ワルリの村の卒業式
vol. 13 2017-03-01 0
女の子たちのパワーがすごい!
WAF2014を開催したワルリの村のAshram School。ちょくちょく顔を出して、プロジェクトの近況などを伝えています。2月27日、挨拶と、8月の「こども世界森会議」へ向けての打ち合わせのために訪れたところ、翌日の卒業式に招待されました。卒業するのは日本で言うところの中学3年~高校1年くらいにあたる、クラス10の生徒たちです。
WAFのときはクラス7だった彼ら、彼女たちは、会うといつも「○○はどうしてる? △△は?☆☆は結婚した?」などなど、アーティストや、ボランティアの名前を矢継ぎ早に言ってきて、近況を知りたがっていました。
WAF2014ドキュメンタリー映像がこちらにアップしてありますので、よろしければ、ぜひ。
http://wafes.net/wafvideo.html
それは、3年経った今でも変わりません。そのときに歌った歌を、今でも歌える女の子や(少し歌詞が変わっていて、それもまたかわいい)、会話を覚えている男の子。子どもたちの反応は、彼らに確かに何かを残せたのだ、という実感を僕にくれます。学校を巣立ち、進学するのか、働きに出るのか、家の仕事を手伝うのか、進路はそれぞれですが、青春を生きる彼ら、彼女たちの心にWAFで生まれたものがあり、成長の糧になるかと思うと、嬉しくなります。
卒業式は、生徒や教師陣、ゲストのスピーチが行われました。マラティ語でのスピーチは、理解できた部分の方が少なかったですが、印象的だったのは、3時間にわたる長い時間、生徒たちが(多少よを向いたり、下を向いたりはあるにせよ)顔を前に向けて話に耳を傾けていたことです。「この人の話聞いていてもつまらないな」と子どもながらにタカをくくってしまいそうなものですが、話から何かを学びとろうとする姿勢を感じました。
Ashram Schoolは、先住民の子どもたちを対象にした寄宿舎付きの学校で、数十キロ離れた村から来ている子たちもいます。1年生から10年生までずっと一緒にいた子たちも。固い友情が結ばれているのでしょう。涙を流す子たちも多くいました。
僕も祝辞を述べさせてもらいました。WAF2014に来た人たちのことを今でも覚えているということは、みんなが何かを受け取ってくれたからだろうということ、それと同じくらいものを日本の人たちも受け取ったのだということ。教科書で学ぶことも多くあるけれど人と人との関わり合いの中から、たくさん学んでほしいこと。学んだことを元に自分の頭で考えること、心で感じること。それが自信やアイデンティティとなって、先へ歩いていくための筋肉や骨、血になっていくこと。それがあれば、どれだけ遠くに行こうとも、誰の前に立とうとも胸を張って話ができること。
チャーミングで、元気と好奇心いっぱいで育つこの村の子たちと一緒に、もっといろいろなことができると思っています。ウォールアートプロジェクトの活動は少しずつですが進み、徐々に日本の子どもたちがこの村にやってきてくれるようになってきました。下は2歳から、大学生まで。日本とインドの子どもたちが交流し、学び合っていく。それが、手と手を取り合い未来を輝かせていくことにつながる。そのきっかけを作っていきます。
卒業式後の集合写真。これをとったあと、「先生、女子の集合写真とりたいです!」と、女の子たちからすかさずリクエスト。
おかず