上映作品を通して届けたいもの
vol. 7 2019-07-16 0
今回の記事は、cinema stars スタート期からのメンバー、やすくんに書いてもらいました。やすくんがいないと、上映作品を決めることができません。
大切に作られた作品をアフリカで上映する意味を、わたしたちは毎回、真剣に考えています。
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こんばんは。
雨が続きますね。
アフリカのカラリとした空気を懐かしんでいる吉田です。
代表の桜木さんから連絡が来たのがちょうど4年前。
こんなことを始めたよ!というお知らせとともに、僕は衝撃を覚えたことは言うまでもありません。
大学生の頃にアフリカのことをもっと知りたいという思いからサークルを立ち上げました。今でも後輩たちはアフリカに行きながらアフリカに携わろうと頑張っています。その頃から桜木さんにはお世話になってきましたが、もう10年以上はお世話になりっぱなしです。
さて、今回はcinema starsの上映作品選びについてお話をしようと思います。
作品のテーマ、背景、上映時間、基本はこの3つに絞って選定しています。一番難関なのは「上映許諾」ですが、まずは作品に真摯に向き合うことにしています。
僕が、アフリカで上映させていただく作品を選ぶ時に気を付けていることが3つあります。
1つ目は、素の自分にスイッチを切り替え子どもの頃の気持ちに寄せることです。
子どもの頃にロードショーで上映された映画やアニメーションを見たときの気持ち、あのワクワクした気持ちを思い出すことで初めて、基準を設けることができます。
2つ目は、アフリカの地で見た星空を思い出すことです。
もう10年以上前になりますがアフリカの星空を思い出し、そこで作品を見ている子どもたちの情景とスクリーンに写った作品を思い描くのです。
3つ目は、余韻を感じることです。
一番重要です。
映像を見たあとに、作品に投影された自分が可能性を感じる瞬間です。
子どもは可能性の塊です。
その可能性を少しでも多く感じ取ってもらいたいです。
明日への一歩を、明日へ向かう勇気を届けたいという想いから、cinema starsの作品選びは行われています。本当は苦労話もたくさんありますが、それはまた、どこかの機会で。
今回は cinema stars の上映作品選びについて書きました。
これまで上映させていただいた、素晴らしい作品へのリスペクトと感謝の気持ちをこめて。
Text & Photo : Yasunori Yoshida