先生、いってきます!
vol. 22 2019-08-09 0
はじめまして。「先生、アフリカに行く」の、練馬区立豊玉南小学校の6年担任をしています、武石俊一と申します。ドリトル先生のように動物とは話せませんが、アフリカ行きを楽しみにしています。
両手を上げているのが私です
さて、なぜ「先生、アフリカに行く」となったのか…。
豊南小では、毎年6年生が桜木さんからウガンダの子どもたちの話を聞きます。教科書のない「総合的な学習の時間」の学習です。というわけで、6年生の担任を受け持たないと桜木さんのお話は聞けないのです。
私は赴任して6年目になりますが、たまたま6年担任の機会が今回で3回目。最初はアフリカの話を聞くだけだった豊南小の子どもたちでしたが、cinema starsの活動にリンクさせていただいて「少年兵のことを劇にして知らせる」「ミュージックビデオ(MV)をつくる」に続いての「映画館プロジェクト」です。
桜木さんとの「ご縁」がなければ、公立小学校の教員が「アフリカとつながる」、ましてや「アフリカに行く」なんてことは、絶対になかったと思います。初めてのアフリカは不安もありますが、ウガンダの子どもたちとの出会いを楽しみに待っているところです。
前回のMV制作の時は、「こういうMVをウガンダの子どもたちと作るんだけど、踊りを付けてみよう」という、ちょっと受け身なところがあったのですが、今回の映画館づくりは、メンバーであるふうかさんとの「ワークショップ」を通して、「映画館を知らないウガンダの子どもたちに、映画館で映画を見る楽しさを伝えるには」という、子どもたちの主体的な活動からスタートしました。
子どもたちなりの知恵を絞り、グループで話し合い、プレゼンとコンペ形式による一連の活動を通して、「自分たちが考え、話し合ってつくったものが形になる」という貴重な体験をすることができました。
しかも、それが遠く離れたアフリカの子どもたちとつながる!まだ町で外国の人とで会うこと自体が珍しかった少年時代を過ごした私(年齢がバレますね)としては、「すごい!」としか言いようがありません。
こうしてできあがった豊南小の子どもたちのアイデアをウガンダに持って行き、しっかり形にしてウガンダの子どもたちに届けたいと思います。
Text : Shunichi Takeishi, Photo : Kohei Toda