商店街が語る
vol. 25 2020-05-18 0
みなさまこんにちわ
状況が 情報が さまざまに飛び交い
揺れ動く毎日ですね
おげんきですか
上田假奈代です
このところの、アップデートは若い人たちにまかせて、とおもい
筆をとる(キーボードをうつ、ですね)ことはなかったのですが、
昨日の てらだくんの書いてくれた商店街のくだりから、
そういえば、と思い出したことがあり、書いてみます
動物園前商店街に、ココルームは2007年12月に引越してきて、
よく年1月開店しました
動物園前駅にほど近い、一番街です
写真は2009年の動物園前一番街。右が喫茶店のフリするココルーム、左がカマン!メディアセンターです
ちいさな元スナックでした
奥に、4畳半の小上がりをつくり、ちゃぶ台を置き
カウンターには椅子が7脚ほど
ほんとに狭い空間でした
スタッフたちはカウンターや小上がりで仕事をしながら
いらっしゃる方とおしゃべりしたり
ちゃぶ台でワークショップをしたりしていました
2年目くらいでしょうか
その日 わたしは仕事が終わらなくて帰れなくて
小上がりで 一晩眠っていました
すると、声がするのです
商店街に面する扉から
わっと 光がさしこんできて、土埃がきらきらと舞っています
着物姿の人たちが 何人も行ったり来たりしています
裾をまくりあげ、天秤棒をかついだ人が、
歌うように掛け声をかけ歩いていきます
歩くたびに、土埃が舞いあがり、光るのです
「こんなとこやったんよ、
にぎやかやってんで、あんたもがんばりや」と
そんな声でした
夢だったのか、と思わないわけではないのですが
幼い頃から
ほんのときどき、その場所から、
とつぜん、ビジョンというか
声というか、なにか届けられることがありました
その感覚とまったく同じだったので、
おそらく、この道から語りかけられた、と確信しました
そして、その声はわたしにパワーを与えてくれました
向かいの建物まで借りて、「カマン!メディアセンター」を開設してしまいました
その後、大阪市立大学の水内先生(地理学)のお話をきく機会があり
この商店街は、住吉大社と四天王寺をむすぶ、古くからの道だったということでした
てらだくんが この商店街の古い記憶に触発され
時代や状況に翻弄されたたり 応じたり ふんばったりしながら
人々が営みをつづけたことに 思い馳せるまなざしは
とても大切だとおもいます
いま わたしたちは コロちゃんこと新型コロナウイルスのあらわれのなかで
「新しい生活様式」を模索はじめました
誰かが決めてくれるものではなく、
どうにかこうにかいろいろと試しながら、肩に天秤棒をかついで
バランスをとりながら、一歩一歩あるいていくのだとおもいます
*
今日も ていねいに