編集
vol. 14 2015-12-28 0
大変ご無沙汰しております!
「完成はいつになるの?」という声がそろそろ聞こえてきそうな時期になりました。
時間はかかっていますが、編集作業は順調に進んでいます。
今回は音と映像を別々で収録してあるので、編集の前にそれをシンクロさせる作業が必要となりました。よく映画のメイキング映像などで見かける、カチンコを叩いた音と映像を同じ位置でピッタリ合わせる作業です。
カメラに音声ケーブルを挿せば、音と映像を同時に収録することもできるのですが、今回は小さな一眼レフカメラを使った手持ち撮影で、繊細な操作が求められるため、余計なケーブルは付けたくないというのと、音にノイズがのることもあるため、完全に別録りにしました。
このシンクロ作業は全てのOK素材にやらなくてはならず、カチンコを打ち忘れた素材もあったりで、かなり時間がかかる作業となりました。
編集作業はAdobeプレミアというソフトを使って、4K素材のままやっています。
4Kという2K(ハイビジョン)映像の数倍の画質のデータを扱うためには、これまでは一度2Kにダウンコンバートして、軽いデータにしてから編集するというのが通常の編集のワークフローだったのですが、今回はProress422という比較的軽いフォーマットで撮影してあるので、4Kのまま編集することにしました。
本作の編集に入る前に、別のドキュメンタリープロジェクトで4Kのネイティブ編集をテストしていたので、今回もこれでいけると確信していました。
本作は同じシーンが様々な視点から、過去と現在を行き来しながら描かれることが一つの特徴となっていまして、それをどう編集するかに一番苦労しました。
先日、一通り全ての映像が繋がりました。
再撮影が必要だと思う箇所もなく繋がり、ひとまずホッとしています。
編集を終えた感想としては……僕がやりたかったことはちゃんと実現されているし、自分が想像していた以上の作品になると感じました。
僕はいつも「面白いだけではない何か」をどうにかして映画の中に入れ込みたいと考えています。
面白い作品は沢山あるけれど、観た後もずっと心に残り続ける映画というのがまれにあります。
まだ完成ではないけれども、この作品には確かにそれが入っていると感じました。
今後は、カラコレという色の調整や、音の作業に移ります。
音楽の作曲、効果音の追加、アフレコ、整音などなどです。
早ければ年内に完成したいと思っていたのですが、編集前の準備にちょっと時間がかかってしまいまして、これから音楽の作曲などに時間が必要なため、今のところ来年3月末頃の完成を目指しています。
皆さんにちゃんとした作品をお披露目できるよう頑張りますので、もうしばらくお待ちいただきたく存じます。
また、本作のサポーターになってくれた方で、エンドクレジットへのお名前掲載の特典の方には、お名前表記の確認のメールを後日送らせて頂きます。
今年はサポーターの皆様に大変お世話になりました。
皆さんのご支援がなければ、この作品を撮ることはできませんでした。
この映画を実現するチャンスを与えていただき、心より感謝申し上げます。
来年は「リバースダイアリー」の飛躍の年になるよう、引き続き応援よろしくお願い致します!!