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ドキュメンタリー映画『fire in the blood』日本語版をクラウドファンディングで実現!
アフリカはじめ途上国でエイズに苦しむ人々にとって欠かせない薬と、大企業の特許権の対立を描いたドキュメンタリー映画『fire in the blood』(邦題:薬は誰のものか、インド、2013年)の翻訳製作プロジェクトです
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アジア太平洋資料センター(PARC)は、すべての人が対等・平等に暮らすことのできる社会をめざして、調査研究、政策提言、市民講座「PARC自由学校」、雑誌「オルタ」の発行、フェアトレード・ブラック企業・TPPといった世界や日本社会の問題をわかりやすく伝える教材ビデオの制作などの活動を行ってきました。このたび、日本とアジアの森林をテーマにした映像制作のクラウドファンディングを行います。オリジナル・翻訳の2つの映像作品を通して、生態系を守りつつ人々の生計を成り立たせる「持続可能な森林」のあり方を提案するプロジェクトです。ぜひご支援をお願いいたします!
アフリカはじめ途上国でエイズに苦しむ人々にとって欠かせない薬と、大企業の特許権の対立を描いたドキュメンタリー映画『fire in the blood』(邦題:薬は誰のものか、インド、2013年)の翻訳製作プロジェクトです
ドキュメンタリー映画『fire in the blood』は、2013年にインドで製作された作品です。監督のディラン・モハン・グレイ氏はこれまでも数々の社会派ドキュメンタリーを製作してきました。映画は、アフリカ諸国やインドなどでHIV/エイズに苦しむ人々の姿と、患者にとって医薬品がいかに大切で、生きる希望を与えるものかを伝えます。そして大企業の持つ医薬品の「特許権」が、こうした人々が医薬品を手にすることを阻んでいる現実―。そこには欧米諸国の政府と企業が一体となって進めてきた自由貿易推進がありました。WTOやTPP、TiSA、RCEPなどの貿易協定の中で、医薬品の特許権はどんどん強化されようとしていることに、国際市民社会は懸念の声をあげています。この作品を通して現在の経済や貿易のあり方は、果たして私たちを本当に幸せにしているのか?という問いを皆さんとともに考えたいと願っています。
アフリカでは毎年数百万人もの人々が、HIV/エイズで命を落としていました。エイズという病は忌み嫌われ、子どもがエイズとなっても打ち明けられない親もいました。
1996年、抗レトロウイルス薬(ARV薬)を3種類併せることでHIVウイルスの増殖を抑えられることがわかりました。エイズは治療不可能な病気ではなくなり、多くの患者に希望が生まれました。しかし当時の医薬品価格はまだまだ高く、患者1人あたりの1年分の医薬品価格は1万5000ドル以上であり、アフリカの貧困層には手に入る価格ではありませんでした。
南アフリカのHIV感染者・ザッキー・アハマット
ザッキーに投薬を進める前マンデラ大統領(当時)
南アフリカで反アパルトヘイト運動に取り組んできたザッキー・アハマットは、HIV感染者であることがわかりました。彼自身は、ARV薬を買うことはできましたが、「この国のすべての人々に安価な医薬品がいきわたるまでは自分は薬は飲まない」とボイコット宣言をします。このニュースは国際的にも衝撃を与え、前マンデラ大統領(当時)も彼のもとを訪ね、投薬を勧めますがザッキーの意思は固く、「ノー」と答えます。
アメリカで知的所有権に関するNGO活動を行なうジェームズ・ラブ(写真)は、先進国と途上国の間にある医薬品や治療アクセスのギャップに疑問を感じ、国連機関やアメリカ政府に対し、途上国へ安い医薬品を提供するよう働きかけます。しかしそこには、欧米の大手製薬会社が持つ薬の特許権という大きな壁がありました。特許権で守られている限り、安いジェネリック医薬品を他の会社が製造することはできず、途上国の貧困層にはいつまでたっても薬が手に入らない状態が続きます。
特許が患者の医薬品アクセスを阻んでいることを訴える風刺画(上)と、「巨大医薬品メーカーが何百万人ものエイズ患者を死に追いやっているか」を描いたアメリカの新聞記事(下)
過去数十年間、医薬品業界の大手企業は、莫大な利益を上げ続けてきました。2000年当時、全米上位500社のリストの中で10大製薬会社があげた利益は、残り490社の合計よりも多いものでした。
インドは建国以来、マハトマ・ガンジーの教えを受けて、「自国で医薬品を製造できてこそ、真の独立国家である」という思想が根付いています。シプラ社はその考えのもと、できる限り安いジェネリック医薬品を製造するメーカー。アメリカのジェームス・ラブは、インドのシプラ社社長のユスフ・ハミード(写真)に「アフリカの人びとのために、劇的に安い薬をつくってほしい」と依頼します。シプラ社は、採算を度外視して安いジェネリック医薬品を製造。この薬は再びエイズで苦しむ人々に大きな希望を与えます。
「製薬企業に殺された」と書いた棺を持ちアピールする市民社会の人々
しかし、大企業の側は様々な手を使い安価な医薬品の普及を阻止しようとします。製薬会社に与えられている特許権の保護強化と、人々の闘いは幾度となく繰り返されていきます。WTO(世界貿易機関)においてTRIPS協定(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)が取り決められると、インドのジェネリック医薬品はこれまでのように途上国に医薬品を提供することが困難になりました。企業の特許権が強化されたからです。
ジョゼフ・E・スティグリッツ氏
ノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・E・スティグリッツ氏は、現在までに進んできた自由貿易協定における医薬品の特許権保護強化は、「完全に大手製薬メーカーのためのもの」と語ります。彼は現在、アメリカでTPP反対の最大の論客として活躍していますが、TPPでも医薬品特許の保護は強化されており、TPPが発効してしまえば、映画で描かれている時代よりもひどい状態が訪れてしまいます。
薬は誰のものか――。
貧富の格差が、医薬品アクセスや治療の格差につながることを、私たちはただ見過ごしてもよいのでしょうか?
大企業の薬の特許のあり方や現在の貿易や経済のあり方は、本当に私たちを幸せにするのでしょうか?
映画は多くのことを私たちに問いかけています。
2歳でHIVに感染したリサ(南アフリカ)。今はARV薬のおかげで元気に暮らしている
本作品は、2013年にリリースされた直後から大きな反響を得ています。日本でも知られるサンダンス映画祭(米国で開催される映画芸術科学アカデミー公認の映画祭)の2013年公式作品として招かれると、一気に世界中に広がりました。これまで、インドはもちろん、米国では数十か所で上映、イギリス、フランス、ドイツ、アイルランド、タイ、ニュージーランド、ペルーなど多くの国で大規模な上映会が開催されています。これまでの上映リストはこちら
この1-2年は、特に米国において高まるTPP反対運動の現場にて数多く上映されています。TPP協定のような自由貿易協定によって医薬品の特許が強化されることは、まさにこの映画に登場する途上国の人々に直接・間接に打撃を与えることにつながります。そのことに多くの市民はNO!と言っているのです。特に国際的に活動するNGOである「国境なき医師団」(映画にも登場)は、医薬品アクセスと貿易問題について積極的に問題提起をしています。
原題: fire in the blood
監督: DYLAN MOHAN GRAY
製作年: 2013年、インド、84分
公式サイト: http://fireintheblood.com
監督のディラン・モハン・グレイ氏
クラウドファンディングで募集した資金は、①版権代(3年間)、②翻訳料、③字幕製作費、④商品化にかかる経費 に充てさせていただきます。
作品は一般のDVD作品としてリリースいたしますので、ご自宅で優れたドキュメンタリー映画をご覧いただくことができます。また本作品は、皆さまが主催する学習会やイベント、映画祭などでも上映いただくことができます(別途1回ごとの規定の上映料が必要です)。作品を通して感じたこと、疑問に思ったことなどを鑑賞後にみなさんで出し合ったり、講師を招いての講義を行うなど、自由な形での場をつくっていただき、活動の輪を広げていっていただきたいと思います。
●10月 翻訳、字幕製作
●11月中旬 編集
●11月下旬 完成
●12月上旬 完成記念上映会
一般書店や一般・大学生協などで注文販売します。PARCのウェブサイトからやお電話、FAX注文も可能です。
【完成記念上映会&トークご招待】
すべてのコレクターの皆さまを、日本語版DVDの完成を記念した公開上映会&トークにご招待いたします。日程は12月、場所は都内を予定しています。
写真はイメージです
【コレクター限定UP DATE】
すべてのコレクターの皆さまへ、本作品や医薬品に関する最新情報などを発信します。作品制作の進捗状況、国際的に広がりを見せるアクションなども発信しますので、テーマをさらに詳しく知ることができます!
南アフリカで行われた医薬品アクセスを求めるHIV/エイズ感染者たちのデモ
【完成作品DVDを1枚プレゼント】
5000円以上のコレクターの方には、完成した日本語版DVD作品を1枚お送りいたします。お楽しみにお待ちください!
写真はインドで販売された原版のパッケージです
【本作品の上映料が無料に!】
本作品は、個人としてご視聴いただく以外に、既定の上映料(1回ごと)をお支払いいただければ、不特定多数の方向けの上映会、学習会、映画祭、イベントなどで上映いただくことが可能です。30000円以上ファンディングをいただいた方には、1回分の上映料が無料となります!地域で、職場で、グループで、上映会を開いて遺伝子組み換え問題を多くの方に広げていきませんか?
私たちは何としてでもこの作品の日本語版を製作し、全国の皆様にDVD作品としてお届けしたいと考えています。その意味では翻訳は必ず実行しますが、もし目標の資金が集まらない場合は、大幅にスケジュールを遅らせざるを得ません。少しでも早い段階で、より多くの方に問題を知っていただくためにも、ご協力をお願いいたします!
医薬品や医療は、私たちに欠かせないものです。その医薬品の特許権をめぐってはどのような問題があるのか? 途上国の人々が薬を得られないのは「仕方ない」のでしょうか? 私たちには知らされていない現実は、まだまだたくさんあります。本作品をきっかけにして、より多くの方々がその現実に気づき、一緒に考え、声をあげていけることを何よりも願っています。皆様どうぞよろしくお願いいたします。
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