17歳の夢と希望
vol. 15 2019-08-02 0
今回は、渡航メンバーの鈴木さんに記事を書いてもらいました。彼女はなんと、高校生。まっすぐな気持ち、行動力がまぶしいです。わたしたち大人もこんな気持ちを忘れてはいけないな、と思います!
鈴木さんは、希授(まれじゅ)というちょっとめずらしいお名前なのですが、記事に書かれていいる「希望を授ける」という名前の由来がとてもすてきです。ぜひ読んでください。
***
こんにちは。
今年の夏、cinema starsで活動させていただきます、高校2年生の鈴木希授です。 私は文科省が主催する留学の奨学金、トビタテ!留学JAPAN 高校生コースの5期生として、今回ウガンダへ渡航できることになりました。
はじめての1人旅。はじめてのアフリカ。もちろんウガンダも、cinema starsでの活動もはじめて。 そんな私に書けることは何か、記事の依頼をいただいた後、悩みに悩み、私の夢について、そしてcinema starsへの参加をどうやってその夢に繋げるのか、書いてみることにしました。
私は、小学生の頃からずっと、英語を使う職業に憧れていました。その中でも興味があったのが映像翻訳家。映画の字幕や台詞を翻訳するお仕事です。 私がなぜ映像翻訳家になりたかったのか?それは、幼いながらに映画の可能性に気づいていたのだと思います。私にとって映画とは、見たこともない世界を見せてくれるもの。大好きだった洋画を通して、私の海外への好奇心は日に日に強まっていきました。
そんな私に転機が訪れたのは中学3年生の時。現在活動している「どえりゃあWings」という国際ボランティア団体へ見学に行きました。そこで出会った団体のメンバーは、今までに出会った誰よりもアクティブで、輝いて見えました。 自分もここで活動したいと強く思ったのを覚えています。あれから2年。私は今、この団体で代表を務めています。
英語を使って働きたい。映画が好き。それは当時と全く変わりません。変わったのは、また一つ夢ができたことです。
それは、希望を授ける国際人になること。
私の名前、希授は、両親が沢山の希望を授かるようにとつけてくれました。今度は私が希望を授ける番。という思い、具体的には、教育を通して子どもたちが夢を持ち、叶えられる世界を作りたいという思いが強くなっていき、この夢を持つようになりました。
そして、今年度、cinema starsで活動させていただくことになりました。理由は簡単。私の2つの夢に1番近い活動をしているのがcinema starsだったからです。
cinema starsでは、映画を通して子どもたちに夢を届ける方法を学び、将来に繋げたいと思います。写真に写る過去のワークショップや映画館の様子、ウガンダの風景。それらを見てアフリカへの気持ちが高まっていく毎日です。そして何より子どもたちの笑顔。写真に写る笑顔を見るだけでこれだけワクワクするのですから、実際に触れ合った後に見られる彼らの笑顔は私の希望になるでしょう。 希望を授けると同時に、私自身も希望を授かる。そんな旅になりそうです。
実はウガンダへ行く前後に、タンザニアで合わせて5週間、教育とチャイルドケアのボランティアをさせていただくことになっています。 タンザニアでは希望を授ける学校教育を学び、ウガンダでは学校教育以外で希望を授ける方法を学ぶ。私の人生の中で、少なくとも今までの17年の中で、最高で、1番大切な夏になることは間違いありません。
それに当たって、代表の桜木さんに無理を言って、ウガンダのエンテベ空港にて現地合流させていただくことになりました。桜木さんはもちろん、他の参加者の皆さんや奨学金をいただいている企業の方々、応援してくれている家族や友達、そしてクラウドファンディングの支援者の皆様のおかげで、未熟な私がこうして憧れの地、アフリカで活動できます。 その事への感謝と、今の熱意を忘れず、cinema starsの活動を通して子どもたちに希望を授けてきます。
Text : Mareju Suzuki, Photo: Naoko Sakuragi