何かに貢献することを続けるとその先に仕事が見えてくる by 吉岡マコ
vol. 32 2015-12-09 0
NPO法人マドレボニーを立ち上げて活動している吉岡マコさんにインタビューをしました。10月30日に『みんなに必要な新しい仕事』という本を出版したばかり。こちらもぜひ!! みどり荘はいわゆるクリエイターやものづくりのメンバーだけでなく、バラエティーに富んでいるのも特徴かもしれません。
//////////////////////////////////
自身の出産、子育ての体験がマドレボニータを立ち上げたきっかけ。産後の心身の不調、”お母さん”に対する世間の固定概念。「こんなのおかしい」「こんなサービスがあったらいいのに」。その思いを自分の活動へと繋げてきた。マドレボニータはスペイン語で美しい母という意味。
個人で始めたサービスは、今ではインストラクターを育て、地方でも開催されるようになった。でもマドレボニータは単なる産後女性のフィットネスプログラムじゃない。それは一つのツールであり、その先にあるのはもっと大きなもの。マコさんはサービスを受けて元気になる女性たちの笑顔の先に、誰もが自分が本来もっている力を発揮できる社会、血縁に閉じない開かれたコミュニティで子どもが育つ社会を見ている。
社会を変えると言うと、一歩引いてしまうというか、大それたことのように感じてしまう。でもその第一歩は、サービスをちゃんと確立するということ。そして次にそのサービスが届く仕組みを社会の枠組みの中に組み込むということ。それらは確かに大変なことだけど、決して不可能なことではなくて、一歩一歩できることを積み重ねた先にあるものだと、マコさんにインタビューをして気づかされた。
マコさんにとって、働くとは「自分の力を発揮して何かに貢献すること」。最初はお金にならなくても、自分の力でできることを形にして、誰かの役に立っているうちに、それはきっと花開くときがくる。今一緒に働いているスタッフも元々はお客さんだったり、ボランティアだった人ばかり。報酬は関係なく、自然と身体が動いて、組織に必要なことをしてくれる。そんな姿を見てスタッフにスカウトしてきた。仕事は何かに貢献していくことのその先にあるものなのかもしれない。