井戸掘り、堀りどめを迷いながらも、もうすこし掘る
vol. 24 2019-05-27 0
2019年5月25日(土)井戸掘り日和
木枠の外側の地中の空洞には、隙間からみると
光が差し込むほどの大きさになっていて、
陥没のおそれが頭をかすめながら、
撮影用のカメラを、隙間からさしこみ、映し出してみる。
地層の砂の部分が崩れいてる。
なるほど、掘った土が山になるわけだ。
埋め戻しの作業があるのだが、いったいどうやって
この中に土を埋めもどすのか。
話し合いはつづき、木枠を下げる際に、
いったんあげていたのをやめて、ともかく下げることと
掘る作業を長引かせないで、あと1〜2回で目標の3メートルまで
掘ろう、ということになった。
しかし、
蓮岡さんから、国際理解のこと、釜ヶ崎でなぜ掘るのか、という話も参加者と
共有したいという連絡もあり、
この日、中盤から参加する龍谷大学の学生さんたちに、わたしが
話をしている間に、別部隊は作業をつづけていた。
ユニセフによると、現在、世界で井戸に依拠した生活をしている人は6億6千万人。
アフガンもアフリカも今年は水不足で困っている。
釜ヶ崎の労働者は全国の地面を掘ってきた。
さて、学生さんがはいって井戸掘りはつづく。
最初は「えーーー」と言っていた学生さんも
ヘルメット、汚れないようにビニールをまきつけ、おりて、ひとりでスコップを握ると
がぜん張り切って、あがってくるときには「おもしろかった!!!」と
笑顔をみせた。
ウオーターポンプの調子が悪くなり、とまったことで
この日の作業は終了。
3メートルのしるしが、さっきより下がっている。
今日は25cmほど、掘り進んだということか。
道具を洗い、軍手、作業着を洗濯し、片付けをする。