戦争の記憶とこれからの夢
vol. 18 2019-08-05 0
今日は、ウガンダで一緒に活動しているガブリエルの記事です。
彼はわたしたちにとって、仲間というより、もう、家族みたいな感じ。
現地に彼みたいな人がいてくれるからこそ、この活動をコツコツ続けたいな、と改めて思います。今年も頼りにしてます!
ジェネレーターの修理もしてくれる!
ガブリエルの子ども時代の戦争の記憶から、cinema starsの活動、現在までについて書いてもらいました。
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戦争の記憶
それはそう簡単な経験ではなかった。僕たちがとにかく気にかけていたのは、安全でいられることだったんだ。
僕は、お母さんが連れて行かれた日のことを覚えている。そのことには本当に叩きのめされた。でも、軍隊に入ろうかと考えることくらいで、他に僕にできることは、何もなかった。
本当に幸いなことに、お母さんは解放された。ひどい拷問で骨まで折られていた。
それでも彼女が家に帰ってきたことを神に感謝した。そこから僕らのすべてが変わった。
僕たちは夜を過ごすために家から安全な農地まで移動しないといけなかった。弾丸から走り逃れたときは本当に殺されかけた。だから、安全な場所に移動しないといけなかった。
映画への興味
子どもの頃、僕は映画を観ることが大好きだったんだ。もちろん映画館で観る映画じゃなかった。テレビを持っている近所の人の家で映画を観ていた。
ある時、ある作品の撮影秘話が含まれているDVDを観たとき、映画をつくるっていうことにすごく惹かれた。
そこから僕は、夢中でビデオグラフィーをオンラインで学び始めた。Adobe After Effectを勉強して、最初のミュージックビデオを撮って、編集してみた。そのうち、Adobe Premiereを触り始めて、毎日のように学び続けた。
cinema stars について
cinema stars は初日から素晴らしいプロジェクトだと感じた。
学校に行って、映画を観たり、映像をつくつだけでなく、アート&クラフト(美術・図工)を行う。そのあとには、子どもたちは嬉しいフィードバックをもらう。
だから子どもたちはいつももっともっとといってくるよ。毎年参加する子どもが増えているのは、彼らが、自分がスクリーンに映るとまるでスーパースターになったみたいだって感じているからだと思う。
cinema starsは、ぼくにとって家族みたいな存在。cinema starsの活動を、アフリカでもっと多くの子どもたちに届けられるようにしたい。
あと、個人的にはウガンダでcinema starsの映画製作会社をつくることも考えているよ。それは、僕らの地域の物語をベースにした、子どもたちのための映画やコメディを作る手助けをするものなんだ。
Text : Gabriel Nam Latezi Takuto, Photo : Naoko Sakuragi, Translation : Eri Yamazaki