ここに来て
vol. 26 2020-05-20 0
こんにちは。5月も半分以上が過ぎ、だんだん暑くなって来ましたね。
私の服もすっかり夏模様です。
さて、今日はブックカフェ一日店長も勤めてくださっている「消しゴムさん」についてお話ししようと思います。
明るくて、誰に対しても社交的。ココルーム店頭のバザーにお客さんがくると「ちょっくら商売してくるわ」なんて話してくれる消しゴムさん。
この釜ヶ崎にいらっしゃったのは4年前のことだそうです。
「俺はいろんな人に助けられた。けど、どこかであんまり人を信じれなかったんや。ま、たくさん裏切られたし自分もそうして来たんやろうな。」
四国で野宿をしながらいろんな縁あり、たどり着いたここ釜ヶ崎。
消しゴムさんにとって、釜ヶ崎の4年間は自分自身の成長を感じられるものだったようです。
「やっぱり、心も安定したな。流れに身を任せれるようになった。」「ココルームにくるのも居心地がええから。そこがココルームの器の大きさを感じられるところやな。」
そんな消しゴムさん趣味は電車に乗って当てもない旅をすることだそうで、特に待ち時間のホームでタバコを吸いながら亡くなった旧友のこと、自分のこれまでのことなどをぼやっと考えるのが好きな時間だとか。
最後に消しゴムさん「名言いうたろか?今までは川の流れに抗って竿を垂らしてた。でもいまは流れに身を任してみるのもよし。」
陽気な彼の目がまっすぐ僕の目を見る時、今まで以上に消しゴムさんの魅力を感じられたのかもしれません。
またひとつ大人になった20歳のてらだでした。
(文:お手伝い てらだ)