有志の会代表 矢田部吉彦の上映レポート 〈Day1〉
vol. 9 2022-03-30 0
矢田部から1日目のレポートが届きましたので是非ご一読ください。
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1ヶ月に満たない突貫の準備期間を経て、ついにウクライナ映画上映会の本番を迎えました。入場チケットは早々にソールドアウトし、上映への期待がひしひしと感じられていただけに、朝から緊張が抑えられませんでした。
開映時間からちょうど24時間前の28日19時半に、ヴァシャノヴィチ監督からメッセージが届いたことも、我々スタッフの気持ちを奮い立たせ、緊張させました。やつれた監督の顔に心を痛めながら、監督が絞り出す現状に対する訴えの言葉に胸が熱くなり、上映を成功させねばとの思いを強くしたのでした。
送られたメッセージの動画に日本語字幕を乗せる作業も間に合い、いよいよ上映。整理番号による入場に観客のみなさまもご協力下さり、スムーズに開演を迎えることができました。
上映前に、僕は登壇して少しご挨拶し、ヴァシャノヴィチ監督作品を上映できる喜びと、多大なる関心と協力を寄せて下さった観客のみなさまへのお礼を申し上げ、頭を垂れました。ここまで盛況になるとは、なかなか想定することは出来ませんでした。本当に心の底から感謝の念を感じています。
そして監督のメッセージを上映すると、客席の空気も張り詰めたようでした。ウクライナの映画人からのメッセージを直接見るのは、我々にとって初めてであったのですから、実に貴重な瞬間であったはずです。
拍手に続いて本編開始。無事に上映にこぎつけることが出来ました。
上映中にロビーでいくつかのテレビ局が取材をしてくれたので、懸命にお答えしつつ、寄付は4月12日まで続くことを訴えたのですが、なかなかうまくしゃべれないものですね…。
そして上映終了。たくさんの皆さんが声をかけて下さり、一様に映画の素晴らしさを讃えていたことに心底感激し、初日は大成功だとの思いに安堵の念に包まれました。これで監督に良い報告が出来る!
さあ、二日目は2本上映です。引き続きがんばります!