子どもたちと僕のきっかけ
vol. 14 2019-08-01 0
今日の記事は夏休み特別編ということで、インド洋に浮かぶ島ザンジバルから届いた記事をお届けします!
おととし一緒にウガンダに行った大学生のゆうとくん。今、ザンジバルでインターンをしてるそうです。美しい海がうらやましすぎます…!
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みなさま、こんばんは。榎本悠人です。僕は、今から二年前、cinema starsの渡航メンバーとしてウガンダへ行きました。そして、今現在は、タンザニアにあるザンジバルという島で、ゲストハウスの運営を手伝いながら暮らしています。
僕とcinema starsが出会ったきっかけは、大学のサークルでした。サークルの大先輩とサークルのことをいつも気にかけてくれる桜木さんが、満天の星空の下、子どもたちに映画を見せるプロジェクトをやっていると聞くと同時に、子どもたちの映画を見ている姿と星空映画館のイメージがすぐに思い浮かんだことを覚えています。
サークル活動を通して、アフリカという地に惹かれていた自分にとっては、これ以上のない大チャンスで、一緒についていきたいと思いました。
2年前のcinema starsでは、映画の上映会やワークショップとは別に、ミュージックビデオを撮ったことが印象に残っています。ミュージックビデオでも撮ってみようかくらいで、動き出したプロジェクトですが、桜木さんや江頭さん ガブリエル 大学 そして豊玉南小学校のみんなとウガンダに暮らす子どもたちなど、様々なサポートがあり、ひとつの作品を作ることができました。
ミュージックビデオの中に、子どもたちの将来の夢を表現するコーナーを作りました。日本の子もウガンダの子も、それぞれ自分がなりたい将来の職業を表現してくれました。将来の夢なんて普段は少し恥ずかしくて言えないけど、この時だけは、子どもたちが積極的に表現してくれたことがうれしかったです。
子どもたちの多くは、将来の選択肢を身近にあるものやよく目にするものの中から選びます。僕の場合だと、小さいころにやっていたキムタクのドラマの影響でパイロットになりたいと思ったことがありました。日常生活には、テレビや映画(現代っ子はYouTube(笑))など様々な夢を持つきっかけがありますが、ウガンダに暮らす子どもたちにはそのチャンスが日本に暮らす子たちに比べ少なくなってしまいます。
そこで活躍するのが、cinema starsの活動で上映する映画です。映画の中の主人公にあこがれたり、もしくは俳優にあこがれたり、カメラマンやプロデューサー等にあこがれるかもしれません。ウガンダの子ども達にとってcinema starsは将来の選択肢を広げるきっかけになると思っています。
きっかけといえば、僕も二年前にウガンダに行ったことがきっかけとなり、現在ザンジバルに暮らしています。ウガンダに行く前から、アフリカという地に惹かれ、好きだったけど、ウガンダに実際に行くことで多くのことを学び、実際にその土地に行くことの重要性を感じました。
多くの人にとって海外に行くファーストステップである観光とアフリカを結び付けられないかと思い、タンザニア随一のビーチリゾートである、ザンジバルのゲストハウスで働くことを決めました。
数人の日本人スタッフと10人の現地人スタッフと一緒に、世界中からあつまる旅人を受け入れています。日々たくさんの問題が起きますが、日々たくさんの笑いもあります。ザンジバルのビーチは、エメラルドグリーンに光っているし、夜になれば星空もウガンダと同じようにきれいに見えます。こないだは、流れ星も見えました。毎日、忙しく走り続けている日本の皆さん、ぜひ次の休暇はザンジバルに来てみてください。ザンジバルでの体験は、皆さんの知らなかったアフリカを知るきっかけになると思います。待っています。
これからも僕自身、cinema starsやアフリカにかかわり続けていきたいと思っています。偶然出会ったきっかけを大切にしていこうと思います。そして、今年のプロジェクトも成功し、ウガンダに暮らす子どもたちの夢がまた一つ増えてほしいと願っています。
Text: Yuto Enomoto, Photo: Yuto Enomoto& Naoko Sakuragi