【応援コメント13】有限会社ノオト代表、宮脇淳さんからコメントをいただきました!
vol. 15 2024-06-15 0
有限会社ノオト代表の宮脇淳さんからコメントをいただきました。
出会いについては宮脇さんのコメントに譲るとして、美味しいもの好き、酒好き、酒場好きの宮脇さんには、よい店をたくさん教わりました。それがお互いに住んでいた東京のみならず、京都もいくつかあるっていうんだから(ヴェネツィアスタイルバル「IL LAGO」、ナチュラルワインバー「シロトクロ」、老舗の「Bar Rocking chair」、京町家イタリアン「Rhoncus’」、深夜3時まで営業している寿司屋「祇園 喜多八」など)、宮脇恐るべし!!!です。
もうひとつ、私が物件を見つけたのとほぼ同タイミングで、宮脇さんもよい物件を見つけ、会社を引っ越すことになりました。そして互いにそれを喜んだ束の間、ふたりともお財布を落としました(笑)。でも宮脇さんは「おかげでいままで知らずにいたXXのポイントのこととかわかったから、御の字だよ」と、まるでいいことが起きたかのように笑い、「堀さんも厄払いだと思って気にしないように!」と慰めてくれたのです。
やはりこれくらいのポジティブさがないと、社長もやってられないし、酒場を経営しようだなんてアホなこと思わないんだろうな……(笑 それは私もだ)。次回のお越しを手ぐすね引いて待ってます!
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ライター&編集者と酒場は、相性が抜群に良い。
私は編集者として、これまでさまざまな雑誌やウェブメディアで、数え切れないほどの企画を立て、コンテンツを作ってきた。面白い企画の多くは、そして一緒に仕事する人とのつながりのほとんどは、酒場で生まれたといっても過言ではない。
堀さんと出会ったのは、そんな酒場……ではなかったけれど、私が10年前に立ち上げた東京・五反田のコワーキングスペース「Contentz」だった。堀さんは開店当初から同スペースの会員になってくれたのだ。お互い酒好きで、五反田の酒場に繰り出したのも良い思い出である。堀さんがバイトしていた学芸大のスナックにも顔を出したっけ。業界の先輩であり、雑誌の編集部にいたなど経歴も重なる点があるため、私は敬意を表して「堀ネエさん」と呼んでいる。
2016年夏、私は同じく五反田で「コワーキングスナックContentz分室」をオープンした。この計画が動き出したころ、私はスナックのママになってくれる人を探していて、真っ先に候補として思い浮かんだのが堀ネエさんだった。トークの引き出し、豪快な酒の飲み方、細かな気配り。これ以上の逸材はいないだろう。
しかし当時、堀ネエさんは鎌倉に引っ越してしまった直後で、物理的距離の問題から打診することなく断念した。これは本人に伝えていない話だから、この文章を読んでびっくりしているに違いない(笑)。※最終的にはTwitterで募集をかけ、若手ライターさんがコワスナのママに就任しました。
月日は流れ、そんなスナックのママにピッタリすぎる堀ネエさんが、京都・仁王門通りで日本酒サロンを開く。私は先日、プレオープンイベントに参加させていただいたが、日本酒サロン「粋(スイ)」はとても楽しい店になることを確信した。
まず、店内のレイアウトが最高だ。オーソドックスな横一列、あるいはL字型のカウンターではなく、店の真ん中に大きな台形のテーブルが鎮座している。下底に立つ堀ネエさんは、上底や脚(きゃく)に座るお客さん全員に向かい合って日本酒を振る舞う。隣や斜めや向かいに座る客同士も、会話できるちょうどよい距離感。ちょっと変則的な家族の食卓のようでもある。
整っているのはハードウェアだけではない。ソフトウェアとしてのこの日本酒サロン最大の特徴は、お客さんがみんな堀ネエさんとつながっている点にある。ユニークで面白い人だらけなのだ。そんな店が、楽しくならないわけがない。
おいしいうまい酒を楽しむ「日本酒バー」の機能を持ちつつ、店に集うお客さんを巻き込んだ「日本酒サロン」。いろんな人が集う場だからこそ、特にライターや編集者は絶対に行くべきだ。つながりの宝庫なんだから。私も行くよ。東京から通います。年に何回か、たまたま会えたら、一緒に楽しく飲みましょう!
編集者。有限会社ノオト代表。品川経済新聞編集長。酒飲み。
宮脇 淳(Atsushi Miyawaki)
50歳になった日の夜(IL LAGOの前で)