私にとってのイチバンに気づかせてくれた人との出会い
vol. 2 2020-04-09 0
【今日は更新情報2です!】
パティシエになろうと思ったときから、私は東京に出て「必ず一番になる」と心に決めていました。
実際に東京の有名店に就職できたのですが、だんだん自分が本当に追い求めたいものが何かを見失っているような気がしていました。
そこで、私は私自身にとってのイチバンを探すために、都内のお店のスイーツを食べ歩くことにしました。
高校生の頃、東京へスイーツの食べ歩きに行くため、事前に調べて作った自作の食べ歩きマップノート。10代から20代前半は、とにかく食べ歩いた。
その時に出会ったのが、アグネスホテル東京のコワンヴェールというパティスリー。
とにかく、「おいしい」って思った。
ほかのことはあまり覚えてませんでした。その時なんだか吹っ切れた気がして、私はとにかく「私がおいしいって思えるお菓子を作りたい」と思ったんです。
大切な審査基準は、おいしいかどうか。自分の作ったお菓子を食べて、とにかくおいしいって思ってもらいたい。そのための腕を磨こうって。
その時の私にとって、イチバンおいしいお菓子をつくるのはコワンヴェールのシェフだった上霜考二さんでした。
ここで働きたい。そう思ったらじっとしてられない私は、移籍することになります。
当時のコワンヴェールのショーケース。プティガトー、ホールケーキ、ケーク、マカロン、ギモーブなど
東京での学びを一言でいうなら「おいしいものをつくるための心得」だと思います。
どんな状況であっても、おいしいものをつくるというゴールに対して一切の妥協を許さない。自分自身の都合ではなく、お菓子の都合に合わせること。
お菓子作りにおいて、当たり前のことを当たり前にやり続ける。その姿勢こそが今の私のシュークリームに対する姿勢にもつながっています。
古典的なスイーツ作りについて、学び、探求するようになったのも、コワンベールに移籍してからです。古いもの、その成り立ち、歴史、風土を学ぶことが、和歌山という地域で、その地域が積み重ねてきたもののなかから、新たな何かを生み出すための重要な視点になる。
学ぶ姿勢。探究心。
私はきっと、東京に出て、パティシエとして本当に大切なあるべき姿を見れたんだと思います。どこまでもストイックに。まだまだ未熟ですが、一歩一歩前に進んでいけるのは、決して忘れてはならない大切な心得を、今もしっかり心に刻めているから。未熟だった私に、お菓子作りの技術や知識だけでなく、社会人としても指導してくださった上霜シェフにとても感謝しています。
次の更新は土曜日の予定です!
次回も読んで頂けると嬉しいです。
=======Q&A========
シュークリーム食べ放題券について新たに質問を頂きましたので回答致します!
Q:新作シュー(なっ茶シューなど)も含まれるの?
A:プレーンシューとの差額を支払えば、季節の新作シューも食べ放題券で購入できます!
Q:テイクアウトできるの?
A:もちろんできます!
なんと、すでに2人もチケットを購入して頂いております。
感謝です。
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