特別臨時井戸端企画「釜芸、井戸を掘る。その水はどんな味? 汗の味、自由の味」
vol. 47 2019-07-05 0
釜ヶ崎芸術大学2019 特別臨時井戸端企画をかんがえました。
ずばり
「釜芸、井戸を掘る。その水はどんな味? 汗の味、自由の味」
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4月にスタートしたココルームの庭に掘る井戸。
アフガニスタンの知見と釜ヶ崎の人たちの経験と知見をあわせて、どんどん掘る、道具は集まる、屋根はつく、型枠をつくってモルタルレンガを作る。悩むと、難しい方の選択して、そのおかげで、7月中旬には井戸の完成にはいたらないと思われます。けれど、掘りどめは6月下旬。底から澄んだ水が湧き出ています。
これまで、作業優先ですすめてきましたから、あらためて、なぜ釜ヶ崎で井戸を掘ろうとしたのか、その先は何か、をみんなで話したいと思います。
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2019年7月20日(土)14:00~ 17:00
14:00〜15:50
釜芸、井戸を掘る。のはじまりと、その先へ 上田假奈代
地球に穴を掘って水を得る、ことの意味~アフガニスタンで井戸を掘った経験を通して 蓮岡修
釜ヶ崎の人たちの話、彼らといっしょに井戸を掘った若者たちの話
16:00〜17:00
井戸体験:井戸に入ってみる。内側にレンガ積みをやってみる
17:00〜行きたい人は、銭湯へ、片付け
18:00〜夕ご飯(要予約)
19:00〜行きたい人は、銭湯へ
会場:ゲストハウスとカフェと庭ココルーム
内容:
今から2〜3年前のことです。蓮岡さんとのふとした話がきっかけとなり、始まったこのプロジェクトは、世界とじぶんは地つづきにあることに思い馳せられたら、というものです。彼は、10数年前にアフガニスタンで井戸を掘ってきました。現地の工法で掘る井戸はみずぼらしくても、枯れたら住民たちが再生できる持続可能な井戸。見栄えよく、きれいなものがもてはやされる昨今に、この井戸のあり方を日本で伝えてないだなあ、と話されました。だからといって、わたしが井戸を掘るなんて、まったくイメージできませんでした。
世界の6億6千人は井戸に依拠した生活をしていて干ばつや水の運搬に苦労しているのに、上下水道整った大阪の真ん中で井戸を掘るなんて、全く馬鹿げている、と思われるのも、当然です。
釜ヶ崎で活動していると、街の変化に気づきます。高齢化です。彼らは全国の地面を掘ってきた人たちです。ココルームの清掃スタッフふたりは釜ヶ崎に流れ着いた人ですが、彼らは若いけれどやっぱり地面を掘った経験の持ち主で、「井戸、掘るよ」と答えてくれたことに背中を押され、井戸を掘ることにしたのです。
井戸を掘り始めてから、世界のどこかのことがとても気になるのです。蓮岡さんが、「釜ヶ崎で井戸を掘ることが世界につながる」と話してくれたことをとても思い出します。
この間、東北では地震もありました。災害などのもしものときに、水を確保しておくことはやっぱり大事なことだと思います。
そして、釜ヶ崎に流れ着いた人々、についても、感じること、思うことがたくさんありました。汗をふきだしながら、運び、からだを動かし、道具を洗い、最後はホウキで掃いて、作業が終わります。それは見事な。全国転々と仕事してきた彼らに話をきいてみたいです。
最後に、自由の話です。
この話は、クラウドファディングでいただいたお金でつくる冊子などに書いていこうと思っています。
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釜芸・ココルーム宿泊セットは ベッドにかぎりがありますので、おはやめに
宿泊予約は room@cocoroom.org
本企画に関する問い合わせは info@cocoroom.org