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『種子(たね)-みんなのもの?それとも企業の所有物?』日本語版制作をクラウドファンディングで実現!
日本では2018年3月末に種子法が廃止。ラテンアメリカでの種子の保存を禁止する「モンサント法案」との闘いを描いた映画『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』日本語版を制作し日本で種子を守ることの意味を問いかけます。
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アジア太平洋資料センター(PARC)は、すべての人が対等・平等に暮らすことのできる社会をめざして、調査研究、政策提言、市民講座「PARC自由学校」、雑誌「オルタ」の発行、フェアトレード・ブラック企業・TPPといった世界や日本社会の問題をわかりやすく伝える教材ビデオの制作などの活動を行ってきました。このたび、日本とアジアの森林をテーマにした映像制作のクラウドファンディングを行います。オリジナル・翻訳の2つの映像作品を通して、生態系を守りつつ人々の生計を成り立たせる「持続可能な森林」のあり方を提案するプロジェクトです。ぜひご支援をお願いいたします!
日本では2018年3月末に種子法が廃止。ラテンアメリカでの種子の保存を禁止する「モンサント法案」との闘いを描いた映画『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』日本語版を制作し日本で種子を守ることの意味を問いかけます。
おかげさまで、クラウド・ファンディング開始から約20日間で、目標金額100万円のご支援を賜れることとなりました。種子の権利や農と食の問題に関する皆様の強い関心と、この作品への注目度・期待の高さをスタッフ一同実感しております。ご支援いただいた方には心より御礼申し上げます。
無事に目標金額は達成いたしましたが、最初の目標設定では版権代や翻訳謝礼、編集費、チラシデザイン代など、最低限度の経費を計上し自己負担も覚悟しておりました。字幕や編集、デザイナーへの謝礼もボランティア価格にてお願いしていました。
つきましては、さらに150万円を追加目標(ストレッチゴール)として設定し、合計で200万円のご支援を呼びかけさせていただきます。
この金額が達成された場合、上記の制作経費の補填に加え、念願でありました全国数か所(北海道、東北、関西、九州などで4~5か所を予定)での上映会+学習会が実行できます。追加でいただいたご支援は、イベントを開催する費用(会場費や広報費、スタッフ交通費、ゲスト謝礼等)に充てたいと思います。このイベントが実現すれば、皆様のお近くで本作品を上映し、さらに企画メンバーが作品内容や日本における問題などをお伝えすることができます。さらに運動の輪を広げるためにも、ぜひとも実現したいと考えております。
この追加目標実現のため、期限である2018年1月10日まで、ファンディングを続けてまいります。さらに多くの皆さまからのご支援をお願いいたします!
食の源である種子が今、多国籍企業に狙われています。
ラテンアメリカでは農民による種子の保存を禁じ、毎回企業から種子を買わなければならなくする通称「モンサント法案」が多くの国をかけめぐります。農民を先頭に、先住民族、女性、市民、さまざまな人たちが声をあげ、大規模な反対運動が起こりました。
日本でも種子に関して、大きな変化が起こっています。2017年4月、これまでの日本のコメや大豆、麦の種子を守ってきた主要農作物種子法の廃止が、国会での審議も不十分のまま決定されてしまいました(廃止は2018年3月31日)。民間企業に市場を開放するためです。私たちの食が多国籍企業に支配されてしまう、そんな危険が今、私たちに迫っています。
「モンサント法」の施行で破壊される種子(コロンビア、2013年)
こうした問題を考えるために、ラテンアメリカの市民団体が制作した『種子―みんなのもの? それとも企業の所有物?』(原題"SEMILLAS, ¿bien común o propiedad corporativa?"、スペイン語、40分)の日本語版を制作します。
このドキュメンタリー映画は近年、ラテンアメリカを吹き荒れた通称「モンサント法案」との闘いと種子を守る活動の重要性に焦点を合わせたものです。コロンビア、グアテマラ、コスタリカ、チリ、さらにはアルゼンチンやブラジルなどの市民団体の協力のもとにつくられた貴重なドキュメンタリーです。特に女性アクティビストたちが多数登場し、生き生きと語る姿には引き込まれていきます。同時に、データやアニメーションによる解説もあり、わかりやすく説得力のある内容です。
種子をめぐる問題は、日本にとっても非常に重要であるにも関わらず、これらラテンアメリカそして世界での状況について、国内で報道されることはほとんどありません。その意味でも、今回この作品を日本でご紹介することの意味は大変大きいと言えるでしょう。
作品は、吹き替え版と字幕版の両方を製作します。皆さまが鑑賞したい方を、最初のメニュー画面でお選びいただくことができます。
“種子の強制収用に反対” “遺伝子組み換え反対”
さらに、日本での種子の問題について、主要農作物種子法廃止問題について関わってきた印鑰智哉(いんやく ともや)と、TPPやRCEPなどの自由貿易協定の問題を世界の市民団体と共に追っている内田聖子(うちだ しょうこ)が映画の解説や日本での状況を問題提起する映像プログラム「第2部 日本の種子はどうなる?」もDVDに収載します。
第1部は40分、第2部は30分です。上映会や学習会で、第1部の上映の後に第2部も併せて観るなど、皆様のやりやすい方法での自由なアレンジが可能です。
種子がなければ私たちは生きていくことができません。知らぬ間に遺伝子組み換え企業が世界の種子市場の6割以上を独占する時代になってしまいました。しかし、種子こそ命を守り、社会を支えていくものであり、自分たちの種子を守ろうという動きはラテンアメリカを初め、世界で広がっています。
日本の食を守る上でもやはり種子の問題を避けて通れません。どのように日本で種子を守っていけるでしょうか?
その重要性を知る上で、そしてその重要性を広く知らせていく上でこのDVDは有効に活用することができます。世界で起きていること、そして日本との関連を考える素材としてご活用いただけます。ご家庭で、学校・大学の授業で、家庭菜園やガーデニングに関心のある人たちやサークル、産直や生協などの活動の中でも広くご活用いただけます。
このDVDを制作するためにはオリジナルの映画を作った団体への版権料と翻訳、吹き替え声優の方への謝礼、録音スタジオの使用、第2部のシナリオ作り、収録、そして編集・制作などにおよそ140万円の支出を見込んでおります。クラウドファンディングにて皆さまからのご支援をいただくことで、DVD制作が可能になります。
2017年10月 翻訳作業
11月 字幕原稿完成
12月 吹き替え原稿作成・吹き替え収録
2018年1月 編集
2月 完成
3月 完成記念上映会
完成したDVDは、一般書店や一般・大学生協などで注文販売します。ウェブサイトやお電話、FAXでアジア太平洋資料センター(PARC)に直接注文も可能です。また上映会の開催についてもPARCまでお問合せください。
以下の金額をいただいた方にそれぞれ特典をご用意しています。どうぞご検討ください!
3,000円 | 完成記念上映会1名ご招待 |
10,000円 |
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30,000円 |
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100,000円 |
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※30,000円、100,000円のコレクターへの特典「PARCの関連DVD」は、1998年にインドで制作された『種子をまもれ!―アグリビジネスとたたかうインド農民』となります。監督は種子に関する活動で国際的にも著名な科学者・アクティビストであるヴァンダナ・シヴァさんです。米国を中心とした「自由貿易」推進の圧力で、種や苗に「知的所有権」が認められ、農民の自由が奪われていく中、インド・カタルーナ州の農民たちの闘いを描いた作品です。作品の詳細はこちら
ラテンアメリカをはじめ、すでに種子を守る広汎なネットワークが作られていますが、日本ではなかなかこうした問題が知られる機会が少ないために、大きな困難があります。より多くの人たちに知ってもらうためには、ご支援を得ることでより多くの人たちに届けることが不可欠です。
主要農作物種子法は2018年3月末日で廃止になってしまい、なんとかその前に完成させるために制作を進める予定です。
万一、目標金額が達成できなかった場合も、問題の重要性をふまえ、完成期限ぎりぎりまでカンパを募りながら作品を完成させる覚悟ではおります。しかしより多くの方からご支援いただければ、この問題自体を広く社会に発信することもできます。どうぞご支援いただけますよう重ねてお願いいたします。
大江正章 (コモンズ代表、アジア太平洋資料センター〈PARC〉共同代表)
マスメディアではあまり報道されませんでしたが、今年の4月に種子法(正式名称は主要農作物種子法)廃止法案が成立しました。2月に提出が閣議で了承されてから、あっという間の出来事です。その背景には外国企業の参入を積極的に進めようという思惑があると指摘されています。
これまで、家庭菜園愛好者も含めて、私たちは種子の重要性についてあまり真剣に考えてこなかったのではないでしょうか。しかし、ある研究者が「種子が消えれば食べ物も消える。そして君も」と述べたように、人間は食料のすべてを植物に依存しています。つまり、種子によって生かされているのです。もし、その種子がアグリビジネスに独占されれば、すべての人びとに非常に大きな影響が及ぶのは、言うまでもありません。
種子は人類の共通財産であり、公共財です。すでに農業の近代化にともない、農業における生物多様性の大半を占める在来品種が急速に失われています。その流れを食い止め、多様な品種を次世代に引き継ぐことは、いまを生きる私たちの義務と言えるでしょう。
この作品を通して、種子の問題を他人事ではなく、自分事として考えてください。そして、近くの畑やベランダなどで、種子の持つ豊かな世界にふれてみませんか。ぼくは毎年お米の種播きをしながら、この小さな粒が豊かな実りをもたらすことに驚嘆しています。
内田聖子(アジア太平洋資料センター〈PARC〉共同代表)
生命の源、私たちの食の原点である「種子」。
この40年ほどの間、先進国および多国籍企業は、種子の私有化をめざして様々な手を打ってきました。その一つが、グローバル経済を推進させてきた自由貿易です。先進国が途上国の豊かな生物資源や遺伝資源、古くから伝わる薬草などの伝統知識を特許化し、医薬品や食品開発を通じて利益を独占する行為である「バイオ・パイラシ―(生物資源の盗賊行為)」。また近年の自由貿易協定には、知的所有権の章が必ず盛り込まれており、そこには企業側に有利な育成者権を保護した「植物の新品種の保護に関する国際条約1991年(UPOV1991)」の批准が参加国に義務化されています。TPPにも明記され、また現在日本が交渉中のRCEP(東アジア包括的経済連携)にも日本や韓国がこれを提案しているといいます。もしこの規定が実現すれば、農民の自由な種子の保存や交換が企業の権利を侵害する「犯罪」とされてしまいかねません。
ドキュメンタリー映画『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』は、まさにこうした種子の支配に強く抵抗してきた、ラテンアメリカ諸国の農民の姿を伝える作品です。多くの女性たちが現在の貿易システムや種子の支配を厳しく批判し、そして種子を育み、次世代に継いでいくことの豊かさを活き活きと語ります。
世界の農民たちの運動とつながり、私たちの食のあり方をとらえなおすために、ぜひこの作品を日本でリリースしたいと思います。ご支援をよろしくお願いいたします。
印鑰 智哉(日本の種子を守る会事務局アドバイザー)
この100年で世界の94%の種子がなくなってしまったと言われます。19世紀、アイルランドでは主食の位置にあったじゃがいもに菌病が発生し、ほとんど1種類しかなくなっていたために、飢餓が発生、2割が死んで、2割の人たちは米国などに移民せざるをえず、人口は半分近くに減ってしまいました。そして1970年代にはインドやインドネシアで水田にウイルスによる菌病が発生。しかし、その時には6000種を超す種類のお米があり、その中でウイルスに強い品種が見つかり、その品種を拡げることで事なきをえました。
多様性を守ることは命を守ることであることがわかります。世界の先住民族もそれを知っていて、他のコミュニティと種子を交換して種子を多様化させ、命を守ってきました。この映画ではその営みも語られます。
しかし、現在進む化学企業(遺伝子組み換え企業)による種子市場の独占によって、世界が持っている種子の多様性がさらに減らされてしまうことが危惧されています。
こうした独占された種子の場合、農家は種子だけでなく農薬や化学肥料もセットで購入することが義務付けられるケースが多く、種子の独占は種子に留まらず、農業のあり方、食のあり方、社会のあり方をも変えていってしまいます。こうした種子は水を大量に消費します。気候変動も加速します。環境に負荷を与え、未来をより危険にしてしまうことが危惧されます。
TPPやRCEP、二国間自由貿易協定を使って、その種子の独占をさらに強めようという動きが今、世界中で進みつつあることに大きな脅威を感じざるをえません。日本も例外ではなく、民間企業にその市場を拡げるために、2017年4月に主要農作物種子法の廃止を決定してしまいました。
世界の市民が種子の重要性に目覚め、種子を守る運動が始まっています。この動きは日本も例外ではありません。ですから、ラテンアメリカで起きたこの種子をめぐる闘いの記録はひとりでも多くの人に見ていただきたいものなのです。
ぜひ、あなたのお力をお貸しください。
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