井戸掘りと井戸掘り漫画は、着々とすすみ、他の問題がなかなか難しいの巻
vol. 21 2019-05-15 0
ほとんど話さないRさん。
釜ヶ崎に暮らす中年男性。
大工さんのように、いろいろと作ってくれる。
ココルームの庭にある巨大な洗濯干し木、喫煙小屋などもRさんの制作物。
灯篭型の独創的な本棚もRさんがこっそり作ってくれたものだ。
そんな彼が漫画家になりたかったとは、しばらく知らなかった。
なにかの拍子に、釜ヶ崎のある時代を描いた漫画を書いてきて
テキスト部分をパソコンで打ち込んで欲しい、と頼まれた。
スタッフがこころよく引き受け、
一冊のコピー漫画冊子が、いまもココルームにある。
そんなRさんの腕をみこんで、井戸掘り漫画を依頼した。
すると、数日でこんな感じのがあがってきて、
テキストを書いてみて、と渡された。
井戸掘りも、井戸掘り漫画も、釜ヶ崎のみなさんの底力によって、
順調すぎるほど、順調にすすんでいる。
むしろ、追いついてないのは、クラウドファンディングのお金の伸び、
(周知ご協力のほど、みなさま、おねがいします!!)と
スタッフの問題という、運営側のこちらの問題である。
突然、スタッフがひとり病気になり、長期での休みとなり、
すくない人数でいつもどおりの、
いつもどおり以上の日々の仕事に、かれこれ1ヶ月が経過していることだ。
復帰を待っているのだけど、めどのたたない状況に
未確定なこの状態に、いつまで耐えられるのだろうか、と
不安にもおそわれるのだけど、
いちばん苦しいのは、スタッフ自身だと思うし、そのご家族だろう。
仕事場のみんなとは、声をかけあい、
無理せず、助けをもとめたりしながら
おたがいを信じていこうと思う。
いろいろと抜けおちることもあるかもしれないど、
失敗も増えるかもしれないけど、
そこで、何かをつんつん責めるのではなく、
ほがらかに、今日も、ていねいに。