを実践してきました。
大きな国際支援組織は立派な井戸を建設しますが、住民がそれを維持するのは難しいそうです。
蓮岡さんたちは、見た目は貧相かもしれないけれど、地域の生活に根ざした井戸の作り方、枯れればまた掘って使えるアフガンに昔から伝わる井戸作りの方法を踏襲しました。
わたしたちの生活でも、こうした考え方・実践をすることは、とても大事だと思います。
蓮岡さんが、10数年前にアフガンで学んだこの井戸作りの方法を日本でも誰かに伝えたい、とぽろっと話してくれたときに、わたしは、釜ヶ崎で掘ってみたいと思ったのです。
なぜなら、日本の地面を掘ってきた釜ヶ崎の元・現役の日雇い労働者のおじさんたちがいます。
もしかしたら、高齢で体は動かせない方もいるかもしれませんが、わたしたちが地面を掘ることで、彼らから聞く話を実感できるのではないでしょうか。
つまり、アフガニスタンと釜ヶ崎、ふたつの異なる地域が、井戸を掘るという縁でつながります。
自分たちの手で、いのちを支える水を汲んでみたい。
もしかしたら、被災地などで役に立つことがあるかもしれない。
約60坪ほどのココルームの庭。ここに井戸を掘る。
ところで、地球に穴をあけるとはどういうことなのか、まだわかりません。
おそらく、3メートルを掘ることになります。
地中に眠るものを起こしてしまうのか、それともマントルを感じるのか。
地球の水脈を感じることは、いのちを感じることなんじゃないかと、ひそかに期待しています。
それは、机上の、頭だけで感じることではなく、段取りし、スコップをふるい、道具を片付けたり、人々と協力するなかで、捉えられる感覚なのではないでしょうか。
井戸掘りの経験を、被災地やこれからの生活の知恵として、未来の人たちと共有したい。
井戸を完成させるだけでなく、井戸掘りの経験を共有したいという想いが、このプロジェクトのもうひとつの要素です。
作業の工程やどんなことが起こったのかを、記録し冊子を制作し、webでも公開します。
映像、写真、編集の専門家チームを結成し、井戸掘り作業に並走します。
さて、わたしたちの自己紹介をします。
まずは、どういう地域なのか。
釜ヶ崎は大阪市西成区の一部をさし、簡易宿泊所街ドヤ街「あいりん」とも呼ばれます。
1960年代から日雇い労働者の寄場、現在は高齢化で生活保護を受給している人も多く暮らしています。
近年、ドヤ街のようすが変わり、旅行客が増え、近くに有名リゾートホテルも建設される予定です。
その釜ヶ崎で活動するわたしたち「ココルーム」は地域に根ざし、16年余りになるアートNPOです。
いつもは喫茶店のふりをしています。
うっかり入ってきてくれた人たちと、ささやかな表現の場をつくりつづけています。
釜ヶ崎芸術大学の講座風景「合作俳句」会場:ココルーム
「であい」は人生を変えます。
芸術は「生きる技術」。
表現のおもしろさは人の立場が変わることです。
呼びかけと応答のなかで、人生は深まっていきます。
釜ヶ崎芸術大学は、だいたい手作り。学生証も。
ココルームのプロジェクトとして、2012年「釜ヶ崎芸術大学」は始まりました。
地域を大学に見立て、「学び合いたい人がいれば、そこが大学」をキャッチフレーズに、さまざまな人たちが集います。
現在は、釜ヶ崎に暮らす高齢のおじさんたち、地域外からやってくる若者、高齢者、旅人、研究者、外国人など、さまざまな人たちが参加しています。
4月から翌年3月まで、1年間で約100講座。
美術館での展覧会や出張講座も行います。
釜芸の成果発表会「釜ヶ崎オ!ペラ」覚えられないので、基本即興。芸術監督:野村誠、統括:上田假奈代
井戸掘りをひらめいたのは、2年前。
井戸に有用性があるなら、もっと早くに誰かが井戸をつくっていることでしょう。
でも、誰も井戸をつくらないのは、井戸の必要がないから。
震災のときに、トイレの水の確保に困ったと伝え聞いたことが耳に残っていたけれど、すぐに自分たちが井戸を掘ろう、とは、つながりませんでした。
それに、釜ヶ崎の急激な変化に、記憶や記録に注力すべきタイミングでした。
急激な変化を遂げる釜ヶ崎を記憶に刻むため、昨年「釜ヶ崎妖怪かるた〜ゆるすまち、ゆるされるまち」を作りました。
釜ヶ崎用語やおじさんたちのつぶやきを綴った46枚のかるた。
全国の飯場(工事現場)を転々とし、日雇い労働者として、ときには野宿をして生きてきた釜ヶ崎に暮らす人々は、今では、70代、80代。
会えるうちに、もっと、釜ヶ崎のおじさんたちの話を聞きたい。
日本の地面を掘ってきた彼らと、地面を掘ることを通して、であえる何かがあるような気がするのです。
「水脈をたどる」ことが、わたしたちに必要な行為と時間だと思い、
いま、ここに「井戸を掘ろう」と決意したのです。
さて、つぎは、お金の話です。
●目標金額 300万円のうちわけ
釜ヶ崎芸術大学 講座「井戸掘り」 100万円
釜芸、井戸を掘る記録(仮)(映像、写真、冊子制作、web制作) 110万円
釜ヶ崎芸術大学 他講座の費用 55万円
特典発送料など 3万円
手数料 32万円
目標金額以上の金額が達成できれば、
講座の開催数が増える、冊子の内容や部数を増やすなど、活動と記録の向上が見込まれます。
蓮岡さんと打ち合わせをして、手順や道具を確認。はじめてのことに緊張する。
釜ヶ崎には多くの視察・見学者、旅行者が訪れるわりに、お土産物がありません。
そこで、わたしたちは自力でいくつかの物をつくりましたので、それを特典とします。
目玉は、釜ヶ崎のおじさんが、アルミ缶で作るオリジナルのからくり人形。
釜芸2018では、このおじさんを講師にむかえ、「からくり人形ゼミ」を行い、9名が受講しました。
弟子となったココルームのスタッフ高橋亘くんが、今回の特典のために一点「アルミ缶通天閣」を制作します。
動画のいちばん最初に、謎の人形が写っていたでしょう。あの人形です。
えんえんと、手酌でビールを飲み続ける通天閣です。
アルミ缶と針金の通天閣。仕込まれたモーターによって動く。高さ約40センチ。
その他の特典は、釜ヶ崎特製の本や絵葉書!
釜ヶ崎での日々のなかでつづった本や詩集など。
おじさんの描いた絵葉書、すっとぼけた合作俳句の葉書など、
すべてココルームオリジナルのものです。
●釜芸、井戸を掘る記録集(仮):
井戸掘りが誰でもできることをめざした記録集。サイズやページ数はまだ未定。
●釜ヶ崎妖怪かるた〜ゆるすまちゆるされるまち:
46枚の絵札は3人の写真家(齋藤陽道、松見拓也、若原瑞昌)が撮影したもの、読み札は釜ヶ崎用語やおじさんたちのことばを上田假奈代が綴りました。
●真剣なことば:
釜ヶ崎芸術大学で作成した冊子。全80頁。カラー。A4版。こころのたねとしての詩、合作俳句、うた、楽譜、かるたの作り方や作品紹介しています。
●釜ヶ崎詩集「こころのたねとして」:
2012年~13年、釜ヶ崎芸術大学などでつくられた詩のアンソロジー。釜ヶ崎のおじさん、旅人、若者、大人の人などのみずみずしいことばの詩集です。ココルーム文庫発行。
●こころのたねとして〜記憶と社会をつなぐアートプロジェクト:
他者に聴き取りをおこない、詩をつくる手法を編み出した上田假奈代を中心に、さまざまな研究者や専門家が「こたね」の手法を考察、深めていきます。インタビューの方法など、知恵が詰まっています。2016年発行、第3版。全302頁。ココルーム文庫発行。
●釜ヶ崎縁の葉書プロジェクト:
釜ヶ崎のおじさん岡山孝秀さんが描くイラストに、釜ヶ崎のおじさんたちの名(迷)言を添えた絵葉書。英語でも紹介しています。
●合作俳句葉書:
ココルームでつくった合作俳句を絵葉書にしました。
●釜ヶ崎アーツガイドマップ:
旅人むけに、釜ヶ崎について日本語と英語で記述しました。A5版。全23頁。2017年発行。
●「ゲウトハウスとカフェと庭 ココルーム」宿泊券:
釜ヶ崎の動物園前2番街にあるココルームの拠点は35ベッドの庭付きゲストハウスです。1F が交流スペース兼カフェ。庭でのんびりしているのは観光に疲れた外国人旅行者、お茶にいらしたお客さん。釜ヶ崎のおじさんたちもよく一服しています。
●体験「釜ヶ崎まちあるき」:
釜ヶ崎は一見普通のビル街に見えます。案内人とともに歩くと、建物の理由、仕組み、用語など、驚くようなことがわかります。そんなまちあるきもご用意しました。
何が起こるか、わからないけれど、石は砕き、スコップをふるうだけ
井戸掘りは、4月7日(日)11:00開眼法要からスタートし、7月20日までに完成予定です。
井戸掘りにおけるリスクは、ほんとうに掘れるのか、大きな石などが出たらどうするのか、ということと、作業中の怪我が想定されます。
石については、井戸が凸凹にならないよう、ノミで砕き作業をすすめる方向です。
怪我が起こらないように、安全には細心の注意をはらい、声かけをおこないながら実施します。
もしものための保険ですが、社会福祉協議会の市民活動保険に問い合わせたところ、井戸掘りの事例がないために、保険加入ができませんでした。
改めて、民間の保険会社に問い合わせ、契約することができました。
このようにして、ひとつひとつリスクに備えています。
チャレンジは、記録編集作業を経て、冊子制作。
この経験を未来の人たちと共有することも、このプロジェクトの大きな狙いです。
もし、目標金額が達成できなかったら
井戸は、なんとしても掘ります。
時間がかかってしまうかもしれませんが、わたしたちは「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」を運営していることから、旅人や訪れる人々もたくさんいますので、彼らに声をかけつつ、釜ヶ崎の人々にも声をかけ、手伝ってもらえると思います。
目標金額が達成できなかったら
作成する記録冊子のページ数が減る、部数が減ります。
記録づくりのための専門性を持つ人たちへの謝金が確保できず、素人での手作りの記録となります。
また、釜芸後期の講座の開催数が減ります。
繰り返しになりますが、井戸掘りの全容を記録した、冊子をつくりたいのです。
webでも公開します。
素人でも、なにもわからなくても、井戸、掘れるんだと、伝えたいので、記録は重要です。
今回挑戦するのは「浅井戸」と呼ばれるもの。
このところ、出会った方々に、井戸プロジェクトの話をすると、「井戸掘り、ロマンやね!」「掘ってみたい!」と返事が返ってきます。
「ココルームって、井戸端会議しょっちゅうしてるのに、やっとほんまの井戸端になるね」と、うれしいことばもいただきました。
作った冊子がきっかけで、あちこちで、井戸端会議ができるといいですね。
だから、掘るだけでなく、共有するための記録制作の想いがあり、
「そうやね」と共感いただいている実感があります。
あとは、挑戦と実践!
3月にはいり、井戸予定地の準備をはじめました。
数十年全国を転々とし、現在は釜ヶ崎に暮らすKさんが手伝ってくれました。
予定地に立てた棒に、ひょいと紐をむすびました。
あまりの速さに、どうやって結んだのかはわかりませんでした。
作業のだいたいのめどがつき、「もう終わりましょう」と声をかけようとすると、姿がなく、水場にいました。
使った道具は、すぐに洗いおえて、並んで干されています。
作業の段取り、片付けの大切さ。
こんなひとつひとつを、わたしたちは学んでいきたいと思います。
ココルームの清掃係のKさんは、全国を転々とし、さまざまな仕事をしてきたという。
地面を掘り、日々を掘り、こころを掘り、仲間と掘り、たどる水脈。
それは、具体的な営みとともにあります。
土のにおい、水のにおい。
いっしょに、掘りましょう
ココルームにいらっしゃることが叶わないかたのためには、
感謝と幸福を願い、スコップを握ります。
釜芸の井戸掘りとそのシェアの夢の実現に、ご協力おねがいします。
いつか、もしかしたら、誰かの役にたつかもしれません。
釜ヶ崎のおもしろメンバーたちとお待ちしています!
写真釜芸のかるた会。こんなメンバーたちと井戸掘りに挑戦です。
Eight years have passed since the Tohoku Earthquake in 2011 and people have forgotten the energy of that emergency.
That being the case, we would like to dig a well by hand in the garden of Cocoroom. With the support of Osamu Hasuoka, who has dug many wells in Afghanistan as part of an NGO using traditional methods. Some Kamagasaki locals with their own experience will also take part.
Not just to complete the well, but also sharing our whole digging experience is the other element to this project.
We will record what we do during the digging and make a document which we will publish on the web.
We will also organize a professional team of video, photography and editorial people for this documenting of the project.
Kamagasaki is part of Nishinari ward, Osaka.
It was created artificially from a national policy in order to produce a supply of day laborers in the 1960's.
However, most of those day laborers are aging and now receiving social welfare from the government to get by.
Having roots in this community, Cocoroom is creating opportunities for people with different backgrounds to meet, express themselves and study each other.
Through day to day living, work, and our relationships we go on with our activities respecting each other; to live honestly and connected to our society.
We hope there would be lots of occasions for different people to meet, therefore we are pretending to be a cafe and guesthouse too.
Sometimes you might get into an awkward situation. If it happens, breathe deeply and be generous. Things don't always go exactly right, but let’s look forward to another nice meeting.
An encounter can change a life.
Art is a skill for living.
The goal of expression is to change people’s viewpoint.
In the call and response life becomes deeper.
-Anyplace can be a university if there are people who want to study.
Kamagasaki University of Arts started in 2012.
We undertake our activities regarding our neighbourhood as a university.
This is a community university and anyone around the world can join.
We offer various kinds of workshops and lectures.
Sometimes, an exhibition of our activities is held at an art gallery.
People in Kamagasaki who used to work as day laborers, living in worker’s bunkhouses around Japan, or sleeping on the street, are in their 70's and 80's now.
We want to listen to their life stories while they are alive.
They had been digging the land in Japan.
We believe there should be things we can encounter through digging the land.
We think this would be an important action and that it's time for us to trace a water vein ourselves, so we decided to dig a well.
The well digging: 1 million yen
The well digging documentation (video, photo, document creation and a website): 1.1 million yen
Kamagasaki University of Arts autumn and winter lectures: 550,000 yen
Transportation fees, etc.: 30,000 yen
Commission fee: 320,000 yen
Even though a lot of visitors and tourists visit Kamagasaki, there are no special souvenirs.
We have made some original products ourselves, so we will offer those as the rewards.
The highlight is the original aluminum can string puppet made by a Kamagasaki local. One of Cocoroom’s staff members Wataru Takahashi will make a new string puppet “Aluminum Tsutenkaku” especially for this.
Other rewards include Cocoroom’s original books and postcards.
Including;
The well digging will start on the 7th of April and is expected to be completed by the 20th of July.
In the process of the well digging there are risks regarding the final success of the well, what we would do if large stones are encountered and any possible injury during the digging.
We will try our best to avoid these risks and find a way to solve any problem which may arise.
A big challenge is to document this well digging.
Sharing this project as a resource for those in the future who may need it is one of the main aims of this project.
If you have any chance to visit Cocoroom, let’s dig a well together.
Please support us to undertake the well digging and share its experience.
We will wait for your participation with the unique members in Kamagasaki!
3000 円
10000 円
残り274枚
30000 円
残り191枚
50000 円
残り2枚
50000 円
残り99枚
100000 円
残り49枚
200000 円
残り10枚
500000 円
残り1枚
600000 円