コツコツつづける人の美しさ
vol. 48 2019-07-05 0
毎日、なんだかんだと仕事も用もおおく、ココルームは家事のような仕事がおおくて
しずかなひとときもあるのだけど、バタバタしていることも多い。
モルタルレンガをつくりはじめてから、毎日欠かさずつくりつづけている。
23 日。
玉のような汗をかき、砂とセメントを練る。
とりわけ、清掃スタッフのKさんは、若い頃に左官屋で修行した身でもあり
「左官をはじめた頃はね、、」と、すこしづつ、いろんな話をしながら
レンガをつくる。
バケツ4個もって運んだ話や、朝から昼の3時までずっとセメントを練っていた話、いまは25kgのセメント袋しか販売してないけど、昔は50Kgのセメント袋があって、それをいくつも運んだ話、若い頃はセメントの匂いをかぐとトイレに行きたくてたまらんかった話など、いろいろ。
なかなか厳しい仕事場のようで、大変だっただろうなあ、と思う。
Kさんは、誰もいない早朝に、ひとりで、もくもくとつくっているときがあった。
「その方が涼しいし、気楽なんで」というのが理由で、
それはそうですよね、とわたしも返事をした。
「でも、みんなで作りたいんだなあ」とつぶやいたのを聞き逃さなかったようで、
最近は、もう「朝早く、ひとりでやっていいですか」とは言わなくなった。
女性たちが作業に加わると、バケツに1/3量ほどのモルタルをいれて
かならず「重いですよ」と優しく声をかけてくれる。
何回もバケツを往復させて、作業効率が悪いわけだけど
焦らせたりすることもない。
なにか、困ったことがあると、さっとやってきて
「大丈夫ですよ」と言って、なんとかしてくれる。
今朝出張でいなかったわたしは、レンガに刻まれた名前を写真に撮れなかった。
すると、Kさんが撮っておいてくれた。
「わかんないから、ひとりひとり撮りました」
その丁寧さにも、あたまがさがる。
コツコツつづける人は美しい。