建築家の藤原徹平さんから応援コメントを頂きました!
vol. 13 2021-05-11 0
ハンデキャップを持った人たちのために「劇場をつくる」、「劇場を届ける」というこのプロジェクトを応援しています。
全ての人が劇場を体験できるべきだ、とも思います。
しかしそれ以上に、このプロジェクトは「開かれた新しい劇場」をつくろうとしている点に強く共感をします。
「劇場」では、実際のところ、数々の身体的な制限が強いられています。
何時間も静かに座っていなければならないし、ウロウロと立ち歩いてもいけない。ふと思いついて絵を描き始めてもだめだし、疲れたからといって寝ッコロガルこともできない。
でも自分の家や、暮らし慣れた場所では、誰もが自由に振る舞うことができます。
そうした自分の場所を劇場にしていくことができるとしたら、きっと素晴らしいことになるような気がします。
人を制限せず、自由なふるまいを許容する劇場。
建築物としてではなく、出来事としての劇場。
試行錯誤しながら社会に新しい場をつくろうというチャレンジを、微力ながら支えていきたいと思います。
藤原徹平(建築家)
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建築家
1975年横浜生まれ。横浜国立大学大学院Y-GSA准教授。フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰。一般社団法人ドリフターズインターナショナル理事。
横浜国立大学大学院修士課程修了。建築や都市のデザイン、芸術と都市の関係を研究・実践している。主な作品に「クルックフィールズ」、「那須塩原市まちなか交流センター」、「京都市立芸術大学移転設計」、「ヨコハマトリエンナーレ2017会場デザイン」、「リボーンアートフェイスティバル2017会場デザイン」など。受賞に横浜文化賞 文化・芸術奨励賞 日本建築学会作品選集新人賞など。
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藤原さんはこれまで多くの建築作品をつくるだけでなく、街中に立ち上げた映画館を観客が巡る「漂流する映画館『5 windows』」や、様々な土地でのフェスティバルに関わりながら、芸術と都市の関係を研究・実践されてきました。
さまざまな場所で劇場を考えていくヒントがどのプロジェクトからも見つかって、いつもワクワクします。
「劇場をつくるラボ」がどこまで届けられるのか?私たちも挑戦していきます!