ウガンダの子どもたち(教育事情#2)
vol. 14 2017-07-04 0
こんにちは!staffの山崎です。
皆さまお元気ですか?日々のご支援、本当にありがとうございます!
さて、前回担当させていただいたウガンダの子どもたち(教育事情#1)では、教育制度のことをご紹介しました。教育制度を考える上でとても大事なのが言語です。どんな言葉で勉強しているのしょう?今回は、言葉のお話です。
ウガンダの人々は主に、その土地の言葉と英語をつかっています。ウガンダには50以上もの言語があって、町を移動するとお互いが話していることが通じなくなってしまうほど、たくさんの言葉があります。首都カンパラではルガンダ語、cinema starsが映画を届けに行くグルという町では、アチョリ語という言葉が主に話されています。
こうした土地の言葉はもちろん大事ですが、その人たちがコミュニケーションをとるためには共通する言語が必要で、そのために英語を使っています。英語は、小学校からの必須科目です。中学校以上だと、学校の勉強そのものを英語で行います。
ウガンダはかつてイギリス領だったので、植民地時代の教育制度で英語が必須で、土地の言葉を超えて使われていたため、1962年に独立した後でも公用語として選ばれました。わたしたちがウガンダに行ったときに使うのも、英語が多いかもしれません。もちろん、地域の言葉で働いていらっしゃる方々もいます。それぞれの状況を考えると、「教育」を考えるときに、歴史ってとても深く関係しているなぁ、と思います。。
ところで、ウガンダの方々全員が英語を話せるかというと、実はそうでもありません。今の高校生くらいになると、教育を受けて英語を使えるようになっていますが、年代が上がると学校で英語を学ぶ、という経験をしていないために、英語を使っていない人たちもいます。
英語が全て、ではありません。でも、地域によって言葉が違う環境の中を人が移動する時代、みんなで一緒に話し合いをするときや、お互いの意思疎通のためにどんな言葉を使えばいいか考えることは、私たちが英語を勉強することの意義とちょっと違うような気もします。
こんなところからも、アフリカの経験から学ぶことや考えることは多いな、と思います。
(写真はすべてグルタウン・プライマリースクール、撮影桜木奈央子)