ソトノノノ進捗のご報告
vol. 8 2025-08-24 0
ご無沙汰しております。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
アップデートが遅れてしまい申し訳ありません。リターンについては、新しいロゴが完成し、Tシャツは現在印刷中、来週にはトートバッグも発注予定です。発送が少し遅れておりますが、心を込めて準備していますので楽しみにお待ちください。
以下では、30年以上空き家だった古民家が、「ソトを学ぶ学校」こと「ソトノノノ」へと育っていく姿を、写真とともにご紹介します。
2025年3月
断熱のために抜いていた天井をきれいに整え、あえて「窓」と見立てて仕上げました。
また、熊野の製材所 nojimokuさんのハネ材を再利用して内装の壁を施工。学生たちがデザインの意図を理解し、自律的に工事を進めてくれました。
2025年5月
外壁を作り直し、防水シートを張り、その上に胴縁を取り付けました。
同時にシャワールームの設置も進行。野中工務店の大工さんと協力し、配管や給湯ルートを確保しながら据え付け、最後にコーキング処理を行いました。
2025年6月
近畿大学と武庫川女子大学との合同作業で、襖の修理を実施。昭和六年の日付入りの新聞紙が下地から現れる発見もありました。
キッチンづくりを開始。天板には思い切って nojimoku さんの熊野産ヒノキを使用し、シンクの位置決めから脚部の加工まで学生たちが丁寧に進めてくれました。
アダムからの近況
3月には、Walk Japanの研修生として、8泊9日の「高野山・熊野古道・伊勢神宮」からなる Kumano Kodo Pilgrimage(熊野古道巡礼)ツアー に2回参加し、延べ22名の顧客をサポート。先輩リーダーの資料や助言を活用し、知識と運営力を集中的に磨きました。
5月〜6月には、同ツアーを3回ツアーリーダーとして率い、山岳を含む延べ80kmのルートを案内。合計29名の国際ゲストに、歴史・文化・自然を学び味わう高品質な体験を提供しました。
また6月には久々に熊野市のソトノノノへ戻り、360kgもの廃材搬出や押し花カードの制作、地域の方々との交流に加え、神棚のお札も新しく取り替えることができました。改めて、この地の文化と人々の温かさに触れる貴重な時間となりました。
2025年7月
シャワールームへのステップを制作し、強度を確かめながら改良。
また、かつての玄関を部屋に取り込み、古建具のガラスを再利用した横長窓を新設。窓からは熊野市街と熊野灘が望めます。
さらに、多田ゼミの学生が襖絵の制作に挑戦。試行錯誤を重ねながら描き始めました。
2025年8月
近畿大学のアパレル系研究室から提供いただいた着物の反物を縫い合わせ、オリジナルカーテンを取り付けました。渋めの色合いと透光のコントラストが室内に独特の雰囲気を生み出しています。
また、シャワーブースの壁づくりでは寸法測定からカット、取り付け、塗装まで学生たちが自律的に進行。DIYスキルの集大成のような作業となりました。
このように、地域の仲間や学生、地元の製材所や大工さんの力を借りながら、「ソトノノノ」は少しずつ息を吹き返しています。改めて皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。
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