演劇作家の篠田千明さんから応援コメントを頂きました!
vol. 12 2021-05-07 0
異なる身体に異なる視聴環境を設える。
異なる、は、みんな違ってみんないい、的なことではなく、ただただ違う身体が違う年月を経てそこにある当たり前さに驚きを取り戻すことだ。
シンプルな試みながら、異なる身体から生まれる驚きを最大限に倍々ゲームにしてこうとするふつふつとした気概を感じます。
演劇作家・篠田千明
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篠田千明
2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。
以後、バンコクを拠点としソロ活動を続ける。「四つの機劇」「非劇」と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園「ZOO」、その場に来た人が歩くことで革命をシュミレーションする「道をわたる」などを製作している。
2018年Bangkok Biennialで「超常現象館」を主催。2019年台北でADAM artist lab、マニラWSKフェスティバルMusic Hacker’s lab参加。
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篠田さんは国内外で数多くの作品を発表されていますが、昨年オンライン・パフォーマンスとして発表された『5×5×5本足の椅子』は、画面の向こうで展開するパフォーマンスなのに鑑賞するこちらの身体に訴えてくる、多くのオンライン作品が発表される中でも特に印象深い作品でした。
中継される「パフォーマンス」、レクチャのような語り、インタビューの映像、、様々な素材が画面の中でマルチに展開し、オンラインだからこそできる劇の立ち上がりを感じました。
「劇場をつくるラボ」を始めたのは、THEATRE for ALLだけでなく多くのオンライン作品が発表される中、作品そのものにできること・できないことを目の当たりにしてきたのも理由のひとつです。
多くの作品に刺激を受けながら、引き続きトライアルを続けていきます!