音楽監督・末廣健一郎さん インタビュー
vol. 15 2018-06-11 0
皆様、いかがお過ごしでしょうか。宣伝部のSiRと申します。
「リバースダイアリー」は現在、ユーロスペースでレイトショー公開中です。
たくさんの応援を頂き、ロングラン期間に入りました!ありがとうございます!
公開が始まってから、劇場では様々なトークイベントを行ってきましたが、
本日は5月29日(火)のトークイベントにもご登壇いただいた、
本作の音楽監督・末廣健一郎さんのインタビューをお届けいたします。
それでは、お楽しみください!
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末廣健一郎 / KENICHIRO SUEHIRO
音楽監督
10代の頃より、ギタリスト、鍵盤奏者、ドラマーとしてバンド活動をする。その後、エンリオ・モリコーネ、ヘンリー・マンシーニに感銘を受け作曲を始める。作曲技法、オーケストレーションを、岩代太郎、大澤徹訓に師事。社会現象となったテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を始め、映画「ミックス。」や「闇金ウシジマくん」などの劇伴を務める。
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Q.「リバースダイアリー」の音楽監督をお引き受けになった経緯について教えてください。
また、音楽監督とはどのような役割を担っているのでしょうか?
A.役回りについては色々な関わり方があると思いますが、今回は『物語りのキーとなるシーンにおいての音楽制作』ということでお引き受けさせて頂きました。
映画「ネムリバ」で初めて園田監督とご一緒させて頂き、独特な空気感は一度共有させて頂いています。またあの世界観に触れられると思うととても楽しみでした。
末廣さんと園田監督は、2010年公開の映画「ネムリバ」で初タッグを組みました。その際に、園田監督から末廣さんに「これが僕の好みの音楽です」といくつかのCDが渡されたそうです。
その後、末廣さんは「闇金ウシジマくん」や「逃げるは恥だが役に立つ」など有名なドラマや映画などの劇伴を数多く担当されています。
末廣さんの活躍を見ながら園田監督は「(末廣さん)これ以上売れたらもう二度とオファーできない」と考えていたようです。
Q.「リバースダイアリー」をご覧になり(または脚本をお読みになり)どのような感想をお持ちになりましたか?
A.園田監督ならではの空気感、交錯する運命をどう見せていくのか等、脚本を読んでいる時から楽しみでした。
Q.作曲にあたり、園田監督とはどのようなお話をされたのでしょうか?
A.以前仕事をお一緒した時に、ある程度音楽的な趣向は共有されていたので、ざっくりとした指示を頂き、楽曲に関して今回はほとんどお任せで作らせて頂きました。
Q.本作の作曲をするにあたり、どのようなお考えで制作をすすめられたのでしょうか?
A.園田監督の作品は人の感情がグラデーションのように移ろいでゆくイメージがあるので、その点を意識しながら作曲しました。
エレクトロニカな要素とアコースティックな要素をどちらも感じられて、尚且つ人の感情に優しく寄り添えるような曲を意識して作りました。
「ネムリバ」で音楽的な趣向が共有できたいたことから、今回はあまり細かな指示はなかったようですが、1つだけ何度も作り直した曲があったそうです。
それは「リバースダイアリー」の後半、海で桐島が登場するあるシーンの曲。この曲だけは、監督から末廣さんに何度か作業のやり直しをお願いしたと言います。
Q.音楽監督として、「リバースダイアリー」をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
A.揺蕩うような空気感と移ろいでゆく様な感情は、音楽面で感じて頂けると思います。ぜひ映像とともに音楽も楽しんで頂けたら嬉しいです。
いかがでしたでしょうか?
「リバースダイアリー」をご覧になる際には、ぜひ音楽にもご注目ください。
現在、末廣健一郎さんの楽曲を含む「リバースダイアリー」のオリジナルサウンドトラックが、iTunes他にて配信中です!よろしくお願いいたします!!
「リバースダイアリー」は渋谷・ユーロスペースにてレイトショー公開中!
6月15日(金)まで、毎日21時上映開始となります。劇場でお待ちしております!