シュークリームとわたし ―イチバンを目指して東京へ―
vol. 1 2020-04-07 0
みなさん、すでにお気づきだと思うんですが……
お店の名前のchoux(シュー)はシュークリームの「シュー」からきています。
chouxでは、スイーツのなかでも特にシュークリームをメインに提供していきたいと思っています!
もちろん、ほかにも和歌山の美味しいフルーツを使ったスイーツをたくさん作っていきます!
私は和歌山に帰ってきてからの3年間、エクシブ白浜というホテルでシェフパティシエとして改良に改良を重ねて作り続けたのがシュークリームでした。
パティシエとして初めて、自分のレシピで自信を持ってお客様に楽しんでもらえるって思ったお菓子。きっとたくさんのみなさんに愛してもらえるお菓子。私にとってはそれがシュークリームです。
そんな私のパティシエとしての人生の歩みを少しだけ伝えさせてください。
高校生の時、たまたま手にとったパティシエの辻口博啓さんの本を読んでパティシエという仕事に興味を持ちました。
そうと決まればじっとしていられない私は、通っていた高校の近くにあったオランジュというケーキ屋さんでアルバイトを始めました。そのころの私は不器用で、たくさん失敗し、たくさん怒られて、たくさん学びました。
やる気だけはあった私にケーキ作りの楽しさを教えてくれたのは当時のシェフ。
営業中も営業が終わった後も、私に付き添っていろんなことを教えてくれたシェフのおかげで、より一層パティシエになりたいという気持ちが高まり、高校卒業後は神戸製菓専門学校へ進学することになります。
高校性の時、アルバイト先のオランジュシェフとツーショット
アルバイトではあるけれど現場でたくさんの学びを得ていた私は、製菓学校に1年間のコースで入学。卒業後はすぐに東京のお店に就職することにしました。
東京に就職を決めたのには理由があります。私はとにかく負けず嫌いで「これ」と決めたことは一番になりたい性格。パティシエになることを決めた時から、東京に出て、有名なお店で就業して、「必ず一番になる」と心に決めていました。
東京で最初に働いたお店は外国人シェフが営む有名店。
分業され、効率良く働きながら腕を磨き、コンクールに出場するための練習をする先輩もたくさんいました。
一番になるべくコンクールへ出場するための練習をする先輩たちの姿を見ながら、「私もいつかはコンクールに出て、賞をとって……」と思う反面、自分が本当に追い求めたいものは何なのかを見失っているような気もしていました。
今の状態がなんとなく違う気がしてお店を辞めようと思っている時、あるお店との出会いが私の抱えていたもやもやを吹き飛ばしてくれました。
少し長くなってしまったので、その出会いについては次回の投稿でお伝えしたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました!
次の更新もお楽しみに!
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