マスタークラス受講生の振り返りメッセージ【福永壮志さん】
vol. 27 2024-04-27 0
みなさん、こんにちは!
映画制作マスタークラス「FUKUSHIMA with Béla Tarr」の受講生からの振り返りメッセージのご紹介!
本日は、東京を拠点に活動する映画監督 福永壮志 さんから届いたメッセージをご紹介します。
マスタークラスの成果報告会・上映交流会 では「浪江ちち牛物語」をテーマに、心に響く作品を制作し私達に届けてくれた福永さん。
タル・ベーラ監督のワークショップ参加前の自身の葛藤や、参加後にどう感じたのか、その気持ちをシェアしてくれました。ぜひご一読ください。
FUKUNAGA Takeshi
Director / Japan
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初長編映画の制作に取り組み始めてから10年の間に3本の映画を遮二無二作った。次回作に取り組む前に一息ついた時、「このままでいいのか?」という疑問が浮かび始めた。映画制作の知識経験を培ってきた一方で、知らず知らずの内に自由な発想や大胆な手法から遠のいてしまっているように思い、危機感を覚えた。そこにしかない時間が流れ、魂が宿るような映画はどうしたら作れるのか。答えのない問いに悩み途方にくれていた矢先、福島で行われるタル・ベーラ監督のワークショップのことを知り、藁をも掴む思いで申請した。合格の知らせが届いた時は驚きと喜びで震える思いだった。
ワークショップ中にベーラが繰り返し言った「You have to learn about life. If you learn about life, form and style will find you.」(人生について学びなさい。人生を学べば、作るべき作品の形やスタイルは後からついてくる。)という言葉は今の自分に深く響き、心に残っている。これからも大切にしたい言葉をたくさん受け取れた一方で、ワークショップで何を学んだのかと聞かれると言葉に詰まってしまうのは、その時間が「教育」という枠には収まらない、豊かで他に例えようのないものだったからだ。福島に向かう前に、「自分が映画で何ができるのか、初心に戻って見つめ直したい」という参加の意気込みを書いた。その答えは未だに見つからないが、映画を作る上で何を大事にするべきなのかを再確認することができた。それだけで今は前に進むことができる。
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プロジェクト残り日数【11日】となりました!
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