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をクラウドファンディングで実現!
直接出会うことを避けなければならない世の中で、ココルーム・釜ヶ崎芸術大学は今日と未来のために新しいであい方をさがします。また仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい。生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。
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1969年生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読を始める。92年ゆるやかに活動を始め、01年「詩業家宣言」を行い、さまざまなワークショップメソッドを開発する。03年新世界フェスティバルゲートでココルームをたちあげ「表現と自律と仕事と社会」をテーマに幅広く活動。08年に移転し、西成区釜ヶ崎で喫茶店のふりをしながら、「釜ヶ崎芸術大学」、「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」を運営する。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表。大阪市立大学研究員。著書「釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店ココルーム」(フィルムアート社)。2014年度 文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞
直接出会うことを避けなければならない世の中で、ココルーム・釜ヶ崎芸術大学は今日と未来のために新しいであい方をさがします。また仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい。生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。
2020年7月7日、ココルーム宿泊者が新型コロナウイルス感染症の陽性と知らされました。
その連絡をうけて、いまからなにをするか、まず整理しましょう、とすぐさまその場にいるスタッフと関係者が集まりました。ともかく陽性者が触れていそうな箇所の消毒清掃に動き出す。その間にも、保健所と連絡を取り合い接触者のリストづくり、詳細な消毒の方法や寝具や清掃器具の処分のしかたなどを調べます。そして、これからの対応など、ココルームとしてどのようにこの事態をとらえるのか、今後どうするのか、話し合いながら、考えを整理していきます。考えられるかぎりの感染防止につとめ、濃厚接触者が確定するなかで、何通りものシュミレーションをしていきます。
*詳しい経過はココルームのwebサイトをご覧ください。
この間、この事態のなかで考えたことは、誰もが感染する可能性を持ち生きている、ということです。同時に、この社会は誰かが働き、誰かが存在していることによって、生きることができます。そのお互いの関わりの中に生きていることを自覚したうえで、その中のひとりとして正直に生きていこうと思います。
コロナ禍で(それ以前からもあったと思いますが)、不安や苛立ちにさいなまれて身動きできなくなったり、「空気」に浸されて自分で考えることをあきらめたり、あるいは異なる意見を前にことばを失うようなことが増えているように感じます。
芸術や表現の役割のひとつは、こうした状況のなかで、人の気持ちが極端にひっぱられないよう、誰かとであい、新しい自分とであい、表現しあうことで、自分の時間を更新していくことだと思います。
ココルームは、7月7日からとらえたこの経験と感覚を、これからの事業のなかに埋め込み、活動をつづけたいのです。7月8日からお店は全面休業をつづけ、まだ渦中にありますが、シャッターの奥で、自宅で、スタッフたち関係者たちが懸命に仕事をつづけています。
ストレッチゴール400万円とし、これからの道のりを、ともに耕してください。
2019年春から夏にかけて、わたしたちココルームは「井戸掘り」を行い、クラウドファンディングではみなさまに応援いただきました。その節はありがとうございました。
突然の呼びかけに、「なんで都会の大阪に井戸要るの?」、「なんで井戸掘り?」とびっくりされ、呆れ顔でなんども質問されました。「そのアクション自体が芸術だね」と笑ってくれる人もいましたが。実際、わたし自身、井戸掘りの決断に3年あまりの時間を要しました。
18年、大阪・釜ヶ崎に拠点を開き、元労働者のおじさんたちとともに表現活動に取り組んできました。詩や俳句、歌づくり、ダンス、ガムラン、狂言、、いろんな挑戦をしてくれましたが、元日雇い労働者の彼らのいちばんの得意技は土木です。
彼らが寿命を迎えつつあり、街は旅人向けのホテル街に変わってゆきました。
彼らの存在をあきらかにすること。それは、わたしたちが彼らといっしょに井戸を掘る行為を通して表せるのではないかと思ったのです。そう、確かに、井戸には釜ヶ崎の記憶が宿りました。労働者として生きてきた無名の人々の働きが、社会の地面の下に、まるで水脈のようにあることがわかりました。
さて、新型コロナウイルス拡散防止のため、人々の移動や集まることが難しくなりました。釜ヶ崎ではホテルの閉鎖も相次いでいます。中国からの資材が入らず、建築労働者も仕事にあぶれていると耳にします。
刻々と変わるこの状況下で、感染のリスクをひきうけながらも働くすべての方々に、感謝します。働かないと生きていけない人、その立場にいるから働く人、仕事だから働く人、事情もモチベーションもさまざまなのだと思います。
仕事というのは、顔のみえる人のためだけでなく、顔のみえない人のために、働いて、人々にあたりまえの日常をもたらすことなんですね。でも、働いて役に立つことだけが大事なのではなく、存在が関わりあって、生きる意味を深くしていくのだと思います。
くっきりと際立つのは、日常のなかで、それが失われたときかもしれません。あまりにささやかすぎて、大切だったことに気づかないでいたのかもしれません。
たくさんの働きと関わり合いが組み合わさって、世界はいきいきと動き出すのだと、あらためて感じます。
不確実な状況のなかで、恐怖や不安に支配されそうになります。これまで、震災や災害のときには、人々はつながり、集まりあって、対話をしてきました。文化芸術はその特性をいかしましたが、今回は集まることができません。
釜ヶ崎のおじさんたちのなかには、すれ違うとき、いつもと変わらぬ表情で手をふって挨拶してくれる人もいます。その仕草にほっとします。大事なのは、いま。日常のこのたったいまに集中すること。
そこに人がいて、こころを向けて集中してくれたときに、存在が認められた、と感じるのです。息を吸って、吐いて、おそれている気持ちも認めて、できることひとつひとつをていねいに意識をむけて、からだを動かしていきます。
毎朝、ちょうどそこにいる人たちを誘って、庭でラジオ体操をします
2003年に活動をはじめたココルームは、ずっと喫茶店のふりをしています。大阪で表現を仕事にすることを、裏ミッションとして、当時はまだ無名のアーティストたちがスタッフでした。
大きな引越しを3回経て、その間にも、舞台をもつカフェ、就労支援カフェ、インフォショップカフェ、カマン!メディアセンター、マンションの管理業務、釜ヶ崎芸術大学、ゲストハウス、本間にブックカフェなど、「場」を手放すことはありませんでした。
スタッフも入れ替わりし、本当に多様な人々と関わりあっています。
これまで年中無休にちかい運営状態でした。そして、現在も。
そのため、ココルームは第三の場所(サードプレイス)としての機能を持っていると言われるようになりました。
それが、コロちゃん(新型コロナウイルスのことを釜ヶ崎のおじさんがそう呼ぶのです。このおもしろさは、吉野出身のわたしには、節分のときに「福は内、鬼も内」と声にするような感覚を覚えました)によって、現実的にはその機能を薄めなければなりません。
誰かのこころのなかに、第三の場所でありつづけるためには、ココルームはこの状況のなかでどうあればいいのか、を模索しています。
いつだって、困った状況から新しい視点が立ち上がります。釜ヶ崎のおじさんたちの高齢化によって始まったのは、いまではココルームを代表するプロジェクト「釜ヶ崎芸術大学」です。
高齢化でおじさんたちがココルームのある商店街まで歩いてきてくれなくなり、2011年に実験的に詩やダンスのワークショップを釜ヶ崎の街の中心部に出張しました。(扉を開けると、野宿の方が布団を敷いて寝ていらっしゃるようなところでした)
そこでの経験から2012年、地域を大学に見立て、「学び合いたい人がいれば、そこが大学」として釜ヶ崎芸術大学がスタート。さまざまな人たちが集います。釜ヶ崎に暮らす高齢のおじさんたち、地域外からやってくる若者、高齢者、旅人、研究者、外国人など、さまざまな人たちが参加しています。
4月から翌年3月まで、1年間で約100講座。
ヨコハマトリエンナーレ2014以降、毎年どこかの美術館での展覧会や出張講座を行い、地方の方にも知っていただく機会も増えました。
また、昨年はNHK Eテレで1時間特集され、釜芸に集うおじさんたち、ココルームの日常を紹介いただきました。
2019年春から夏にかけて、釜芸では「井戸掘り」に挑戦しました。
ペシャワール会の中村哲さんと井戸を掘った蓮岡修さんを迎え、釜ヶ崎の元労働者の彼らの経験と技術と、700人あまりと力をあわせ、約半年かけて完成しました。
水が湧きすぎて、台風のあと地面が崩落し、木枠をつくりなおすために、二回も掘ることになりました。おじさんたちが型枠を作り、掘った土でブロックを作ったとき、その仕事ぶりを見て、蓮岡さんは「釜のおじさんたちにアフガンまで来てもらいたい」言ったほどです。
こどもの人たちも女性も外国の人も若者も、井戸掘りに魅了されました。
井戸びらきは、オーケストラのファンファーレとともに。水をくみあげるこどもの人たち
開始前は「誰でもできる井戸掘り」の本をつくるつもりだったのですが、やってみて素人では無理だとわかりました。作業を通じて、信頼を寄せるようになった元労働者のおじさんたちが仕事の話、野宿生活の話をしてくれるようになり、それは日常からの「生きのびる知恵と技」だと感じました。本作りは方向転換し、今年、釜芸では「生きる、釜ヶ崎の知恵と技」シリーズを開催し、それを本にする予定で講座を計画しました。
井戸掘りの、突然起こるアクシデントにもめげず、地面を掘りつづけた経験は、なぜだかわからないのですが、ココルームと関わる人たちがたくましくなったように感じています。
現在、ココルームはピンチに直面しています。宿泊業・カフェ業を活動の基盤をささえる事業として行なっていますが、コロちゃんによって宿泊、フィルドワークの受け入れ、カフェ、バーベキューもほぼキャンセル。95%減収です。これでは活動はなりたたず、家賃も払えず、スタッフの生活を支えることができません。このまま状況が変わらなければ、半年もせずこの場所はなくなります。
休業するという選択肢もあります。どうしてもそうしなければそうします。けれど、ココルームの「働き」を続けていきたいのです。長期滞在者も数名いること、スタッフの多くは徒歩や自転車で通っていること、家賃などの固定費もあります。何より、いまココルームが存在することに意味があると思うからです。この時期に泊まりやカフェにいらっしゃる方が時折いらっしゃいます。家に居られない理由があるようなのです。
ココルームの常勤スタッフは5名、アルバイト4名。
このメンバーでできることは、何でもしようと思います。
目標金額300万円は、上記スタッフがフルで活動した場合、 ココルームの3.6ヶ月分の人件費にあたります。さらに固定費として家賃などがありますが、それはバザーや物販でなんとか補いたいと考えています。
さいわい、釜芸運営サポートチーム「かまぷー」として関わってくれている人たちも、遠隔ながら応援の声をあげてくれています。
また今後、この状況で、仕事や住まいを失い困窮された方が釜ヶ崎にいらっしゃるかもしれません。であれば、この空きベッドを活用できます。これまでも、旅人として宿泊している人が実は困っていて、仕事や住まいを紹介したり、専門家につなぐということをしてきました。その関わりあいによって、スタッフ自身が励まされるということもたくさんありました。
その人が生きようとする姿は、表現だと考えます。存在があらわれる瞬間です。
そこに着目して、人と関わりあうことによって、応答があり、循環があります。そのおもしろさは宇宙という名の美術館・博物館かもしれません。
ちょっと話が大きくなりすぎました。
釜ヶ崎から、この日常のなかから「生きのびる知恵と技」を発信していきたいと思います。
さいわい、スタッフたちには意欲があります。せっかくだから、これまでに取り組めていなかった働きや新しいであい方も模索していきます。移動を伴わず、実際に集まらずにできること、オンライン、物販、スタッフの特技をいかすこと、縦横無尽なネットワークをいかし、これまでのココルームで取り組めていなかったことにも挑戦していきます。
ココルームや釜芸を知らなかった方々にも、この機会に知ってもらえるように、お伝えしたいと思います。
釜ヶ崎の諸団体は矢面で困窮者をうけとめてきました。ココルームも連携をはかりながら、この街から、しぶとく生きのびる知恵と技を発信していきます。
●恩送りチケット
もしココルームに困窮された方がいらしたときに使ってもらえます。コーヒー券、まかないご飯券、宿泊券(1泊〜31泊)。
これまでも、コーヒー券、まなかいご飯券は、野宿生活者、難民、困窮している方に使ってもらいました。その人が元気に快復されたときには、また恩送りチケットを購入いただいたこともあります。今回のクラウドファンディングでは、コロちゃんをきっかけに釜ヶ崎に流れ着き、ココルームを気に入ったけれどお金がなくて泊まれない、という方には宿泊券をつかっていただきたいと思います。
●ココルーム発行の書籍、報告書、写真集。秘蔵の報告書も!
●釜ヶ崎妖怪かるた 2018年 :
釜ヶ崎の用語や景色などをおさめた、釜ヶ崎かるた。写真は齋藤陽道さん、若原瑞昌さん、松見拓也さん。ぜひ、ご家族で、コロちゃんが終息したら、お友達、集まりで、かるた大会をしてください。
ココルームの書籍、報告書、絵葉書、写真集、かるたなど
高橋亘写真集『残せなかったものたち(仮)』(A5 50頁)
ココルームの庭で収穫したひょうたん。乾かして、ランプシェード制作中
ハンモックで干されています。庭でとれたびわの葉。お茶になります。
スタッフたちが彩色したイースターエッグ用の卵
お家でずっとすごして、断捨離されている方も多いと思います。
釜ヶ崎のおじさんたちは、お買い物が大好きで、ココルームの店先のバザーのよく立ち寄ってくれます。
もし、まだ着れそう、使えそう、捨てるにはもったいない、というものがあれば、お送りください。
例えば:衣類(性別問わず)、本(絵本歓迎)、雑貨、カバン類、着物、米、切手など
557-0002 大阪市西成区太子2-3-3
ココルーム
06-6636-1612
最大のリスクは、コロちゃんの今後の状況、政府の対応、どうなるかは全くわからないことです。そして、恐怖や不安に支配されてしまうことです。
そんなときこそ、いのちが大切です。それを真ん中におくことにすれば、考える方向もみつかるとおもいます。アートNPOを続けてきたのは、いわゆる作品をつくりだすことではなく、この社会のなかで表現がどのように関わりあうのか、さぐりたいからです。いまできることをひとつひとつ、離れていても声かけあって、しぶとく粘りつよく、おもしろく、ていねいに取り組みます。
先に書きましたが、これから、仕事や住まいを失った方々が釜ヶ崎にいらっしゃることも増えるとおもいます。釜ヶ崎で生きぬいてきた人たち、流れついた人たちとともに「生きのびる知恵と技」をみがきます。この知恵と技を、還元すべく、いっそうの「存在のあらわし方」を追求します。
顔のみえる人のためだけでなく、顔のみえない誰かのためにコツコツと働く。役立つことだけが重要ではなく、存在が存在でいるための関わり合いが社会。その社会に参加して、関わりつづけていく勇気とおもしろさを見出していきたいのです。
その連なりのなかに、ココルームという場の可能性を拓きたいのです。
コロちゃんが終息したときに、晴れやかに、一皮剥けて、再会できますように。
お互いに励ましあえるように。
お客さんもスタッフもみんないっしょにご飯を食べます。この時間をかならずいつか。写真:齋藤陽道
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